＜加工機器＞

横形マシニングセンタ 「MCW-4624 （5A）」

　航空機や自動車用部品等の高速加工向け門形マシニングセンタ。主な特長は以下のとおり。
・省スペース化を実現…テーブル固定のクロスレール移動型のため、旧型機と比較して 75%の省スペース化を実現。高さも 4.9m と低いため、天井の比較的低い工場でも設置可能。
・高剛性・高精度な加工が可能…ウォールコラム方式を採用し、横ケタ移動の重心を低くすることにより、従来の門形機と同様、安定した加工が可能。5 面加工ヘッドを標準装備。
・主軸頭の剛性ＵＰ…4 面拘束クローズドタイプ角ラム式主軸頭を採用し、剛性の高さだけでなく、加工時に発生する振動を抑制し、高品位な加工が可能。
・最新鋭制御装置 TOSNUC PX100…パソコン、HMI を採用し従来の操作性を損なうことなく更に高次元でユーザをサポート。

横形マシニングセンタ 「BM-1250U」

　自動車産業で求められるアルミダイキャスト部品や金型加工などに対応した横形マシニングセンタ。
　主な特長は次のとおり。
・３種類の主軸と３種類のパレットから、ユーザの使用目的にあわせた主軸・パレットが選べる。
・機械設置面積はクラス最小スペースで、質量 3 t （オプションで 4.5 t まで） の大型ワーク加工に対応。早送り速度 40,000 mm/分、切削送り速度 25,000 mm/分と高速対応、ツインドライブ機構の採用から高速・高精度・高応答性を実現、ロータリーシャトル方式 APC の採用でワーク交換時間 54 秒を実現し、切削時間と非切削時間の双方を短縮して、高効率なワーク加工を実現。
・タッチパネルを採用しオペレータの利便性向上と機械の診断機能を充実させた新開発の自社製 CNC TOSNUC PX200 を採用、機械の稼働率を高め、製造現場の生産性を向上する。

アルミ合金加工用切削工具 「スミダイヤ多機能工具SGW 型」

　アルミニウム合金の加工では、軟質の切りくずが伸びやすいという問題があった。そこで住友電工は以下のような特長をもつ 「スミダイヤ多機能工具 SGW 型」 を開発した。
●3 次元形状のチップブレーカを刃先近傍のダイヤモンド焼結体上に形成することで、アルミニウム合金の溝入れ・横送りにおいて抜群の切りくず処理性を実現
●超微粒ダイヤモンドを高密度に焼結した高強度材種 「DA1000」 を刃先材種に採用することにより、優れた耐欠損性と耐摩耗性を両立し、高精度・高能率加工を実現

マイクロ ダイヤ コールドソー

　ハイシリコンアルミ合金のビレット切断用に開発された、過酷な切断条件でも安定して使用できるダイヤコールドソーです。
【特長】
１． 使い切りタイプ
　再研磨不要の使い切りタイプのため、刃先や台金への繰返し疲労の蓄積が少なく、破損などのトラブルから解放されます。また、新品、再研磨品を区別して管理する必要がなくなり、在庫管理の手間が省けます。
２． 高い接合強度
　兼房独自の接合技術により、極小ダイヤで必要充分な接合強度が得られ、高速切断でも刃先の剥離などのトラブルを抑制できます。
３． 高い切断面品質
　ダイヤとチップブレーカーの組み合わせにより、切屑がスムーズにカールして排出されるため、切屑の溶着や噛み込みのない切断面が得られます。

横形マシニングセンタ 「HCN-5000/50」

　HCN シリーズは、安定した品質と精度、機能性が評価され、幅広い業種で使用されている。
　本機は新開発の＃50 番主軸を搭載しながらも＃40 番主軸機 HCN-5000 と同等のフロアスペースに抑えた。主軸は低慣性な構造設計により＃40 主軸並の高加減速を実現しながら、アルミダイキャストや鋳鉄の中小物部品を大径フライスで加工することが可能。テーブル上面のフロアからの高さは＃40 番仕様と同一で、＃40 番と混成の加工ラインも構築可能。テーブルは、通常の２パレットチェンジャ仕様 と量産加工ライン用のシングルテーブル仕様とから選択できる。
　高い操作性と高速・高精度制御を可能にする MAZATROL SmoothC を搭載し、エルゴノミクスデザインによる快適な操作性および環境に配慮した省エネマシン。さらに、同社独自の“モジュラテックシステム”との組合せで長時間の無人運転が可能で、システム導入後も容易に増設できる。

量産部品加工用立形マシニングセンタ i30V

　立形マシニングセンタ MAX 3000 の後継機種。
　i30V は、量産部品加工用に優れた能力を発揮する主軸 30 番テーパの立形マシニングセンタ MAX 3000 を改良し、お客様からご要望が多かった主軸 40 番テーパを標準装備し、オプションで 30 番テーパも搭載できるように進化した立形マシニングセンタ。
　クラス最高の早送り速度やオーバハングがなく高剛性で姿勢変化の少ない構造など、高速性と高剛性を兼ね備えており、アルミの高速加工から鋼材の重切削加工まで、幅広く対応する付加価値の高い機種。

高精度スリッターマシン 「KSL シリーズ」

　低張力ループレスフリクション巻取りを可能とした高精度スリッターマシン。
　同シリーズは、独自開発の 「HTC 巻取りシステム」 の採用により、巻取径の差による緩みや垂れを解消し、各条共に一定張力のフリクション巻取りを可能とした。
　また、ルーピングを必要としないため機械の小型化が可能となり、設置面積の縮小・作業性の向上などが図られる。
　板厚偏差の生じた材料をスリットし、定張力で巻き取るには、緩みや垂れ下がりを解消する必要がある。このシステムは、巻取軸に装着されている加圧ピストンと巻取板との間に発生する 「摩擦抵抗とスリップ作用」 を油圧力により制御し、それぞれの条に適切な回転を与えることで緩みや垂れ下がりを解消し、同一テンションでの巻き取りを可能とした。

「FMAX」 用汎用インサートにダイヤ焼結体材種を追加

　高能率アルミニウム合金仕上げ正面削りカッタ 「FMAX」 は軽量化と高剛性を両立した高速回転対応カッタ。従来品以上の多刃設計により、アルミニウム合金などの非鉄金属を、工具径 125 mm 24 枚刃にて、テーブル送り速度毎分 20 m 以上で加工することが可能となり、自動車部品などの加工の高能率化を実現できる。
　このたび、汎用インサートに耐摩耗性重視の材種 「MD220」 を追加し、使用用途を更に拡大する。主な特長は以下の通り。
�@中粒のダイヤモンド粒子を採用することで、耐摩耗性と耐欠損性のバランスに優れ、アルミニウム合金の一般仕上げ加工をはじめ、様々な加工に対応。
�A刃先エッジの微小損傷が原因のバリ発生を抑制し、長寿命を実現。