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NO.1616(2002年12月23日号)

旭硝子が「窓事業」に進出
高機能窓システム「エクセルシオ」
初年度50億円、窓は消費者選択へ


 建築ガラスの巨人旭硝子が窓事業に本格参入した。住宅購入者が窓に必要な断熱・防犯・遮音などガラス・枠の機能を自由に選択できるシステム「エクセルシオ」を全国展開するもので、初年度50億円の売上を目指す。

 同システムは「専門的なガラスの知識を持たない一般ユーザーでも、必要に応じて複雑なガラス機能を容易に選択でき、自宅の窓に設置できるシステム」。住宅購入者がシステムキッチンを選ぶのと同じ感覚で、住宅の立地条件や開口部の状況に合わせて「窓」を選択できる。従来、「窓」は住宅サッシ大手6社の製品をハウスメーカーや工務店が選び、設置するのが一般的。これに対し旭硝子は消費者がサッシ枠もガラスも自由に選べるシステムに挑戦する。
 同社によると住宅の快適性、安全性を向上するため窓に求められる機能は断熱・防犯・遮音の3基本性能という。「エクセルシオ」はこの3性能について、それぞれの枠・ガラスにJIS規格、その他の基準に基づくグレードを0〜5の範囲で定め、住宅購入者に提案。例えば通りに面したテラス窓は断熱・防犯・遮音性能に最も優れた窓「エクセルシオ555」を、外から侵入の心配がなく断熱もあまり必要のない2階の勉強室には、遮音性能だけに優れる「同335」を、また、窓破りの多い台所や裏口には強化ガラスの「同353」を消費者がそれぞれ目的に応じて選択できる。「エクセルシオ」にはより強化した防犯ガラスを全グレードに標準装備、結露防止、遮熱、紫外線カット、室内側の衝突安全性など細かくグレードを規定。
 販売方法は代理店方式。同社が窓枠の推奨サッシを含めた窓システムの施工が可能と認定した「エクセルシオショップ」を通じて販売する。02年度下期からネット作りなど販売体制を整え、03年度50億円を計画。
 同社によると欧米では住宅への高機能窓ガラスの設置が常識なのに対し、日本ではせいぜい断熱複層ガラスの普及程度で、格段に遅れており、窓に対する消費者のCSは極めて低いという。即ち、既存のサッシメーカーの勉強不足、努力不足などで消費者の窓に対する不満が高いことから、ガラスの巨人が自ら「窓のCS向上」に乗り出す。



02中国アルミフォーラム開催
業界の世界的リーダー一堂に
 中国有色金属工業協会が主催する「02中国アルミフォーラム」が5日、北京のグレートウォールシェラトンホテルで開催された。中国側が初めて主催するアルミ関連の国際会議で、7日までの3日間、中国と世界のアルミ産業について講演と討議が行われた。中国アルミ公司(chalco)、中国ミンメタルス、上海先物取引所が共催。
 参加者は中国のアルミ関連企業、アルコア・ア
ルキャン・ペシネー・ハイドロ・ビリトンなど国際アルミメジャー企業、国際アルミ協会(IAI)の代表など。世界のアルミ産業をリードする企業、団体の首脳陣が一堂に会した。日本からは日本アルミニウム協会の佐藤薫郷会長など約30名が出席した。



日本・中国で世界の1/3を消費
佐藤会長が開会ゲストスピーチ
 日本アルミニウム協会の佐藤薫郷会長(写真)は初日5日の開会式でゲストスピーチとして次のように挨拶した。
 「日本のアルミ総需要は年間約400万d、中国のそれは2000年460万d。両国で世界消費の約1/3を占める大変な市場を形成する。例えば日本のアルミ缶消費は1人135缶、中国はまだ6缶。従って、中国のアルミ産業の発展の可能性は誠に巨大であるといえる。両国はこれからアルミ大消費国として環境保全やアルミ取引のあらゆる場面で協力しあうケースが増えよう」
 「中国はアルミ大消費国であるとともに最大の地金生産国でもある。一方、日本は圧延など下流工程に特化している。両国の産業形態は異なるが、時に競い合い、時に協力しあってアルミ産業を発展させることが持続可能な社会の構築に貢献する近道と確信している」「今年は日中国交回復30周年。この記念の年のフォーラムを通じて両国のアルミ産業の新発展の基礎を強固なものとし、協調促進を祈念したい」



年度箔出荷、9%増に上方修正
コンデンサ向けが41%増に
 アルミ箔メーカーで構成するアルミニウム箔懇話会(会長=冨永三寿日本製箔社長)は9日、平成14年度(2002年度)のアルミ箔需要予測の見直しを発表した。それによると、今年5月の当初予想で前年度比7.1%増の13万8,200dを見込んでいた総需要は14万900d・同9.2%増に上方修正となった。主力用途のコンデンサ向けが3万5,800d、同41.3%増と当初予測の29.8%増を大幅に上回ることが主因。
 食料品も僅かながら予想を上回り、家庭箔、容器の落ち込みがあるものの、内需は12万4,700d(前年度比8.5%増)と、予想を2,500d上回る。輸出も1万6,200d、同15.6%増と当初の14.1%増から上方修正となった。総需要の前年比プラスは2年ぶり。水準としては97年度の14万5,093dに次ぐ史上第4位で、過去最高である2000年度の15万3,693dからは8.3%のマイナス。
 ただ、コンデンサ箔は下期には上期比16%のマイナス予想で、下期の総需要は6万7,477d、前年同期比1.5%増と伸び率が鈍化、今年度上期比では8.1%のマイナスとなる。
 今年度上期のアルミ箔出荷量は7万3,423d、前年同期比17.5%増となった。うち、内需は6万4,543d、同15.6%増、輸出が8,880d、同33.1%増となった。
 上期のコンデンサ箔は、前年度の調整局面の反動もあり、1万9,446d、前年同期比81.4%増と大幅に回復した。ただ、通年度予測3万5,800dは過去最高となった2000年度の4万1,041dを12.8%下回る水準なうえ、下期は1万6,354dと、上期に比べ15.9%のマイナス予想。前年度下期比では11.9%増と伸び率が鈍化する。「牽引する具体的な需要が見えないことや、パソコンなどIT需要の不透明感」による。
 その他の部門では、食料品が猛暑の影響で上期出荷が1万8,798d、前年同期比3.8%増に。下期は製菓が前年並みに持ち直すが、飲料用は前年度並みの予測。一方、日用品は、個人消費低迷の影響で家庭箔が落ち込み、容器も下期に鍋用が盛り返すものの、食品問題が影響して、通年度では当初の微増見通しから5.2%のマイナスに。
 また、輸出は主力市場である東南アジアの市場が回復傾向にあり、通年度で1万6,200d、15.6%増を予測。ただ、史上最高である85年度の2万146dからは19.6%のマイナス。



ノートPCのマグネシウム合金
100%再生技術実用化、富士通
 富士通と富士通化成、富士通研究所は共同で、世界で初めて自社回収したノートパソコンのボディ(筐体)に使用されているマグネシウム合金の再生利用技術の実用化に成功、2002年秋冬モデルのノートパソコン2機種に適用した。採掘・製錬工程を経る通常のプロセスと比較すると、CO2換算で約6分の1に環境負荷を軽減することを確認した。
 薄型軽量化とCPUの高性能化に伴う発熱問題などに対応するため、ノートパソコンではマグネシウム合金の使用量が増加。富士通製ノートパソコンではマグネシウム合金の使用機種は筐体全体の重量中25〜50%を占めている。
 改正リサイクル法の施行によりノートパソコンの回収・リサイクルが義務づけられており、すでに富士通は、筐体成形時に発生する不要部分については約600℃に再溶解することで初期材料と同等の性質を有する材料の再生が可能なリサイクルプロセスを開発し、99年冬モデルのノートパソコンから適用している。
 一方、回収したノートパソコン筐体については、そのまま筐体を再溶解すると、表面に施された塗料が燃焼して大量の粉塵や有毒ガスが発生するため、これまでリサイクルは行なわれていなかった。
 富士通は2001年に、アルカリ水溶液を用いて予め筐体の塗装を剥離した後に再溶解し、さらにその溶解液の成分を調整することで、粉塵やガスの発生なしに初期材料と同等の性質を有する再生材料が得られるリサイクルプロセス技術を開発済み。今回同プロセスの量産化技術を確立することで、実用化に成功した。



上期の車向けAl出荷66万d
9%増、乗用車圧延34%増
 日本アルミニウム協会によると、今年度上期の二輪車を含む自動車向けアルミ製品総出荷量は65万6,629d、前年同期比8.9%増となった。圧延品では乗用車向けが3万6,375d、同34.2%の大幅増を記録した。その他は熱交換器向けが微増となったのを除いてマイナスに。
 また、鋳造品、ダイカスト向けも8%強の伸びに。鍛造品は15.3%増と引き続き、好調な伸びを見せた。
 なお、上期の国内四輪車生産は499万820台、前年同期比4.7%増で、上半期としては2年ぶりのプラスに。うち、乗用車は416万9,038台、同5.9%増となっている。



ノランダ・Mg、対日販売攻勢
国内在庫量を大幅引き上げへ
 ノランダ・マグネシウムは大手マグネシウム地金製錬メーカーの事業撤退・工場閉鎖が相次いでいる中で、日本を含む対アジア地区の販売攻勢を強めつつある。「アジア地区で唯一、電解法によるマグネシウム製品サプライヤとして注目を浴びている」として、このほど、日本国内での供給体制に万全を期するため、国内在庫量の大幅積み増しを決定した。
 ノランダ・マグネシウムはカナダ・ケベック州にマグネシウム製錬の商業プラントを建設、2000年10月から操業を開始している。生産は順調に推移しており、現在の生産量は年間約4万d。2003年上期中に年間6万dの生産能力をフル操業に持っていく予定にある。
 同社はアジア地区での販売も順調に伸びているが、日本向けでも引き合いも多くなっており、現在100d前後の規模にある日本国内在庫量を2003年第1四半期中に2〜3倍の水準に大幅に引き上げ、供給体制を強化する。
 ノランダは耐熱マグネシウム新合金の顧客開拓にも注力しているほか、IMA(国際マグネシウム協会)と共同でSF6の代替ガスの開発を進めており、現在最終段階にある。アジア地区における販売強化の一環として、台湾におけるマグネシウムリサイクル事業に技術援助も行っている。



上期アルミホイール生産6%減
705万個、輸入148万個に急増
 日本アルミニウム協会・車輪委員会がアルミホイールメーカー16社の自主統計としてまとめたところによると、今年度上期(4〜9月)のアルミホイール国内生産量は704万4,952個、前年同期比6.1%減となった。
 上半期ベースでのマイナスは2年連続。輸入を含めた総販売量は838万4,210個、同12.7%増となっており、乗用車向けをけん引役にアルミホイール市場の拡大が続いているにもかかわらず、中国など海外からの輸入急増が国内生産を圧迫している事情が明らかになった。因みに、今年4月から統計を取り始めた輸入量は上半期で147万9,777個に達している。
 上半期生産量の内訳では、主力の乗用車用が673万6,112万個、4.2%減となったほか、トラック・バス用が2万3,588個、同14.3%のマイナスに。二輪車用は35%の大幅落ち込みとなった。
 一方、販売では乗用車用が15.9%増となったものの、トラック・バス用が18.7%、二輪車用が34.8%のマイナスに。



鍛造Alホイールによる燃費向上
アルコアが実車で改善効果検証
 アルコア・ジャパン及びアルコア・ホイール・プロダクツ・ジャパンはこのほど、鍛造アルミホイールをトラックやバスに装着した場合、スチールホイール装着に比べて燃費が平均で3〜4%改善するとした「アルミホイール実車燃費試験結果」をまとめた。これまでも、「アルミホイールの装着によりバネ下重量が軽減され、軽量化効果により燃費が改善する」とされ、同社製鍛造アルミホイールを装着した顧客のモニター調査でも「アルミ装着車の方が2.5〜8.5%燃費が良い」との結果を得ている。ただ、アルミホイールの軽量性だけでは燃費改善の理由を説明しきれなかった。
 アルコアは「何故アルミ装着車の燃費が良いのか」を追認するために実車テストを実施、燃費改善効果を検証するとともに、「鍛造アルミホイールは荷重による歪みが小さい結果、転がり抵抗が低くなることが燃費改善につながると推定される」としている。
 燃費改善効果の検証には公式のテストコースを使用。同一車両にアルミとスチールホイールを交互に装着して走行し、積載車と空車の惰行性能(減速度)を比較した。
 積車時、空車時双方でアルミホイール装着の方がスチールホイールに比べて転がり抵抗が小さくなるため減速度が低くなるが、積車時の方が空車時よりも減速度の差が大きくなった。このため、転がり抵抗が小さくなるのはホイールの真円度の高さに加え、荷重による鍛造アルミホイールの歪み量が少ないことが主因と指摘。
 積車時のホイール歪みは、計算値でスチールホイールが平均2.2oであるのに対し、鍛造アルミホイールは0.52oと小さく、その結果が転がり抵抗の差に結びついているとしている。アルコアの鍛造アルミホイールは1ピースの一体成形・精密機械加工により真円度が高く、また鍛造製のため強度があり、荷重に対する歪みが小さいという。
 さらに、テストコースでの燃料消費量を比較すると、走行距離が長いほど燃費が改善するが、測定距離33qでの測定結果では平均で2.58%、測定距離500m(一定速定地走行)で平均3.45%、それぞれアルミホイールがスチールに比べ燃費が改善することが確認された。燃費効果が期待できる条件として、@年間8〜10万q以上の長距離走行A車両の燃費が3〜3.5q/L以上B主に高速道路を走行することC積載効率が高いD稼動率が高いE省燃費タイヤと組み合わせる−−ことなどを挙げている。
 なお、住友金属工業もテストコースでの燃費テストを実施、アルコアと同様の燃費改善効果を確認している。


トステムが「リフォーム階段」発売
 トステムは部材表面に滑りにくい加工を施した改装専用の「リフォーム階段」を開発、全国発売した。重ね貼りの簡単な工法により、既存の階段を1〜2日程度の短期間でリフォーム可能。
 踏み板の表面にエンボス加工、段鼻材に溝加工を施すとともに、素材は樹脂素材を採用するなど滑りにくくすることで昇り降りを安全にする工夫をこらした。オプションとして暗い足下を照らすライトの「スポッ灯」を用意。後付け専用の「後付け手すりユニット」もあり、下地材がわりのブラケットベースと手すりが合体した構成なので、壁内に下地材が入っていない場合でも壁を壊さずに既存の壁に直接施工することができる。
 参考価格は、14段上り切り直階段の標準部材セット価格で12万3,300円(踏み板セット+段鼻材+側板セット+側板見切り材+その他)。



YKK APがリフォーム特化商品
ウインドウ、断熱ドア等3品目
 YKK APはこのほど、リフォームに特化した3商品として、「リフォームウインドウ」「断熱リフォームドア」「ウインドウシャッター壁付型」を発売した。「リフォームウインドウ」「断熱リフォームドア」は外壁を壊さないで行なうカバー工法のため、半日で簡単に取り替え可能。また、「ウインドウシャッター壁付型」は既存サッシにシャッターを追加することで防犯性やプライバシーの確保ができる商品。
 「リフォームウインドウ」は引違い窓から装飾窓(縦すべり出し窓・ガラスルーバー窓・内倒し・連窓FIX窓)にも交換が可能。従来のカバー工法では、開口部の面積が大きく減少していたが、新築用サッシの釘ヒレをカットすることで開口面積をできるだけ小さくしないように配慮した。初年度販売目標は4億円。
 また「断熱リフォームドア」は従来のリフォームドアに断熱タイプを追加し、断熱ではランマ通しも可能にした。初年度販売目標は20億円。



三協ア、普及タイプテラスに特注品
 三協アルミニウム工業は普及タイプテラス「グッドエバー」の特注品の発売を開始した。求めやすい価格設定に加え、バリエーションも豊富なことが特長。開口サイズ最大3間(約5400o)、出幅サイズが最大15〜20尺とワイドサイズにも対応範囲を拡大。さらに、前面パネル特寸、側面パネル特寸、傾斜連結タイプなど、従来の特注対応品では設定していなかったバリエーションにも新たに対応した。



《週間トピックス》
◆上期の圧延品稼働率86.1%
 今年度上期のアルミ圧延品の設備稼働率は86.1%で、前年度上期比変わらずとなった。
 板類の稼働率は93.3%で、前年同期比1.2ポイントのアップ。生産能力が71万6,220dと横ばいながら、生産量は66万8,099d、同1.3%増に。月別の稼働率推移は8月81.9%、9月90.9%、10月(速報)95.6%と上昇。
 一方、押出類の稼働率は78.1%で、前年同期実績に比べ1.4ポイントのダウン。生産能力が63万4,442d、同0.9%減となった半面、生産量も建材向けの落ち込みで49万5,449d、同2.6%減となったことが響いた。ただ、10月の稼働率(速報)は86.2%で、8月の72.6%、9月の81.3%から上昇傾向にある。

◆軽金属学会、春期大会の講演募集
 軽金属学会は平成15年5月16〜18日、姫路工業大学(兵庫県姫路市新在家1-1-2)において、「第104回春期大会」を開催する予定で、現在研究講演発表を募集している。
 講演内容は未発表のもので論文としてまとまったもの。また、テーマセッションは「リサイクルおよび廃棄物処理」。講演時間は発表15分、討論5分。講演発表者は軽金属学会会員に限る。講演発表料は1講演につき2,000円。
 一方、ポスターセッションは正会員並びに学生会員でポスター発表を希望するもの。模造紙1枚程度の壁スペースと陳列用テーブル。料金は1,000円。
 問い合せ・申込みは同学会まで(電話03-3538-0232)。申込み締切りは平成15年1月14日、概要集原稿締切は同3月10日。

◆シンポジウム「自動車へのアルミ材適用」
 日本アルミニウム協会・自動車アルミ化委員会は平成15年2月7日午後1時〜5時20分、アルカディア市ヶ谷(私学会館)で、シンポジウム「自動車へのアルミニウム材適用の現状と今後の展望」を開催する。
 内容は、▽日米欧の燃費規制と自動車の軽量化(日本自動車研究所・湊清之)▽ES3の超軽量ボデー開発(トヨタ自動車・粥川宏)▽衝突用アルミエネルギー吸収部材と軽量化(本田技術研究所・漆山雄太)▽高靱性・大物・薄肉ダイカストの自動車への適用動向(旭テック・山田徹)。
 参加費は1万円(予稿集込み)。問い合せ・申込みは電話03-3538-0221まで。

◆軽金属学会次期事務局長に水谷氏
 社団法人軽金属学会はこのほど事務局次長に日本軽金属から水谷吉宏技術部担当部長を招いた。2003年3月末付けで田辺義典事務局長が退任する予定で、その後任として4月1日付けで事務局長に昇格する。
 水谷氏は1969年3月、京都大学大学院工学研究科修士課程を修了、日本軽金属に入社。蒲原製造所スラブ、ビレット、合金塊の鋳造担当を振り出しに、船橋工場、蒲原製造所などのアルミ押出部門を歩き、蒲原押出工場長、新日軽北陸製造所副所長、日軽タイ・バンブー工場長(タイ)、アルコム・押出工場(マレーシア)などを歴任。主として建材用押出の生産現場技術者として豊富な経験と技術知識、マネジメントには定評がある。アルキャンエクスツルージョン・バンバリー工場(英国)に2年半、タイ、マレーシアの押出工場に6年の海外経験も持つ。
 1943年6月5日生まれ、59歳。大阪市出身。




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