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NO.2121(2013年2月18日号)

昭和アルミ缶の遠藤社長が初会見
ニーズの変化に迅速・柔軟に対応
国内製錬撤退の地獄絵も垣間見る



去る1月に就任した昭和アルミ缶の遠藤政宏社長(写真)は7日、東京・五反田の同社で軽金属記者クラブと会見し、抱負や今後の指針を表明した。同社長は「安全・安心が第一。市場ニーズの変化にスピーディーに、柔軟かつ的確に対応し、顧客に提案できる体制を構築する」と述べた。

 遠藤社長は日本のアルミ製錬発祥の地で昭和電工・大町工場のある長野県・大町市の出身。名門松本深志高校から早稲田大学法学部へ進み、1976年4月に昭和電工入社。最初の配属先は喜多方工場総務課。
 同工場はいまでこそ同社が世界4拠点で展開するアルミ鋳鍛造棒「ショウテック」のマザー工場に変貌したが、当時は国内アルミ製錬からの撤退という悲劇の真っ最中。積み上げられていたアルミナが日に日に少なくなり、整然と並んだ電解炉の電源が1炉ずつ止められていく光景や、長年勤めていた先輩諸氏が肩を落として職場を去っていくアルミ製錬撤退の苦しみの地獄絵を若くして体験した。この経験は未だに忘れられない一番強烈なものだったという。
 以降主として人事労政畑を中心に総合研究所総務部長、千葉事業所長、小山事業所長、アルミニウム事業企画部長、押出・機能材事業部長などアルミ事業部門のエリートコースを一直線。この間、アルミ箔二・三次加工の昭和電工パッケージング社長を務めたり、国際展開する「ショウテック」事業の責任者として海外を忙しく飛び回る国際ビジネスの場も踏んだ。執行役員押出・機能材事業部長のポストから去る1月に昭和アルミ缶社長に転進。
 「就任早々まだ1ヵ月で、お客様回りや素材各社への挨拶と社内の現状把握に大忙しの毎日で、目下勉強中。当社はアルミ缶という食品関連の消費者に直結する製品を扱う。その点、製品そのものの安心・安全は当然のこととして、当社で仕事をする人、お客様など関係者の安全・安心を確保することが第1義と考える。その上でビールその他の飲料に対する消費者のニーズ、飲料各社の要求の変化をスピーディーに捉え、当社からタイムリーに提案できる体制を構築したい」
 社員への就任挨拶は「安全・安心を原点とし、全員が品質の確保とクレームゼロ、収益向上を目指し、この会社にいてよかったという希望のある会社にしよう」と呼びかけた。
 「アルミ缶市場はここ数年年間180億缶程度で変動が少ない。ただ消費者の嗜好の変化でビール系が減少する一方、ノンアルコール系が伸びるなど需要構造に変化もある。こうした変化を機敏に捉えビール以外の用途開発の促進も使命の一つ。一方、中国・アセアンではアルミ缶需要が増大し、用途も多様化する。具体的な計画はないが、こうした国際市場の変化も視野に入れる必要がある」
 これという座右の銘は持ち合わせず、モットーは「毎日を一所懸命に生きることかな」。趣味はリラグゼーションを兼ねたドライブで、音楽を聴きながら海辺道の走行は最高という。▽1953年5月7日生まれ。59歳。


美濃工業が潟tルチュウを買収
投資ファンドが全株式を売却
大型品取込んで年商300億円へ

 投資ファンドの日本みらいキャピタルはこのほど同社が保有する潟tルチュウ(栃木県小山市)の全株式を、アルミダイカスト大手の美濃工業(岐阜県中津川市)に1月30日付で売却したと発表した。事業再生プロセスがほぼ完了したことから、同業大手に譲渡したという。売却額は非公開。
 美濃工業は中京地区や海外(タイ・中国)において主として乗用車向け中・小型のアルミダイカストを生産する。年商規模は10年度で150億円超、自動車向けが86%を占める。一方、フルチュウは栃木県小山市に第一工場・第二工場を持ち、関東・東北地区を中心として、主にトラックや産業機械・電気機器向けダイカスト製品を生産、特に複雑・大型製品を得意とする。年商規模は11年度で約73億円。
 美濃工業グループはフルチュウが加わることで中小型品から大型品(型締め力135〜3,550d)までのダイカスト製品の品揃えが可能となり、商品力が強化されるとともに、地域分散によるサプライチェーンの安定化にも寄与するという。
 2月1日付で発足した、新生潟tルチュウは資本金3.1億円。須田祥治社長は続投する。新たに会長に杉本潤美濃工業社長が、取締役に古田俊之同取締役と百松義朗同執行役員が加わった。社員は須田社長以下134名(パートなどを除く)。
 地元岐阜新聞によるとフルチュウの買収により、美濃工業グループは13年度売上高300億円を計画するという。


LIXILのストアフロントコンペ
G賞「新東名NEOPASA浜松上り」

 LIXILはこのほど「LIXILフロントコンテスト2012」を開催、全国の設計事務所・ゼネコン・販売店・加工店から応募された作品から優秀作品全11点を選出した。最高賞のグランプリには静岡県浜松市の「新東名高速道路NEOPASA浜松上り」(写真)が選ばれた。
 同表彰制度はLIXIL(トステム・新日軽)のアルミフロント製品の普及促進と技術の向上を目的に、優秀作品を生み出した設計事務所・建設会社・販売店・施工店を顕彰する制度。応募作品の中から小規模店舗、大規模店舗・複合施設、オフィス・住宅・応用の3部門でグランプリ1点と金・銀・銅賞が選ばれる。
 グランプリ受賞作品について審査委員は「新東名高速道路のような国土計画や都市インフラ整備は土木工学からの評価が多く、建築やランドスケープの視点からの検討は少ない。受賞作品は大きな枠組みでコンセプトを構想しながら随所のデザインに見事に反映されている点において卓抜している」と評価した。▽設計事務所、鞄券ィ建築事務所、▽建設会社、轄ヲr組名古屋支店、▽加工店、トヨハシフロント


貝IXILの業績が大幅改善
4〜12月期の営業利益2.1倍増

金属建材は25.5%増収、2.1倍増益
 LIXILが4日発表した12年度4〜12月期の業績は売上高11.5%増、営業利益2.12倍、経常利益2.41倍と大幅な増収増益をマークした。売上高営業利益率は3.6%と中計目標には遠く及ばないものの、11.3.11の東日本大震災・11年秋のタイ大洪水のダメージから急回復しつつある。
 増収要因はCWのペルマ社(978億円)など新規連結子会社の参加と建デポ(71億円)などが寄与。ただLIXILの国内売上高は横這い。増益要因は「C-30」と銘打った国内のコスト低減活動(364億円)、経営統合に伴う特殊費用の解消(113億円)などによる。
 このうちサッシ・ドアの金属製建材の業績は売上高4,720億円で25.5%増、営業利益169億円で2.37倍と大幅好転した。金属建材の増収はペルマ社の参加による。ただ営業利益率は3.6%で中計目標の10%には届かない。
 12年度通期の業績予想は売上高1兆4,600億円で13.1%増、営業利益540億円で3.01倍、経常利益530億円で3.28倍、最終利益130億円で6.95倍の見通し。
 ただ、この決算で気になるのは4〜12月の売上高で住宅サッシ類が1,527億円で2.4%減、エクステリアが879億円で0.3%減、ビルサッシ・シャッターが720億円で5.6%減と減少していること。同業他社は多くはこの間これら分野で堅調に売上高を伸ばしている。


昭和電工のアルミ製離床センサー
Fベッドの病院施設向けに採用

ヘルスケア・セキュリティ市場を開拓
 昭和電工が開発したアルミ製離床センサーが、フランスベッドが2月発売予定の病院施設向けセンサーシステム「見守りケアシステムM-1」に採用された。同社はアルミ関連の研究開発においてセンサーを手掛けてきた。新製品はその成果の一つで、今後も生体情報(体重、呼吸、脈拍など)を測定する非接触型の睡眠(呼吸)センサーの開発も進めているという。
 同離床センサーは軽量で剛性が高いアルミの特性を活かした製品で、加重によるセンサーの微小変形を電気信号に変換して重量を測定する。人の動きによる重量変化を基に同社独自のアルゴリズムにより寝返りや起き上がり、腰掛け、離床といった利用者の動作を検知する。
 「見守りケアシステムM-1」はベッドの脚の上部4ヵ所にセンサーを内蔵するため、背上げなどベッドの動きに左右されず、かつベッド上のどこに人がいても動きを感知することができる。


貝IXILが沖縄仕様
塩害・台風に強いPVシステム

 LIXILはこのほど沖縄県特有の気候風土に対応する塩害・台風対策を強化したアルミ製の戸建て住宅用太陽光発電システム 「ソーラーベース・ロータイプ」を市場投入した。沖縄県は11年度の住宅1棟当りの設置容量が5.49kW、全国1位で、12年7月からの太陽電池発電電力の固定価格買取制度(kW当り42円)でさらに増えると期待する。
 沖縄仕様の新製品は陸屋根のパラペット内に納まる設計。使用されるアルミ架台は、業界トップクラス「JISH8602A1」の基準をクリアした高耐候電着塗膜を施したので、沖縄特有の塩害や紫外線、強風など過酷な環境にも強い。また強固な基礎対策により基準風速46m/sも実現した。
 パネルを小割りにレイアウトできるので、屋上に室外機や貯水槽など障害物があっても効率よく設置できる。施工は上からと横からの固定のみで、下からの施工がないので組立てが簡単。
セット上代価格(ソーラー架台+太陽光発電システム、工事費別)は出力3.00kW(架台仕様2段6列)で235万6,400円。


宇部・東洋の提携第1号機
最新ダイカストマシンを共同開発
型締力350d、年200台を国際展開

 日立グループの東洋機械金属はこのほど、宇部興産グループの宇部興産機械と共同開発したダイカストマシンを2月14日から発売すると発表した。グローバルスタンダードマシンとして位置付け、国内はもとより中国など世界展開し、販売目標初年度200台を計画する。
 両社は12年4月に中国でのダイカストマシンの生産について業務提携し、市場競争力のあるマシンの開発を進めてきた。新製品「BD-VC EXシリーズ」はその第1号機。両社は今後も連携を深めながらラインアップの拡充を図る。
 1号機は同シリーズで中核となる型締力350dの「BD-350VC EX」。射出機構・制御システムなどは「BD-V5」で実績のある技術を踏襲、型締ユニット・マシンベース・ポンプモーター・油圧ユニットなどは共同開発による新規設計としたことで、グローバルスタンダートマシンとしての信頼性とコストパフォーマンスに優れたマシンに仕上げた。
 特徴は@最新制御システム「SYSTEM500」を標準装備(12.1インチカラータッチパネル、2つの画面を同時に見られるウインド画面方式、高性能CPU搭載による高応答性など)、A高剛性フレーム(過酷な使用環境に耐え、マシントラブルを低減するCAE解析を駆使した最適化設計によるマシンフレーム)、B高剛性ダイプレート(CAE解析によりタワミを最小化した最適化設計ダイプレート。これによりバリ発生を低減)、C選択可能な射出機構(スタンダード・マルチインジェクション・油圧サーボバルブの3種を用意)。


【アルミ関連企業の4〜12月期決算】

◎古河スカイは缶材低迷、経常益31%減

 売上高1,370億円(6.2%減)、営業利益35億円(38.7%減)、経常利益38億円(31.0%減)、純利益20億円(25.2%減)と減収大幅減益。主力の板類の出荷は26万3,000dで4,000dの減販が響いた。缶材が9万dで5,000dの、箔地が2万5,000dで2,000dの、一般内需が1,000dの減販となり、LNG用厚板が8,000dで5,000dの増販となったが、薄板のマイナス分をカバーし切れなかった。押出類も2万5,000dで1,000dの減販。
 通期予想は売上高1,852億円(4.5%減)、営業利益60億円(5.7%減)、経常利益66億円(2.9%増)、最終利益41億円(15.8%増)。


◎椛蜍Iアルミは減収、営業益半減

 売上高766億円(2.5%減)、営業利益4.48億円(48.4%減)、経常利益2.81億円(61.4%減)、純利益0.16億円(97.8%減)の減収大幅減益となった。アルミ地金市況回復の遅れと日中関係の悪化による自動車減産による販売量の減少が響いた。同時にくず価格の上昇による「原料高の製品安」が収益を圧迫した。新規連結のインドネシア子会社の業績低迷も足を引っ張った。
 通期予想は売上高1,029億円(0.4%増)、営業利益6.50億円(46.1%減)、経常利益4.10億円(60.8%減)、最終利益0.20億円(98.1%減)。12年10月23日に発表した予想を下方修正。急激に進行する円安による原料価格の上昇が厳しい。


◎アルメタックス、経常利益率は5.6%

 売上高78億円(6.7%減)、営業利益4.10億円(19.6%減)、経常利益4.42億円(18.5%減)、純利益2.35億円(24.1%減)の減収減益。しかし経常利益率は5.6%(6.4%)と高水準を維持する。新設戸建て用サッシやリフォーム用はほぼ計画通りだったという。
 通期予想は売上高110億円(3.3%増)、営業利益5.30億円(5.9%増)、経常利益5.50億円(1.9%増)、当期利益3.30億円(9.1%増)と増収増益を予定。


◎不二サッシは営業益5.64億円と好転

 売上高557億円(4.4%増)、営業利益5.64億円(0.5億円の損失)、経常利益2.21億円(4.87億円の損失)、純利益0.41億円の損失(7.13億円の損失)。主力の建材事業は建築着工増など環境の好転と復興需要の取り込み、利益優先の営業などから売上高385億円(10.2%増)、セグメント利益7.15億円(11.24億円良化)を計上、大幅に好転した。形材外販事業は市況低迷・地金価格の下落などから売上高141億円(8.8%減)、セグメント利益6.43億円(2.66億円悪化)の減収減益となった。
 通期予想は売上高950億円(3.8%増)、営業利益25億円(22.1%増)、経常利益20億円(22.9%増)、最終利益15億円(15.6%増)の増収増益予想。


◎文化シヤッターは大幅増収増益

 売上高794億円(12.5%増)、営業利益31億円(72.6%増)、経常利益33億円(84.1%増)、純利益17億円(69.5%増)と2ケタ増収、大幅増益。 主力の重量・軽量シャッターは店舗・住宅・ビル・大規模施設とも好調で売上高305億円(8.8%増)、営業利益36億円(31.1%増)と好調。業績改善が急務だった重量・軽量ドアは病院・福祉施設向け引戸、マンション向け玄関ドアが伸び、売上高300億円(24.5%増)、営業利益1.21億円と黒字転換。
 通期予想は売上高1,120億円(9.4%増)、営業利益50億円(82.6%増)、経常利益56億円(66.8%増)、最終利益33億円(15.1%増)。年間配当は2円増配して1株9円を予定。
 シャッター業界は文化シヤッターのほか、三和ホールディングスも増配を予定するなど業績改善が顕著だ。


貝IXIL・トステムブランド
新バルコニー「ビューステージS」

「ジョーブ床」「スリット床」を新採用
 LIXILは戸建て住宅用の新バルコニー「ビューステージSスタイル」を3月からトステムブランドで全国発売する。デザイン性を高めるとともに、床材に対する安心・快適さを向上させた。バルコニーは床やパネルの揺れなどを不安視する主婦が少なくないことから、対策を講じた。
 新製品は近年の住宅にマッチするようデザインを一新し、パネル面材や木目調面材、スリット面材など採風・採光・プライバシー保護などの機能を備えた豊富なラインナップを用意した。また納まりも柱芯・胴差し納まり(柱なし)、柱建式(2階・3階)、屋根置き式、1階設置式の4タイプから選択できる。
 特徴はアルミデッキ+床化粧材の「ジョーブ床」、アルミ形材の「スリット床」、塩ビ樹脂の「デッキボード」の3種を揃え、生活者の要望に応えたこと。すなわちたわみ強度がアップし、揺れの不安を解消。また不燃材のアルミ素材なので火に強く、準防火地域・22条地域にも対応。さらに3段階の防水構造により、床下部への漏水を防止。
 参考価格は胴差し納まり間口1.5間×出幅3尺、フレームレス・ジョーブ床仕様で65万8,00円。


貝IXIL・TOEXブランド
ポリカ屋根車庫「ソルディーポート」

耐積雪150p、耐風圧46mの高強度型
 LIXILは3月1日からポリカーボネート屋根のカーポートを「ソルディーポート」の製品名で、TOEXブランドから全国発売する。多発する台風の来襲などに対応して「強さ」と、ポリカ屋根の「明るさ」を強調した。
 新製品は最大積雪強度150p、耐風圧強度46mの高強度設計で、多雪地域や強風地域での使用に耐える。また屋根下をフラットにしたシンプルなデザインはモダン住宅にフィットし、採光性の高いポリカ屋根なので隅々まで明るい。


三菱アルミ社長に半沢正利氏
マテリアルから原子力の専門家

 三菱マテリアルは12日開催の取締役会で、子会社の三菱アルミニウムの社長に、半沢正利常務代表取締役(写真)を4月1日付で派遣することを決めた。
 半沢氏は1974年3月に東京工業大学工学部機械物理工学科を卒業、その後も大学に残り1976年3月に理工学研究科原子力核工学専攻で修士課程を、1979年3月に博士課程を修了した原子力関連の専門家。1980年に同大学原子炉工学研究所助手を歴任した。
 1983年4月に三菱金属(現三菱マテリアル)に入社し、開発部門戦略事業開発室長、開発企画室長など原子力関連の開発部門に従事。07年6月に執行役員に、09年6月に常務執行役員に昇格、10年6月には経営会議メンバー入り。1950年5月21日生まれ、62歳。福島県出身。


”再びの青春”を謳歌

 日本軽金属の元社長・佐藤薫クさんが去る2月3日から9日まで東京・銀座のギャラリームサシで自作絵画の個展を開いた。仕事の第一線を退いた佐藤さんが趣味として油絵の制作に挑み、この3年間に仕上げたF100号の大作5点を含む合計18点の美術作品が一堂に展示された。このうちF30号の作品「弁天橋船溜り」は2011年・中美展に初応募して入選し、翌12年には別の作品で、太平洋展と一水会展にそれぞれ入選している。
 「毎日が日曜日になって、3年目に入った。実に楽しい。油絵とフルートにどっかり漬かっている。どちらも、一旦練習を始めると、つい没頭して時が経つのを忘れる。うれしいことにそれだけの成果が出てくる……」と佐藤さんは目下、”再びの青春”を謳歌している。写真は、F100号の大作「回想のヴェネチア」を背景にした佐藤夫妻。個展会場にて。


陽煤千軍自動車部品が工場新設

 山西省・永済市のYangmei Qianjun Auto Component Co.,Ltd(陽煤千軍自動車部品公司)は、自動車エンジン用アルミ合金シリンダーブロックを量産する計画で、その生産工場の建設に着手した。同プロジェクトは建設投資額が5億8,000万元、年産能力が30万セットである。
 陽煤千軍自動車部品公司は山西省・陽泉市のYang Quan Coal Industry (Group) Co.,Ltd(陽泉煤業(集団)公司)により投資して設立された。


アルミ合金製地下鉄車両を受注

 中国北車長春軌道客車公司(CRC)は、広東省・深セン市2号、5号地下鉄プロジェクトに対して16億7,000万元のアルミ合金製地下鉄車両を供給する契約を締結した。
 このロットの車両は優れた気密、断熱及び放射線防止性能を持つ。


自動車用アルミ部品の鋳造工場新設

 Faw Foundry Chengdu Nonferrous Foundry Branch(一汽鋳造公司成都有色鋳造支社)は、四川省・成都市経済技術開発区内に自動車用アルミ部品の鋳造工場を建設する計画である。
 同プロジェクトは2013年内に稼動する予定。


世界最初の150MN押出プレス

 YANCONLA (山合金有限公司)は、ドイツSMS Meer社から世界初の150MNアルミ押出プレスを導入して継目なしアルミ管の量産を始めることになった。
 「シュレーマン」山合金有限公司製のこの押出プレスは高さ12m、幅5m、長さ40m。シリンダーヘッドだけで長さ6m、重量160dもあり、全重量合わせて2,000dになる。最大長さ60,000o、直径700oの形材を生産できる。
 同社は年間185,000dのアルミビレット、133,000dのアルミ押出形材を生産できる能力を持っており、売上高42億8,000万元、税込利益3億1,600万元を達成する。


図・表・写真は本誌でご覧ください。