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NO.1582(2002年04月22日号)
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R.Sワタナベ
Mgホイール販売、3倍増の勢い
一般市販車向け需要拡大が牽引
これまではレース用中心であったマグネ合金製ホイールが一般市販車向けにも需要が拡大しつつあり、R.Sワタナベの今年の販売量は昨年比3倍の1万本の大台を突破する勢いだ。
ホイールメーカーのレーシングサービスワタナベ(横浜市鶴見区、渡辺俊之社長)が販売するマグネシウム合金製ホイールの需要が増加している。同社はマグネシウム製ホイールで1ピース鋳造(グラビティ)製品と1ピース鍛造製品を品揃えしており、今年の販売量は鋳造製を中心に昨年比3倍以上の1万本を突破する勢い。従来のレーシングカー向けに加え、アフター市場を通じた一般市販車への装着が増え、需要のけん引力となっている。同社ではレーシングカーでの高い実績をテコに積極的なPRを展開、一段の販売拡大を狙う。
同社はマグネ鍛造製ホイールについては全量、鍛造から切削加工までの工程をロシアの大手メーカーに委託、残りは水戸工場(西茨城郡)及び協力工場で行なう体制となっている。ロシアの工場は大手製錬メーカーであるソリカムスクから材料を調達、3万dの超大型鍛造プレスで生産している。また、鋳造製ホイールの生産は14〜15インチサイズの売れ筋商品を中心に、販売量の約3割をソリカムスク傘下の鋳造工場に委託、残りは水戸工場で行なっている。ソリカムスク工場は鋳造機3台を持ち、年産能力は約3,000本。約半分をR.Sワタナベ向けに出荷、残りはロシア国内で販売している。一方、水戸工場には8台の鋳造機があり内6台はアルミホイール用(月産能力約4,000本)、鋳造機2台によるマグネホイールの月産能力は約2,000本となっている。
R.Sワタナベのマグネ製ホイール年間販売量は 2000年の約1,000本から昨年は約3,000本と大きく増えた。さらに今年に入ってからは月間約1,000本と前年同月比3倍増の勢いで受注が増加しているという。同社では今年のマグネホイール販売量は1万本の大台に乗り、約8割が一般ユーザー向けになると見ている。
渡辺社長によると「バネ下重量1sはバネ上重量15sに相当する。ホイールをアルミからマグネに替えるだけで燃費効率が5%アップ。加速・減速性能、ステアリングレスポンス、ブレーキ性能なども向上する」という。さらに、製品の信頼性アップや、歩留まり向上により製品価格をアルミホイールに比べて2割アップと低価格に抑えたことで、「一般ユーザーの間でもマグネホイール装着のメリットとともに、特殊な車ではなく、自分たちの車にも装着することができるという認識が急激に高まっている」。
同社のマグネホイール販売量のうち8〜9割が鋳造製、残りが鍛造製。鍛造ホイールは既に100%VIAマークを取得、鋳造ホイールについても3割強取得済みで、今後100%の取得をめざす。さらに、2005年頃をメドに、自社仕様の鍛造プレス機を開発、鍛造ホイールも自社内生産に踏み切りたい意向だ。
5月17日、軽金属学会春期大会
北大工学部で、講演発表184件
軽金属学会は5月17〜19日の3日間、北海道大学工学部において第102回春期大会を開催する。18日には定時総会・表彰式と軽金属学会賞受賞講演会、特別講演「21世紀における宇宙開発の方向」(工藤勲北大教授)が行われる。
18〜19日の講演ではポスターセッション14件を含めて184件が発表される。
テーマ別内訳は、▽鋳造・凝固19件(内、ポスターセッション1件)▽粉末冶金・メカニカルアロイング13件▽熱処理・再結晶・組織制御27件(同4件)▽時効析出・拡散・相分離9件▽力学的性質11件(同1件)▽疲労・破壊2件(同1件)▽塑性加工15件(同2件)▽超塑性・高温変形4件▽切削加工8件▽接合・接着12件▽表面処理・表面改質10件▽腐食・応力腐食4件▽複合材料7件(同1件)▽マグネシウム32件(同3件)▽チタン6件▽分析・測定1件▽リサイクル4件(同1件)。
アルミ協会首脳、5月に訪中
中国有色金属協会を公式訪問
日本アルミニウム協会の平田英之会長、佐藤董郷副会長は5月中旬、中国・北京の中国有色金属工業協会を公式訪問、康義会長以下中国のアルミ関連首脳と意見交換を行なう。アルミ協会の正副会長が中国を公式訪問するのはこれが初めて。この春、WTO加盟を機に国際化を推進しようとする中国有色金属協会の首脳がアルミ協会を訪ね、業界団体のあり方や運営方法などをヒアリング、その際、訪中の要請があったという。
日本側の代表団は平田会長、佐藤副会長など総勢7〜8名になるとみられる。日程は5月15日、北京で中国有色金属首脳と会談を行なう他、高成長著しい上海を歴訪する。
日本アルミニウム協会賞決定
功績賞の金子純一日大教授ら
日本アルミニウム協会は平成13年度「日本アルミニウム協会賞」を以下の通り、決定した。
【功績賞】金子純一・日本大学生産工学部教授【功労賞】江野靖夫・九州三井アルミニウム工業取締役会長【開発特別賞】リシール機能を有したアルミニウム製ボトル形状缶の開発(大和製罐・技術開発センター/武内プレス工業山下晃・駒井義時/三菱マテリアル西山貞雄・上野裕史/柴崎製作所林秀敏・河野博)【技術賞】@使用済み飲料用缶の「回収〜缶用スラブ鋳造」一貫処理システムの構築(三菱マテリアル野副明邑・青柳壮一/三菱アルミニウム竹越俊五郎・荒川昌彦/新菱アルミリサイクル三井啓五・坂井幸雄Aカーエアコンコンプレッサー用高強度ピストンの開発(カルソニックハリソン小川勝/埼玉プレス鍛造藁科永充/東日本鍛造渡辺敏夫)。
マグネ冷間加工の高松製作所
異形断面押出形材を曲げ加工
自動車用シートフレーム試作
高松製作所はマグネ合金丸管・角管に続いて、二重パイプ構造を持った異形断面押出形材の冷間曲げ加工にも成功した。
マグネシウム合金の冷間プレス加工を手懸けている高松製作所(高松勉社長、埼玉県草加市、電話0489-25-7444)はこのほど、異形断面マグネ押出形材の冷間曲げ加工に成功した。マグネ合金の成形方法として注目されているプレス加工は温間加工が一般的だが、同社は冷間(室温)によるプレス加工に挑戦しており、これまでに芯材を使わずに油圧プレスで、丸管、角管の90°曲げ加工にも成功している。今回、押出プレスで成形した「眼鏡状の二重パイプ」の室温曲げ加工にも成功したもの(写真)。
高松製作所が曲げ加工の試作に成功したのは、AZ31合金による板厚2.5o、外径φ28oのパイプを二重にした押出形材。構造材として利用可能な剛性を確保するために、異形断面構造とした。
同社は既に、3.5o厚のマグネ合金板材を使って冷間プレス加工により同様の形状に成形することにも成功しているが、より生産性を高めるために今回、押出法で成形した長尺二重パイプ材を冷間曲げ加工する方法を試みたもの。押出形材は大阪富士工業が提供した。
同社では同曲げ材をTig溶接して自動車用シートフレーム材も試作した。今後自動車メーカーなどに積極的なPRを行なっていく考えで、「異形形材の成形が可能な押出技術と冷間加工技術を組合せることで、冷間プレス加工品の用途展開を図っていく」(高松社長)としている。
ティアール建材完全子会社に
住宅鋼製ドア強化、文化シヤ
文化シヤッターはこのほど、エルゴテックの関連会社で、戸建て住宅・マンション用などのスチールドアの製造会社ティアール建材(埼玉県上尾市、馬場和夫社長)を100%の子会社とすることでエルゴテックと合意した。ティアール建材は2001年11月に民事再生法の適用を申請、目下再建計画を策定中。4月下旬、地裁による再生計画の認可を得次第、第三者割当増資を実施し、文化シヤッターが全株を引き受ける。
ティアール建材は東横グループのスチール建材メーカー。戸建て住宅・アパート・マンション用玄関ドア、出窓の設計・製造会社だが、建材市場の縮小と価格競争の激化などで業績不振に陥り、文化シヤッター主導で会社再建中。2001年3月期の業績は売上高50億6,400万円、経常利益3,200万円、最終損益3億9,500万円の損失。総資産13億5,500万円、従業員125名。「ティアール建材は長年の実績に伴う顧客基盤と製造設備、優れた技術力を持つ。当社の事業基盤を活用することで業容拡大が可能と判断した」(文化シヤッター)。
ティアール建材の現行資本金は9,000万円。大株主はエルゴテック44.4%、理研メンテ27.2%、新日軽15.6%など。再生計画の認可と同時に100%減増資を実施、増資分を全株文化シヤッターが引き受ける。
四国化成が関東物流センター
EX・壁材など4千種を即納
四国化成工業が東日本全域の物流拠点として建設していた「関東物流センター」(埼玉県比企郡滑川町・東松山工業団地)が完成、このほど運用を開始した。東日本の物流はこれまで関東配送センター(埼玉県戸田市)、松山配送センター(同滑川町)、嵐山配送センター(同嵐山町)に分散していたが、これらを集約、同時に業容拡大による商品点数の増加や配送業務の合理化に対応した。投資額は用地を除いて3億5,000万円。
新センターは関越自動車道東松山インターから車で5分。鉄骨平屋建て自動倉庫(1,350u)、出荷上庇(500u)で、事務所棟(鉄骨2階建て・延べ250u)も新設。自動倉庫にはコンピュータ制御によるラックマスター6基、約2,500パレットを収容する自動ラックを設け、壁材やエクステリアなど約4,000アイテムを収容、自動ピッキングによる効率的な入出庫業務を24時間体制で行なう。出荷頻度の高い主力商品を1カ所に集中在庫することでより迅速で確実な配送が可能となった。
敷地面積は約1万u。第二期増設も視野にあるという。
高強度マグネ合金ワイヤ開発
高寸法精度も実現、住友電工
住友電気工業はこのほど、従来材の2割以上の引張り強度を持つとともに、高い寸法精度も有する高強度マグネシウム合金ワイヤを開発した。鋼線の引抜き加工で培った独自の塑性加工技術と組織制御技術により、従来の押出法による棒材と比較して、より微細な結晶粒を有することが特徴で、高い強度と靭性、優れた寸法精度を実現した。
4月初めに伊丹製作所内に月産能力300sの試作プラントが完成、サンプル出荷を開始した。自動車へのマグネ材の利用拡大に伴って需要増が見込まれる溶接線を始め、携帯電子機器用ネジ、補強用部材など広範な用途への適用を見込んでおり、2005年にはワイヤを中心としたマグネシウム事業で約20億円の売上げを目指している。
住友電工が開発したワイヤは押出材を引抜き加工するもの。従来の押出棒の結晶粒径が15〜20μmであるのに対し、独自の組織制御技術により5μm以下と微細化に成功。これにより寸法精度は公差±1/100o以下と従来材の1/10o程度よりも高く、精密加工材への適用を可能にした。寸法精度を向上させたことで溶接線として自動溶接にも利用可能とした。
また、従来材と同等以上の延性を確保したまま、引張強さを約2割以上向上。その結果、AZ31合金で310MPa、AZ61合金で370MPaを達成した。さらに、降伏点は従来の押出材に比べて最大50%向上、AZ31合金で260MPa、AZ61合金で300MPaを実現している。線径φ0.5〜7.0oの線材の製造が可能で、丸型以外の異形断面や長尺線の製造も可能。
昭和フロント社長に
三和から福地成治氏
昭和フロントは4月1日付けで三和シヤッター工業から福地成治氏(写真)を迎え入れた。渡辺静雄社長は三和シヤッター常務取締役に復帰し、同社が最重要経営課題として強化に取り組んでいる住宅建材カンパニーとフロントカンパニーを担当する。
福地社長は1945年1月25日生まれ、57歳。62年、東北学院大学経済学部を卒業、三和に入社、関西地区事業部営業部次長、神戸支店長、東京地区事業部東京支店長など営業畑を歩き、94年ビル建材事業部東京ビル建材第一支店長、97年ソーラープロジェクトリーダーを歴任。その後、住宅増改装のミスタービルド東京南社長、リフォームC東京リフォーム支店長など三和が新規事業として育成している住宅リフォーム事業の立ち上げを手懸けた。
三協アルミが木目調玄関ドア
南欧風のカジュアルデザイン
三協アルミニウム工業は木調玄関ドア「サンナチュレ」を発売した。若い世代の住まいを演出する新提案「Trendy Housing Project」をコンセプトとした個性的なカラーと南欧風のカジュアルなデザインが特徴。アルミ形材製ながら表面を節や削り跡が残ったような板張りの自然な質感の木目調に仕上げた。「標準枠」に断熱樹脂で接合した断熱防露枠の「ドライ枠」を揃え、地域によって断熱性能を選択可能。バリアフリー住宅融資基準の有効開口幅750_、下枠段差20_をクリアしたユニバーサル設計となっている。
2001「住宅用建材使用状況調査」
窯業系外壁仕上げが初めて低下
カラーはグレー色が大幅アップ
住宅の外壁は上昇を続けていた窯業系サイディングが初めて減少に転じる一方、アルミ建材のカラーはグレー系が大幅に増加。断熱性の高い複層ガラスサッシや防犯・安全の窓シャッターの装着率も急増している。
これは日本サッシ協会がこのほどまとめた2002年3月度版「住宅用建材使用状況調査」で判明したもの。同調査は戸建て住宅・共同住宅にアルミサツシ・ドア・エクステリア・その他建材がどの程度使用されているか、またその材質や性能、商品傾向はどうなっているかなどについて定期的に実施している。全国から2001年度に建設された住宅3,995戸のサンプルを抽出、会員のサッシ大手の社員が施主に対面方式で調査、その精度の高さと充実した内容では第一級の資料と定評がある。以下は変化の著しい分野の概要。
【住宅外観のタイプ】ここ10数年、洋風化が進展し洋風住宅が50%を超えたが、2001年度は和風6.8%(前回調査7.7%)、洋風47.0%(同51.0%)、和洋折衷46.2%(同41.4%)と洋風が減少した。洋風の多いプレハブ住宅メーカーの販売が減少したためとみられる。
【外壁仕上げ】乾式工法の窯業系サイディングが湿式工法のモルタルを駆逐する勢いで伸びてきたが、2001年度は窯業系73.8%(同74.9%)、モルタル13.2%(同11.8%)と窯業系は頭打ちとなった。凹凸が激しくアクセントの強い窯業系はやや厭きられたとする向きもある。金属サイディングは2000年の5.1%(アルミ3.5%、スチール1.6%)から2001年5.4%(アルミ3.5%、スチール1.9%)に増加したが、1997年の9.1%には遠く及ばない。
【窓の材質】全国平均でアルミ製78.7%(同81.5%)、複合材料製19.2%(同16.3%)、樹脂製2.1%(同2.2%)と「アルミ・アルミ」あるいは「アルミ・樹脂」の複合材料製が20%に迫る勢い。複合材料製は寒冷地が主体だったが、2001年は大ボリュームゾーンの次世代断熱基準V地域で前回の31.9%から37.3%に大飛躍。
シャッター化率が初めて50%超
【主要製品の色】多い順にブラック53.8%(同62.0%)、グレー18.1%(同8.7%)、ブロンズ13.2%(14.6%)、ホワイト7.2%(同5.9%)、その他7.8%(同8.8%)。ブラックとブロンズが減少した分グレーとホワイトが増加。特にグレーは10ポイント近く伸びた。これはサッシ大手がグレー色の新製品を相次ぎ市場に出したためで、最近の窓は外壁の色、デザインなどとコーディネートするようカラーが変化しているという。
【複層ガラスサツシの取付率】取付け戸数比の全国平均は66.6%(同59.5%)、取付け窓数比の全国平均は58.8%(同52.6%)とともに上昇。窓数比では断熱V地域が82.8%(同80.4%)、W地域が47.7%(同39.2%)、X地域が35.1%(同19.4%)と南下するにつれて増加。これは高気密・高断熱住宅が関東以西でも増加しているひことを物語る。
【窓シャッター】雨戸のシャッター化率は全国平均52.2%と初めて5割を超えた。窓シャッターは防犯・安全ニーズの高まりなどから、97年17.9%、98年22.5%、99年32.0%、2000年43.4%と一貫して上昇が続く住宅建材業界では数少ない成長業界の一つ。ただ、高付加価値の電動製品化率は7.7%(同8.6%)と低い。住宅の低価格化で割高な電動が敬遠されたようだ。
スカイアルミが再構築完了
Alセンター21など関連会社
スカイアルミニウムはグループ収益力向上の一環として子会社・関連会社の再編を進めてきたがこのほど完了、4月1日現在で表の通り新体制を構築した。このうち、ヤマト軽金属、瀬戸内クラフト、スカイテクノは大きな変更はなし。一方、工場内諸作業を行っていたスカイサービスにはこれまでスカイアルミ本体でやっていたプレート加工、スラブ加工などを移管した。4月1日付で顧問に就任した杉山睦郎氏(前ユニファスアルミ第三営業部部長)が6月に社長に就任する。
今回大きく変わったのはアルミセンター21。屋根材など開発製品の販売を新設のスカイアルミプロダクツに移管する一方、レベラー・シャーなどを増設、深谷地区におけるコイルセンターとしての機能を強化して再スタートを図る。
東洋エクステリア
普及型形材門扉を充実
東洋エクステリアは5月から普及型のアルミ形材門扉「プレリオ」に2タイプを追加発売する。全6タイプの品揃えとなり、同クラスでのシェア拡大を図る。初年度の販売目標は2タイプで6億5,000万円。
「プレリオ」はこのところ売上高が順調に伸びている普及型門扉。追加商品は目隠しデザインが横目調と縦目調の2種で、セット価格10万円(幅1,400×1,200_、両開き柱)とこの種の目隠しタイプでは最も低価格帯に設定した。
【週間トピックス】
◆スカイ・古河生産統合、来年以降に
スカイアルミの平田英之社長は3月29日の記者会見で古河電工との生産統合問題について、「遅れ気味になっている。年内に実施するということはなく、さらに先に延びる。ただ、経営形態の面では遅れているが、カラーアルミ、印刷板、箔地などの分野で一部生産集約を進めるなど、実質的に製造部門を含めた運営を行なっている。いずれ統合するという基本的な方向には変わりがなく、できるだけ早く実現したい」と述べた。
◆東アジアアルミ産業の実態調査
日本アルミニウム協会はこのほど、東アジアのアルミ産業の実態をまとめた調査報告書『東アジアのアルミ産業および市場』と『東アジアのアルミ企業要覧』を作成した。各国のアルミ主要製品の市場動向・アルミの生産消費状況・日本との関係・アルミ原料動向・アルミ製品の需給や、各国のアルミ関連企業情報などを掲載している。
◆齋藤工業のMg合金溶接加工技術
齋藤工業(愛知県知多郡、齋藤清隆社長)が事業化を推進している「マグネシウム合金の板金・溶接・加工技術開発」が愛知県中小企業振興公社のベンチャー事業計画コンテストで、最優秀の「有望事業プラン」に選ばれた。
◆菊水フォージングがMg合金鍛造品
菊水フォージング(鳥取県米子市、森脇孝理事長)はハンドツール用ピストンや飛行物体の姿勢制御用モーター用ハウジング、望遠レンズ用カバー、釣り具部品などマグネシウム合金鍛造部品を相次ぎ開発した。同社はマツダとライセンス契約を結んで、「鍛造加工用マグネシウム合金新素材、及びその鍛造加工技術」の開発・用途開発を進めている。
◆中小5社連携で軽量・安価バンボディー
車両製造、レーザー加工、板金処理、アルミ曲げ加工など独自の技術を持つ東洋ボデー、オーテックエルコ、東成エレクトロビーム、伊藤工業所、米山製作所の中小企業5社が連携して、従来に比べ3割以上安価なアルミ製トラックバンボディー「マルチ用箱型トラックリアボディー」の開発に乗り出した。2002年度からの3ヵ年計画で商品化を目指す。
◆日本磁力選鉱がMg再生専用工場
日本磁力選鉱(北九州市、原田光久社長)が建設を進めていた栃木・小山工場内の廃マグネシウムのリサイクル専用工場が完成、4日に現地で完工披露した。容量が1.2dの溶解炉2基を設置しており、2002年度中にマグネシウムリサイクル量をこれまでの4倍の月200dに引き上げる。
◆西村尚都立大教授、都立高専校長に
西村尚東京都立大教授は39年間に及ぶ都立大での教育研究生活を終え、4月1日付で都立工業高等専門学校(品川区東大井)の校長に就任した。
◆日軽金グループOBの美術展
日本軽金属グループOBの美術展である「第19回ネオ・マルシェ展」が4月21日(日)〜27日(土)、東京近代美術クラブ画廊2階(中央区京橋2-7-12)で開催される。時間は午前10時30分〜5時30分(最終日は午後2時30分)。
なお、22日午後5時からオープニングパーティーが行なわれる。
図・表・写真は本誌でご覧ください。
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