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NO.1660(2003年11月03日号)

ホンダ・九州柳河精機が共同開発
中空構造の薄肉ダイカスト部品
高剛性・軽量を両立、溶接も可能


 中空構造を持った薄肉部品のダイカスト製法が開発された。熱処理なしで十分な機械的強度が確保され、溶接も可能。二輪車用フレーム部品として量産化されたが、従来部品に比べ15%軽量化、剛性は30%アップ。コストも2割削減が可能。

 ホンダは九州柳河精機(熊本県菊池郡)と共同で、中空構造の二輪車アルミフレーム・ジョイント部品のダイカスト製法を開発した。同部品は大型二輪車用に高剛性を確保しながら軽量化を実現するために中空構造を採用。従来、中空構造の部品は中子が破損される恐れがあるため、通常のダイカスト法では製造が困難で重力金型鋳造(GDC)で行なわれてきた。製品の内部品質は良いものの、生産性が低いうえに、薄肉・複雑形状部分への湯回り性が悪いなどの問題があった。
 両社はアルミ溶湯を金型に充填する際の高速・高圧でも破損しない中子の製法とともに、ダイカストの持つ湯回り性を維持しながら、ガスの巻き込み量を低減して製品品質を確保するように溶湯の充填スピードを最適化。中空構造とすることで、従来のオープン断面構造に比べて剛性を30%アップさせながら、15%の軽量化を実現した。製造コストもGDCに比べて20%削減を可能にした。ホンダは新製法による部品を今年7月に国内発売、12月に米国向け発売を予定しているスーパースポーツバイク「CBR600RR」に採用した。
 開発された新鋳造方法は「中空ウェルダブルダイキャスト(Hollow Weldable Die-casting)製法」と呼ばれるもの。圧力をかけながら高速で金型内に溶湯を流し込むダイカスト法はサイクルタイムが短く、薄肉・複雑形状部品の量産が可能なものの、高速・高圧のアルミによって金型内に組み込んだ砂中子が崩壊してしまうため、中空構造の部品を作ることは不可能。さらに、一般的なダイカスト法では溶湯を注入する際に空気を巻き込んでしまうため、製品の内部品質がGDCに比べて劣るうえに、溶接も不可能であった。
 今回開発した新鋳造法では、ダイカストの高速・高圧に耐える中子の製造法を確立。ケイ砂にフェノール樹脂を混合して焼成、中子形状にした後、表面にアルミナをコーティングすることで、溶融アルミが中子内に浸透して破損するのを防ぐ。フェノール樹脂と溶湯が反応して発生するガスを効率的に排出する機構も開発した。
 さらに、ガスの巻き込み量を低減しながら、必要とされる湯回り性・溶接性を確保するために、CAEによる流動・強度のシミュレーション解析を使って鋳造方案を最適化。高速(乱流域)と低速(層流域)の中間である遷移域に充填スピードを設定することで、ダイカスト法の特性を維持しながら、鋳造後の熱処理なしで高い機械的強度を実現することを可能にした。遷移域で充填することで砂中子に対する負荷も小さくなり、破損を防止する効果もあるという。
 「CBR600RR」では新製法による中空構造部品としてヘッドパイプ1部品、エンジンハンガー2部品、ピボットプレート2部品を採用。中空構造とすることでオープン断面構造の部品に比較してトータル剛性が30%アップする一方、GDC製法による中空構造に比べ最低肉厚を3.5oから2.5oに薄肉化したことで約1s、約15%の軽量化を実現。生産速度のアップ、熱処理工程の廃止、省加工化などで、製造コストは20%削減を可能にした。
 ホンダでは新製法による中空構造部品を大型のスポーツタイプ二輪車に順次採用していく予定。


三菱アルミの下期販売計画
前年比板3.4%増・押出横ばい
 三菱アルミニウム(多田光男社長)は17日、今年度上期販売実績と下期計画を発表した。それによると、板(箔地を含む)と押出合計では上期販売量は月間1万4,780d、前年同期比1.6%減、前年度下期比1.3%増となった。下期計画は1万5,008d。今年度上期比1.5%増、前年度下期比2.9%増となる。
【板】上期販売量は前年上期比3.9%減、同下期比1.4%増。10年ぶりの冷夏の影響を受けて缶材が前年に比べて大幅マイナスとなった半面、国内一般は印刷板、輸送・熱交品向けが引き続き高水準に推移したことで前年下期比5%増に。
 下期は前年同期比3.4%増、上期比1.9%増の計画。缶材はユーザーの生産計画漸増を踏まえて前年同期比プラスを見込む。国内一般は引き続き印刷板、輸送熱交が高水準を見込むことで前年同期比4%程度のプラスを計画。
【押出】上期販売量は前年上期比13.3%増、前年下期比0.8%増に。排ガス規制によるトラック向けおよび機械向けの増加により計画量2,130dを大きく上回った。トラック向けは前年下期比32%増と大幅に伸びた。
 下期は前年同期比0.2%増、今上期比0.6%減の予想。二輪・乗用車関係は季節要因から上期比大幅増加となるが、トラック向け特需は一段落。ビル向け、金属製品、電気器具向けも減少予想。
【箔】上期販売量は前年同期比7.0%減に。国内向けで日用品が依然停滞したほか、包装材やIT関連もやや不調。輸出もSARSの影響で減少。
 下期は前年下期比横ばい、今上期比8.5%増の計画。国内では日用品・容器向けがあまり期待できないものの、その他分野は堅調を見込む。輸出は東南アジア向けがSARSの影響を脱し、回復を期待。全体では横ばいの予想。



日軽金の自動車サスペンション部品
“自社開発品”で年間10億円強
06年度に50〜60億円規模に拡大

 横串開発活動による自動車分野における「新商品・新事業」創出の一環として、サスペンション部品では素材開発から製品設計・製造・性能評価まで行なう「自社開発品」への志向を強めている。現在10億円強の売上を06年度には5倍に引き上げる。

 日本軽金属(佐藤薫郷社長)は「中期経営計画」を推進するなかで、横断的な組織である「商品化事業化戦略プロジェクト室」を設置、グループ経営資源を「横串開発活動」でフルに活用可能な「新商品・新事業の創出」を狙って、「自動車」「電機・電子」「鉄道・道路」「建築構造材」などを戦略的重点事業として位置付けている。
 このうち、自動車分野では主として、サスペンション部品での商品化が進んでいる。日軽金単体での02年度売上高2,047億円の需要分野別内訳では、トラックを除いた乗用車向けは構成比20%弱、400億円前後の売上規模で、@材料(メタル合金など原料+板・押出材など)A部品−−で構成。日軽金のメタル合金売上は300億円弱で、約75%が自動車向けである。
 「部品」では、自動車メーカーなどの設計に従って作る「単体部品」と、日軽金が材料開発から始まって、設計・解析、製造技術、実験評価までトータルに取り組む「モジュール部品」がある。モジュール部品は「設計段階から入って、最適工法の選択、最終部品までのアッセンブリーの後、実験評価して、日軽金が形状保証を行なう、『日軽金の自社開発製品・オリジナル製品』」。同分野で同社が重点的に進めているのが、リアーアッパーアーム、フロントアッパーリンク、リアーロアーリンクなどのサスペンション部品である。
 足廻り部品ではブラケットを新潟日軽で押出形材をスライスして面取りを施しているが、「ユーザーの設計に従って生産する分野で、どちらかというと『作り力』が問われる」。一方、サスペンション部品は、材料技術と設計力、最適工法の選択と品質管理能力がポイントになる。
 日軽金では製品の特性に応じて最適の製法を採用しており、リアーロアーリンクは押出丸棒を鍛造、フロントアッパーリンクは押出棒を曲げて鍛造加工を施す。また、リアーアッパーアームは「異形連続鋳造法」によるもの。同製法は複雑な形状を持つサスペンション部品の効率的な生産を狙ったもの。ある程度のプリフォーム形状を持たせた大型鋳造材をスライスした後、鍛造加工を施す。鋳造は蒲原鋳造工場で行ない、鍛造は協力会社に外注している。
 サスペンション部品では「鍛造なり、押出なり、始めに設備・製法ありき」ではなく、「お客様が求める品質・仕様を考えて、日軽金グループが持つ強みを活かしながら最適な工法を選択する」。製造は、基本的にグループの設備を活用するが、内製にはこだわらず、最適の製造が出来る外部のパートナーとアライアンスを組んで展開する。
 現在、フロントアッパーリンクは日産自動車のフェアレディZ、スカイライン、ステージアに、また、リアーアッパーアームは日産のインフィニティ(北米仕様)、ティアナ、プレサージュ、ムラーノ(北米仕様)の4車種に採用されている。日産以外の自動車メーカー向けにも製品開発を進めており、現在10億円強の売上を中期経営計画が終わる06年度に5倍の50〜60億円にする。


不二サッシの3月期決算
減収ながら利益大幅上方修正
 不二サッシは17日、今3月期業績は売上高が今年5月発表の予想を下回るものの、利益は大幅上方修正になるとの見通しを発表した。
 単独決算では、9月中間売上高は376億円(前年同期441億7,900万円)で期初予想から24億円ダウンするが、経常利益7億2,000万円(同2億3,900万円の損失)で、当初予想に比べ6億6,000万円上方修正。最終損益は5億5,000万円の損失見込みから、2億6,000万円の利益(同8億3,200万円の損失)に大幅黒字転換する。契約の適正化やコストダウンなど収益改善策が寄与した。中間最終損益の黒字計上は平成5年9月中間以来10年ぶり。
 通期の修正見通しは、売上高864億円(前期は934億3,700万円)、経常利益21億8,000万円(同16億1,800万円)、当期純利益8億5,000万円(同29億300万円の損失)。
 また、連結通期修正見通しは、売上高1,224億円(前期は1,315億1,100万円)、経常利益25億2,000万円(同8億5,400万円)、当期純利益6億円(同8,500万円)。


非居住ビル用システムサッシ
「SYSTEMA」、YKK AP
 YKK APは、非居住用途向けのビル用システムサッシ「SYSTEMA」シリーズを発売した。スッキリとした意匠を提案する“軽快”と、使いやすさやわかりやすい機能を提案する“明快”をコンセプトとした商品。ウインドウ商品「SYSTEMA 310」「SYSTEMA 710」とエントランス商品「SYSTEMA 510e」の2商品の品揃えで、初年度販売目標は2億円。
 ウインドウ商品は、YKK APのオリジナルとして自然換気が可能な開閉換気口付はめ殺し窓のほか、セットバック枠「SYSTEMA 710」を新規に設定。セットバック枠は、サッシ枠と躯体がほぼつらいちに納まり、さらにガラス面が外壁面よりセットバックした納まりとなることで、彫りの深い陰影を持った外装表現が可能。水切りが一体になった枠となっているため、外装仕上げの工期短縮、施工の簡略化にもつながる。一方、エントランス商品は、方立、無目の外観見付寸法を統一し、スリムで軽快なファサードを可能とした。はめ殺し窓と可動窓の見付けライン統一により、バランスのとれた外装を表現できる。



三協アルミとニチハ
住宅外装リフォーム事業で提携
住友G2社、パック商品を来春発売

 三協アルミニウム工業(川村人志社長)、ニチハ(吉田哲郎社長)の住友グループ2社が住宅外装のリフォーム事業で提携した。両社は外装・サッシを含めたパック商品の共同開発に着手、双方の販売ルートにより04年春の発売を目指す。

 両社の提携内容は、@外装・サッシを含めた住宅外装リフォーム商材について来春発売を目途に開発を行なう、Aニチハの外装材を三協の販売ルートへ、三協のサッシ商品をニチハの販売ルートへ乗せることにより相互に商品力の充実、販売力の強化を図る、Bニチハのショールームを活用、両社共同でイベント・企画を開催、リフォーム顧客のニーズ収集・集客を図り、相互の拡販に繋げる−−の3項目。
 三協は今年12月、立山アルミと経営統合してトステム、YKK APに肩を並べるアルミサッシの大手メーカー。一方、ニチハは窯業系サイディングの最大手で、シェア35%を超すガリバー企業。ニチハはその傘下に金属サイディング1位、2位のアイジー工業、チューオーを持つ。三協は住友信託、ニチハは三井住友銀行をメーンバンクとしており、今回の提携は住宅外装を構成する窓と壁の住友グループ大手2社が、今後の需要増が期待されるリフォーム事業で結び付いた。
 なお、サッシメーカーと窯業系外壁メーカーの提携はトステム・INAX、YKK AP・松下電工の先例がある。ニチハは窯業系サイディングをYKK APにOEM供給していたが、YKK APが松下電工と素材・製品の相互供給で提携、松下電工に切り替える。その分の減少を三協との提携でカバーするメリットもある。


トステム・東洋EXが共同開発
新商品「多目的デザインポート」
 トステムは敷地・建物に合わせて設置、拡張可能な新発想の多目的デザインポート「マルチスクエア=写真」を開発、12月から全国で発売する。東洋エクステリアと共同開発の大型新商品。
 「マルチスクエア」は、カーポートの屋根部とそれを支えるフレーム(支柱)部を分離して考えることで自由度の高いレイアウトを可能にし、敷地・建物形状や樹木・アプローチに合わせて設置可能。さらに、将来の家族構成の変化に伴う車台数増加といったニーズにも対応できる新発想のカーポート。また、様々な住宅様式やそれに合わせた玄関ドア、窓まわり商品群にもコーディネートできるようにカラーや装飾部材も豊富に揃えた。
 屋根は車1台分スペースの「レギュラー屋根」と車2台分スペースの「ワイド屋根」の2タイプから選択可能。さらに屋根と組み合わせて取り付ける「パーゴラ桟」も玄関アプローチ用として用意。一方、フレームは屋根を下部に設置する「吊り式フレーム」と屋根を上部に載せる「置き式フレーム」の組み合わせで、フレームの間口サイズは4500oからワイドな8000oまで用意。
 東洋エクステリアでは「システムポート」の商品名で、同日発売する。


立山アルミの11月期業績見通し
 立山アルミニウム工業は8日、2003年11月(4月〜11月の8ヵ月変則決算)の業績見通しを発表した。それによると、単独売上高786億円(連結853億円)、経常利益6億円(同10億円)、当期純利益2億円(同4億円)。
 事業部門別売上高は、▽単独住宅用アルミ建材事業428億円(連結457億円)▽ビル用アルミ建材事業175億円(同190億円)▽商業施設事業146億円(同159億円)▽その他事業37億円(同47億円)。



今週のレポート‥‥‥03年東京トラックショー
環境・効率化対応で新鋭車競演
部材のアルミ化も着実に進展

 10月15〜17日の3日間、東京・有明の「東京ビッグサイト」で「2003東京トラックショー」が開催された。テーマは「トラックがつくる日本の元気」。出品者は、トラックメーカー、ボデー架装メーカー、部品・用品メーカーなど139社。

 アルミ関連企業の出展は日軽金アクト・芦森工業のほか、日本フルハーフ、日本トレクス、パブコのアルミ架装3社。トラクター/トレーラを含む大型車67台、中型車31台、小型車58台、軽・フォークリフトなど11台の合計167台および最新鋭のトラック部品・用品が出品された。来場者数は9万5,208名(前回01年10月は9万2,124名)。
 10月1日に施行されたディーゼル車規制を受けて各トラックメーカーのブースには規制に適合する新型トラックが多数展示。燃費を始めとするラニングコストの低減や輸送の高効率化はトラックショーの定番のテーマとなっているが、「排ガス特需」の先を見据え、設計段階から製造方法・構造・材質を見直し、「ユーザーメリット」が具体的に目に見える製品が数多く登場。その中でアルミの使用を前面に押し出したPRは少なかったものの、従来のウイングに加え、フロント、リヤ、フロア、フレーム、バンパーなどの部材でアルミの採用が徐々に進みつつあるとの印象を受けた。以下、注目企業の出展概要。
■日軽金アクト/芦森工業
 昨年日本軽金属から分社・独立した日軽金アクトは芦森工業と共同出品。主な出展品は、「エアーロール・ステーション」、「アルミサイドガード」、鍛造製で鉄製蝶番に比べ重量半減の「アルミヒンジ」、「アルミ合金製バン車内用棚システム」、「ラッシングビーム・レール」、軽量・高気密・高断熱性中仕切りパネル「カルパネ」、「折りたたみコンテナ」、超軽量アルミ製庫内搬送システム「ライトスライダ」、「ライトスライダFT」−−など。
■日本フルハーフ
 今年創立40周年を迎え、ISO9001/14001を取得するなど高品質製品の提供に積極的。主な出展品は、真空断熱パネル採用の環境に配慮した「2段昇降床付冷凍トレーラ」、軽量で断熱・気密性に優れる本格的冷蔵ウイング「Mシリーズ・大型冷蔵ウイング」、冷凍機とボデーを一体で考える新発想の「発電式冷凍機搭載冷凍車」など。「MシリーズNEW冷蔵ウイング」はフロント(外板:カラーアルミ白板)、ウイング(サイドパネル:波付カラーアルミ白板、センタービーム:アルミ形材)、リヤドア(断熱構造のアルミ形材)、リヤバンパー(アルミ縞板)、フロア(クロスメンバー:アルミ形材、サブフロア:アルミ平板、床ライニング:アルミ縞板)、サイドフレーム(アルミ形材)などにアルミ材を使用。
■パブコ
 断熱性と気密性を追求した「低温ウイングボデー」の他、アルミバン「サークルバン」を出展。ルーフはアルミコイル材一枚張りで防水性に優れ、腐食に強い長耐久設計。広告でイメージアップを図るため、側面外板にはオプションでフラットカラーアルミも用意。
■日本トレクス
 「TREX lead the way」をうたい文句に「アオリ・羽根全自動開閉式リフトアクスルトレーラ」「高容積ウイングトレーラ」「大型ウイングボデーTXモデル)」などを出展。「TXモデル車」はユーザーの声をもとに標準仕様を積載別に設定することで、低価格・高品質・短納期を実現した重要戦略車種。「ウイング型スワップボデー」はいすゞ自動車、鈴与カーゴネットとの共同開発品で、世界で初めて荷台着脱方式を採用。ウイング、平ボデーなど積み荷に合わせてボデーが交換可能で、アルミウイングは電源不要の手動式開閉式。
■いすゞ自動車
 超低PM(粒子状物質)性能ギガマックス「マルチメリットパッケージG-カーゴ」を参考出品。「環境性能」「経済性能」に「実用性能」をプラス。04年排出ガス規制をクリア予定でPM排出量については規制値からさらに75%低減。シャーシとボディのトータルで軽量化を図り、最大積載量14d以上を確保。アルミ製はフロント外板(内板兼用)、サイドウイング外板(0.8o厚アルミコルゲート)、サイドアオリ(アルミブロック高さ800o)、サイドバンパー、リヤバンパーなど。
 その他、トヨタ自動車/トヨタ車体は「アルミバンS」に環境に優しいCNGエンジンを組み合わせた「CNG静音型アルミバンS」を参考出品。昭和飛行機は従来のタンク構造を一新することで車両の大幅な軽量化を実現した「新型軽量16klアルミタンクローリー」を出展。極東開発工業は国内最大級の大容量を誇る粉粒体運搬車「ジェットパック」を出品。タンクは高張力鋼ながらキャブバックステップ、リヤフェンダーはアルミ製。メイダイが出品した「大型ブロックウイング」はサイドルーフに嵌合式アルミ押出形材製ブロックと差込式連結部材を使用したリベットレス。

《週間トピックス》
◆理研軽金属が品質ISO
 日軽金連結子会社の理研軽金属工業(静岡市曲金、遠藤秀夫社長)は9月26日付で、品質管理国際規格「ISO9001(2000年版)」の認証を取得した。審査登録機関は(財)日本品質保証機構。対象範囲は、「アルミニウム押出形材及び建築用アルミニウム内外装製品の設計・開発及び製造」。

◆日軽金のタイ連結子会社、社名変更
 日本軽金属の連結子会社であるAlcan Nikkei Siam Ltd.(ANSL)は来年1月1日付で、社名を「Nikkei Siam Aluminum Limited(ニッケイ・サイアム・アルミニウム・リミティッド)」に変更する。今年9月30日付でANSLが日軽金の100%出資会社になったことに伴うもの。

◆三協ア、「マテリアル営業部」新設
 三協アルミニウム工業は10月21日付で、以下のとおり、マテリアル事業本部の組織改正を行なった。マテリアル事業における店所営業サポート機能および事業戦略立案機能の一層の強化をはかり、市場対応力を向上させるのが狙い。
 組織改正の骨子は、@営業全体にかかわる販売施策の立案と各店所の営業施策を支援するとともに、新規引き合いを主管する「マテリアル営業部」(吉野省三マテリアル営業部長)を新設し「販売課」を置く、A品質管理業務を強化するため、商品開発部を「マテリアル技術開発部」に改称し、「技術サービス課」を設置、B東京本社「マテリアル営業推進部」に特定カスタマー向け商品設計、および商品情報の収集・市場開発に特化した「商品開発二課」を設置−−の3点。


図・表・写真は本誌でご覧ください。