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NO.1656(2003年10月06日号)
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菊水フォージングなど産学官で研究
マグネ合金切削屑の有効利用
NOx・SOx低減の環境触媒など
マグネ合金鍛造の菊水フォージングは米子工業高等専門学校と共同で、産業廃棄物として処分されている切削屑の有効利用法の研究開発を進めている。安全なリサイクル法を確立すると伴に、再利用法の一環として環境触媒への転換を検討中。
マグネシウム合金鍛造による部品製造を手がけている協業組合菊水フォージング(森脇孝理事長、鳥取県米子市夜見町2923、電話0859-29-0721)は米子工業高等専門学校と共同で、部品加工の際に排出されるマグネシウム切削屑の有効利用を目指した研究開発を進めている。マグネシウム切削屑は発火や爆発の危険があり、そのまま再溶解すると燃焼しやすいため、リサイクル・有効利用は遅れているのが現状。菊水フォージングと米子工業高専は切削屑の安全なリサイクル・再利用法を開発するとともに、有効利用策の一環として排煙脱硫剤へ転換することを検討している。
菊水フォージングは1600dフォージングプレス2基と400dフォージングプレス1基を設置。鍛造品設計から金型製作、鍛造、熱処理、機械加工まで一貫生産を行なっている。現在、機械加工に伴い発生する切削屑は主として、薬品処理をした後、産業廃棄物として処分しているが、人手や時間を要するうえに、資源再利用の観点からも切削屑の処理が大きな課題となっている。菊水フォージングと米子工業高専は切削屑をフェライト粉などと混合して押し固めた後、焼成して酸化マグネシウム(MgO)とする方法を検討中。酸化マグネシウムは脱硫効果があるとされ、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)の低減など環境触媒としての応用を目指す。
この研究は「マグネシウム合金切削屑の有効活用」のテーマで財団法人鳥取県産業振興機構の平成15年度共同研究助成事業として採択されたもの。同制度は県内の中小企業が県内外の大学などと共同で行なう研究開発を助成するもの。対象は、@新たな事業分野の開拓につながる技術A生産効率を革新的に改善する技術B製品の付加価値を高める技術。今回のプロジェクトは開発期間が2年間で、450万円の助成金を受けている。
8月の圧延品出荷0.4%減
板2.3%減、押出2.1%増
日本アルミニウム協会が24日発表した8月のアルミニウム圧延品生産・出荷速報によると、板類は、生産が9万6,848d、前年同月比0.9%減、出荷が9万4,818d、同2.3%減となった。マイナスは生産が15ヵ月ぶり、出荷が5ヵ月ぶりのこと。引き続き、印刷板、自動車部材、半導体・液晶・PDP製造真空装置向けの厚板材や輸出などが堅調に推移しているが、主力の缶材が天候不順の影響でマイナスになったことが響いた。
一方、押出類は、生産が7万8,316d、前年同月比2.0%増、出荷が7万7,752d、同2.1%増となった。プラスは生産、出荷ともに2ヵ月ぶりのこと。主力の建設向けは一進一退の状況にあるものの、自動車部材、半導体・液晶・PDP製造装置関連が好調に推移している。
板類と押出類を合わせたアルミニウム圧延品合計では、生産が17万5,164d、0.4%増、出荷が17万2,570d、同0.4%減。
また、はくは生産が1万71d、前年同月比9.8%減、出荷が1万268d、同8.9%減。生産、出荷ともに5ヵ月連続でのマイナスとなった。主力のコンデンサ需要で、前年の高水準に対する反動減が続いている。
上期ダイカスト生産量7.6%増
生産額2175.3億円、9.0%増
日本ダイカスト協会がまとめた03暦年上期のアルミダイカスト生産量は41万9,094d、前年同期比7.6%増、金額ベースでは2,175億3,100万円、同9.0%増となった。この上期のd当たり単価は51.9万円で、前年上期の51.2万円に比べ1.4%上昇した。因みに、d当たり単価の推移を見ると、92年の61.0万円から95年56.9万円、00年53.1万円、02年51.4万円と、ほぼ一貫して下落基調にある。
今上半期の分野別内訳では、二輪車向けが2万2,094d(前年同期比7.6%減)・141億3,600万円(同5.8%減)となった他、電気機械向けは数量では1万5,117d、前年同期比0.3%減となったものの、金額ベースでは121億3,600万円・同4.4%増に。これらを除いた分野はすべで量・金額ともに前年同期比プラスを記録した。
需要の81%を占める自動車向けの今上期生産量は33万9,645d、前年同期比9.1%増と好調で、アルミダイカスト需要拡大のけん引役となった。金額ベースでも、1,632億2,300万円、同11.1%増と2桁の伸びとなった。d当たり単価は前年上期の47.2万円から今上期は48.1万円と、1.9%上昇した。d当たり単価は92年56.2万円、95年52.4万円、99年49.9万円、02年47.5万円と右肩下がりの傾向が続いていた。
「アルミと健康」広報誌が掲載
「緑青猛毒説」払拭した銅業界
「アルミニウムと健康」連絡協議会(議長=住友軽金属・友田和典氏)はこのほど、『アルミと健康に関するニュースレター第11号』を作成、配布した。同協議会はアルミ缶リサイクル協会、アルミニウム箔懇話会、軽金属製品協会、日本アルミニウム協会の業界4団体が合同で設立。アルミニウムと健康、とくにアルツハイマー病に関して、正しい認識を広めるために、委託・調査研究の実施や内外の関連情報の収集、アルミニウムとアルツハイマー病研究に関する情報提供など各種活動を行っており、偏った見解・報道に対し正しい現状認識を伝えることを根幹としている。
最新号のニュースレターではトップページに友田議長のインタビューを掲載。同議長は今後の活動では「アルミニウムについての正しい、基本的な知識を一般の人にもわかりやすく伝え、理解してもらうことに努めたい。そのためには効果のある広報活動を継続的に行っていくことが必要で、パンフレットの配布、講演など機会をとらえて地道に行っていきたい」と述べている。
さらに、(社)日本銅センターが銅の緑青は猛毒といわれた根拠のない濡れ衣を四半世紀かけて払拭した経緯を紹介。科学的な根拠もなく緑青は猛毒とされた誤解は、学校の教科書にとどまらず、あらゆる百科事典にまで記述され、常識としてまかり通っていたが、「猛毒であるという認識は間違いである」ことの科学的根拠を立証するとともに、研究に基づく実証データを繰り返しPR、大新聞、テレビなどの誤った報道に対しては訂正、再報道を実施させるなど地道な努力を重ねたことを明らかにしている。
同協議会の連絡先は電話03-3538-0221、ホームページはwww.aluminum-hc.gr.jp/。
昭電、堺事業所を分社化
「昭和電工堺アルミ」に
昭和電工は10月16日付で堺事業所(大阪府堺市海山町)を分社化し、生産会社「昭和電工堺アルミ」を設立する。資本金は1,000万〜2,000万円で、昭和電工が100%出資する。堺事業所は押出部門、箔容器部門を彦根事業所に移管する一方、PDPの放熱板として需要が急拡大している高機能アルミニウム板材「ST60シリーズ」やアルミボトル缶部材、アルミ電解コンデンサ用高純度箔など競争力のある高付加価値圧延製品の生産に特化する。販売は従来どおり、昭和電工が行う。05年12月期までに、製造・販売を合わせた圧延品事業部門として再投資が可能な収益体質を構築する。
同事業所の現従業員数は約300名。押出部門の彦根事業所への移管に伴い約30名減り、残る約270名については希望者は全員を再雇用するが、賃金水準を現行の8〜9割に引き下げる一方、現在の60歳定年を3年間雇用延長する。
丸ヱム製作所と住友電工スチールワイヤー
軽量・高比強度Mg合金ねじ開発
通常の鍛造・転造加工で量産可能
丸ヱム製作所(松元収社長)は住友電工スチールワイヤーと共同で、軽量かつ高比強度のマグネシウム合金ねじを開発した。ねじは一般的に鍛造加工と転造加工によって製造されるが、マグネシウム合金は結晶構造の特徴から室温での加工性に劣るため、通常の工程によるねじ製造は不可能。今回、住友電工スチールワイヤーが、ねじの材料となるワイヤーの結晶粒微細化を行うことで従来より低温での加工性に優れたマグネシウム合金ワイヤーを作成。このワイヤーを使い、丸ヱム製作所は独自の温間加工技術を開発することで、鍛造加工および転造加工という量産性に優れたねじ製造工程によるマグネシウム合金ねじの製造に成功した。両社は共同で特許を出願中。
開発したねじは、一般的な合金であるAZ31合金を用いた。製造されたねじの引張強さは約250MPa、比強度は140MPaで、11Tハイテンションボルト(引張強さ1100MPa、比強度139MPa)と同等の強さを実現した。
マグネシウム合金との接触による電食が生じないため、マグネシウム合金製の筐体などの締結に適しており、情報、家電、自動車分野など広範な用途への適用を期待している。丸ヱム製作所は初年度3,000万円、次年度より1億円以上の売上げを目指す。
二輪車メインフレームに初採用
CFアルミダイカスト、ヤマハ
ヤマハ発動機は今年12月発売予定の欧州向けスーパースポーツモデル「FZ6-S"Fazer"」「FZ6-N"FZ6"」のメインフレームに、「CFアルミダイキャスト技術」を採用した。メインフレームではクラス初のアルミダイカスト製部材を採用。これにより設計・デザインの自由度が増し、従来モデルの鉄パイプ製フレームと比較し大幅な部品点数の削減と約7kgの軽量化を実現した。昨年9月に発表した欧州向け主要モデルである「YZF-R6」のアームとリアフレームに続き、「CFアルミダイキャスト技術」はスポーツバイクモデルとしては2機種目の採用。
採用したフレームは、溶接レスの左右2分割ボルトオン構造(ヘッドパイプ部とピボット部の2ヵ所をボルト連結)のシンプルな設計で、エンジン懸架は左右クランク4ヵ所と左側ヘッド1ヵ所計5として良好なバランスを達成。クロスメンバー割愛が可能となり軽量化に貢献した。
同社はアルミをコスト・環境・高機能を両立できる最重要の素材と位置付け、二輪車全体でのアルミ使用率約40%の達成を目指している。「CFアルミダイキャスト技術」については、二輪車ではスポーツバイクのみならず、大型スクーターなどにも採用を拡大。さらに船外機などの幅広い分野の製品に、順次適用していく考え。
経産省、産業再生法で認定
YKK APの事業再構築計画
経済産業省は19日、YKK AP(吉田忠裕社長)が16日に提出した「産業活力再生特別措置法(産業再生法)」に基づく「事業再構築計画」を認定した。同社は10月1日付で、YKKから建材製造事業本部を分社型吸収分割により譲り受け、住宅建材事業の製造、販売の完全一体化を実現、機動的な経営体制を構築し、生産性の向上を目指す。それに伴い、重複業務の徹底排除によるコスト削減、情報一元化による業務の簡素化、またエンドユーザーの情報を迅速にキャッチし、短期間で商品化に結びつけるなど、事業の効率化を進め、事業環境の変化に即した施策を機動的に実行できる建材事業の経営体制を構築し、より強固な建材事業の収益基盤の確立を目指す。
YKK APは今回の認定により、吸収分割に伴う登録免許税の軽減と不動産の移転登記に伴う登録免許税の支援を受けることが可能となる。事業再構築の実施時期は03年10月から06年9月。
「認定事業再構築計画」のポイントは、@生産性の向上:06年度には02年度に比べて、従業員1人当たり付加価値額6%向上A財務内容の健全性:有利子負債/キャッシュフローを10倍以内、経常収支比率を100%以上B事業革新:防犯対応アルミ建材の新商品を投入し、売上高の1%以上とするC従業員の推移:1万3,088名(03年10月1日時点)→1万2,312名(776名減、07年3月末時点)、うち新規採用は2,052名。出向15名、出向受入れ15名、転籍15名。解雇予定はなし。
「事業革新」では、事業再構築により、マーケティングからデザイン、設計、製造、販売までの一連の開発工程を一元化し、さらに、収益管理体制をこれまでの工場別から商品別に改め、市場ニーズに合い、コスト競争力を持つ新商品をスピーディーに市場投入できる体制を目指す。具体的には、住宅侵入盗の増加と検挙率の減少が社会問題になっており、ユーザーの防犯意識が高まり防犯関連商品が要求されているため、防犯商品を投入していく。住宅用アルミ建材の市場規模については新設住宅着工の減少をリフォーム市場が補い、ほぼ横ばいの状態が続くと予想する中で、高い市場シェアの獲得を目指し新商品の売上高を全体の1%以上とする。
東洋機械金属が上海に現地法人
販売・サポート、中国全土展開
ダイカストマシン、射出成形機などの製造を手がける東洋機械金属(兵庫県明石市、保田勲社長)はこのほど、中国上海に、販売・技術サポートを行う100%出資の現地法人「東曜機械貿易(上海)有限公司(TOYO MACHINERY & METAL(SHANGHAI)CO.LTD.」を設立、営業を開始した。同社はこれまで、駐在員事務所で対応してきたが、新会社の設立により、急激な発展を続ける華東地域及び中国全土の中国内企業及び中国進出企業に対するきめ細かいサポート体制を確立する。今後、東洋機械金属香港支店、北京駐在員事務所、深せん事務所と共に、中国全土のユーザーに対するサポートを充実させていく考え。
新会社の所在地は、上海市遵義南路88号協泰中心2403室。従業員は日本人スタッフ2名、現地スタッフ6名の計8名。董事長には伊東哲也氏、董事・総経理には鈴木忠義氏が就任した。
黒崎播磨が横引きシャッター
独社から輸入、開口最大5.5m
黒崎播磨はかねて提携先のドイツ・ALULUX社からアルミスラットの横引き車庫シャッター「VERTICO・ベルティコ」の輸入販売に踏み切る。樹脂充填の静音設計のカラーアルミロール成形スラットを縦に連結、上下に設置されたガイドレールに沿って引き込む国内初の横引き型。最大5.5mの大開口部が得られ、2〜3台駐車ができるのが特徴。販売価格は材工で約100万円。初年度約100セットの販売を見込む。
通常の車庫シャッターは鋼板のスラットを横に連結、モーターで車庫上部のケースに巻き上げる設計。巻き上げ式はスラットの自重で中央部に撓みとねじれが発生するため、最大でも4m程度の開口部が限界。それ以上の場合は中柱が必要。
これに対し新製品は上下のアルミ形材製ガイドレール上を縦連結のアルミスラットがカーテンのように走行して開閉する仕組み。軽量で軽快に走行するので最大5.5mの大開口が得られるとともに、引き込みモーターも小馬力の小型で済む。また、シャッターケースが不要なため、天井の高さいっぱいまで車庫として使えるのでハイルーフ車にも対応できる。
同社は10月8〜9の両日、ALULUX社の技術陣を招いて東京・瀬田の施工現場で商品発表を行なうとともに、施工法を公開する。
「半透明スクリーン引戸」
多目的な用途に、トステム
トステムは、木質系内装建材の「ウッディーライン」シリーズに、間仕切りや収納扉など多目的に使える「半透明スクリーン引戸」(写真)を追加、10月1日から全国で新発売する。狭い空間をやわらかく仕切ったり、オーディオコーナーの前に取り付けて設置してリビングと仕切るなど様々な用途で使うことの出来る新発想の引戸。アクリル樹脂製の半透明パネルは、白色系の壁に違和感なく溶け込み最近、流行のシンプルなインテリアによく調和する。高さ2,306mmと上部が天井近くに届くほどの大きさなので、開けると仕切り壁を取り払ったような開放感を演出する。
アクリル樹脂製パネルの四方をアルミフレームで組んだ構造で、アルミフレームは金属の冷たい印象を和らげるために、R形状のやさしいフォルムに仕上げた。引手はアルミフレームに合う細めのシンプルなラインで、くぼみの上下にテーパーを付けたホコリがたまりにくいデザイン。
施工は、上吊りのアウトセット方式なので、開口の大きさを限定せずに、カーテンを吊るすような感覚で使うことができる。床面にはレールがないので、開放した場合は床面がすっきりしたバリアフリーになる。リフォームにも活用可能。
アルマイト加工のマスト
10月10日に新工場完成
アルマイト加工の美幸(清水孝郎社長)は既報のとおり、凱AST(呼称:マスト)に社名変更するとともに、新工場完成に伴い、本社を静岡県小笠郡大須賀町大渕1456-1200に移転する。
新工場はユーザー・ニーズに応えるために、現工場での設備更新を取り止め、建屋と最新の設備を新設したもの。ADC12などのアルマイトや光沢アルマイトを特長としており、二輪部品、船外機部品・その他を処理対象にしている。
設置したアルマイトラインは槽寸法800×2000×2500・9槽。電解液は硫酸で、温度0〜5℃が2槽、10〜20℃が7槽。電源は特殊仕様2基、直流7基。付帯設備としてリン酸回収装置も設置した。
その他、実験槽として600×800×1000(70V×1000A)1槽を設けた。
新工場は10月10日に完成予定で、11月末日までに全面移転、本格稼働入りする予定。
プラ・金属複合板生産能力倍増
LCD向け需要が拡大、三菱樹脂
三菱樹脂は液晶表示装置(LCD)の反射板などに使用されるプラスチック・金属複合板「アルセット」の生産能力を増強する。ライン1系列を平塚工場に新設し、来年1月から生産を開始する。これにより「アルセット」の生産ラインは3系列となり、生産能力は約2倍に増強される。投資額は約5億円。増産によって来年度50億円、07年度に100億円の売上を計画している。
「アルセット」は、同社独自の特殊表面処理技術により、ステンレス、アルミ、鋼板などの金属板とナイロンフィルムなどの機能性フィルムを強力に接着させた複合素材。深絞り成形(金属板がアルミの場合、最大L/D=3.5〜5.0程度の深絞り可能)やDI(絞り・しごき)成形などのプレス加工が可能なため、フィルム貼りやメッキ塗装などの二次加工工程が省け、液晶表示装置の反射板・フレーム、アルミ電解コンデンサのケース、パソコン周辺機器の絶縁部材などの用途で需要が拡大している。
アルミ労協が28回定期大会開催
「アルミ関連労協」満場一致で決定
全国アルミ産業労働組合協議会はこのほど、第28回定期大会を開催、04年度の運動方針と役員人事を承認した。アルミ労協は04年1月、JAM建材アルミ部会と組織統合し、「アルミ関連労協」に拡大する方針で、定期大会では新組織への移行が満場一致で採択、決定された。アルミ労協はアルミ関連産業最大の業種別労働団体として1977年に結成され、アルミ産業で働く人々の労働条件改善などを主導。今大会で26年の歴史に終止符を打つとともに、04年からは新組織に拡大発展して再スタートする。
役員改選では吉田守会長(トステム)が再選されたほか、副会長に土合幸造(三協アルミ)、桐田富夫(日本アルミ)、小川進(不二サッシ)の3氏を選出。また、事務局長に小林勝幸氏(立山アルミ)、同次長に小竹広樹氏(トステム)、会計に新阜正康氏(立花金属)がそれぞれ就任した。
トステムが木目調カーポート
「カーブポートシグマ木目調」
トステムは、木目調エクステリア商品の一環としてカーポート「カーブポートシグマ木目調」を開発、10月から全国で新発売する。同商品は、ゆるやかな曲面屋根をもつ人気のアルミカーポート「カーブポートシグマ」の屋根まわりや柱、梁を木目ラッピングシートで加工した木目調カーポート。木目カラーは同社発売の他の木目調エクステリア商品群と同様の「イタリアンウォールナット」(明るい茶系)と「バロックチーク」(濃い茶系)の2色から選ぶことができる。
カーポート屋根の縁回りにだけ木目調ラッピング加工を施した「標準タイプ」と、柱や梁にも木目調ラッピング加工を施して内観からの木目デザインにもこだわった「ドレスアップタイプ」の2タイプを用意。いずれも細部まで忠実に再現した木目調のラッピングを施し、アルミ材カラーとの組み合わせによるモダンな外観デザインが特徴。さらに、カーポート側面に取付ける「マルチスクリーン」にもデザインや色で調和する4種類のパネルを品揃え。プランターを吊るしたり、洗車道具を引っ掛けたり、隣地との目隠し目的にしたりと様々な用途に使用可能。
三協アがリフォーム玄関ドア
三協アルミはこのほど、既設の玄関ドア枠の上から新しい枠を取り付ける「リフォーム玄関ドア(SRカバー工法)」を発売した。壁や床などの工事はいっさい不要で、半日から1日程度の工期とスピーディーな施工が可能。
ドアデザインは、一般仕様にはアルミ調「サンプリマタイプ」で16デザイン、木目調「サンデリカタイプ」で3デザインを用意。ドア厚40oの重厚感と高級感のある彫りの深いデザインに加え、ドアを閉じたまま採風・換気ができる採風タイプも用意。断熱仕様も10月から発売する。カラーはアルミ調で4色、木目調で3色。
住軽金、所有株式を一部売却
売却益10.3億円、特益計上
住友軽金属は資産の有効活用を図るため、所有していた上場株式などの一部を売却した。これに伴い、平成15年9月中間期で投資有価証券売却益10億3,000万円を特別利益として計上する予定だが、中間期、通期の業績予想については、現在策定中。
三協アの第1四半期連結業績
三協アルミが発表した04年5月期連結の第1四半期(6月1日〜8月31日)業績は売上高が462億6,500万円となった(03年5月期通期実績2,184億8,700万円)。
事業部門別内訳は、▽ビル建材事業112億1,100万円(同777億8,600万円)▽住宅建材事業277億8,700万円(同1,129億3,000万円)▽マテリアルその他事業72億6,700万円(同277億7,000万円)。
図・表・写真は本誌でご覧ください。
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