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NO.1680(2004年03月29日号)

埼玉プレス鍛造
2500d鍛造プレス2基を増設
足廻り受注増で3300d機フル稼働


 アルミ熱間鍛造の埼玉プレス鍛造は今年2月に3300d1基を新設したばかりだが、予想を上回る乗用車足廻り部品の受注増に対応するため、2500dプレス2基を増設する。足廻り部品の受注拡大をテコに07年7月期売上高は前期比倍増の30億円を見込む。

 アルミ熱間鍛造の埼玉プレス鍛造(埼玉県川口市、内海達二社長)は乗用車足廻り部品の受注増に対応、2500dナックルジョイント鍛造プレス2基を増設する。いずれもエイチアンドエフ製で、既に1基は来年1月の稼働予定で発注済み。残り1基も06年1月をメドに設置する。
 同社は今年2月に新たに導入した3300dプレスが本格稼働入りして間もないが、年初来、足廻り部品の量産が相次いでスタート。6月には1直体制でフル稼働、7〜8月には2直の操業でも受注をこなすのに精一杯の状況になりそうという。06年からはさらに、足廻りの新規受注部品の生産が始まる見込みにあり、鍛造プレスの増設により生産体制を増強する。静岡工場(静岡県富士宮市山宮)に隣接する敷地面積約2,100u、建屋面積約900uの既存工場を買い取り、改造して増設プレスを設置する。乗用車足廻り部品の売上高は04年7月期見込みの3億円から、07年7月期には10億円に拡大、売上構成比3割強の収益の大きな柱となる。
 同社は96年4月、大型精密鍛造品の受注体制強化を狙って静岡工場を新設。約3,300uの建屋に2500dナックルジョイントプレス2基(アイダエンジニアリング及び福井機械製)を導入したのに続き、大物鍛造製品の生産効率アップを図るために3300dプレスを増設した。
 昨年4月には、米ビッグ3が定めた自動車向けの品質管理規格である「QS-9000」の認定も取得。独自の製法による大物熱間鍛造製品の受注拡大策が効を奏して、乗用車足廻り部品を相次いで受注。年初以降7月にかけて、自動車メーカー3社向けに4部品・7点の足廻り部品の量産が順次、立ち上がる。06年量産開始予定で、10部品・18点の足廻り製品の受注もほぼ確定している。その他、二輪車フレーム部品の新規受注品の生産が今年3月からスタート。カーエアコン関連の新規部品も現在開発中で、今年1部品、来年1部品の量産が始まる予定。
 同社の03年7月期業績は、売上高約15億円に対して経常利益率は2%弱にとどまっていた。売上の約60%が二輪車関連部品、約35%がカーエアコン関連部品で占めた。今期は自動車足廻り部品の立ち上がりで17〜18億円に拡大。利益率も3%程度にアップする。中期計画では初年度である05年7月期の売上高23億円、利益率4%に対し、最終年度の07年7月期は売上高は30億円、うち乗用車足廻りで10億円を見込み、利益率は6%の実現を目指す。


古河電が04〜06年度中計策定
軽金属営業益47%増の172億円
 古河電工(石原廣司社長)は15日、04年3月期業績の下方修正見通しを明らかにした。米国の光ファイバー部門(OFS)の不振により、連結では売上高7,445億円、営業損失71億円、経常損失186億円、当期純損失1,419億円と、最終赤字幅が今年2月の予想より397億円拡大。単独でも1,375億円の最終損失計上を余儀なくされる。今期の業績下方修正は4回目。これに伴い、昨年11月時点で計画していた期末3円配当は見送り、無配とした。また、古河潤之助代表取締役会長(68)は取締役相談役に退く。6月29日開催予定の定時株主総会後の取締役会で正式決定する。
 一方、同日、04〜06年度中期経営計画「古河サバイバルプラン」を発表した。主な施策は、@4月から社内カンパニー制を全社的に導入、事業を「情報通信」「エネルギー・産業機材」「金属」「電装・エレクトロニクス」の4カンパニーに再編A06年度に連結売上高8,460億円(03年度見込み7,445億円)、連結営業利益430億円(同71億円の損失)、連結営業利益率5%を達成B情報通信部門は06年度に営業黒字化を実現C連結フリーキャッシュフロー500億円の創出D有利子負債も03年度見通しの5,900億円を06年度に1,500億円削減して4,400億円とする。
 セグメント別の売上・利益計画は表の通り。「軽金属」は高付加価値製品へのシフト、固有技術による差別化で利益拡大に重点を置き、古河スカイは名実ともに国内のリーディングカンパニーをめざす。
 「板」ではスカイアルミとの統合効果を実現。最適生産体制を構築する中で、福井の優位性を最大限に生かしてLNG船や半導体製造装置用厚板需要に対応。「押出」では、小山・滋賀・インドネシアのFIA(フルカワ・インダール・アルミニウム)の3工場の優位性を生かし、確固たる地位を築く。FIAは自動車材に有効活用する。さらに、「鋳造・鍛造」ではニッチ分野でボーダレスな競争に勝つ。15,000d大型油圧プレスによる差別化を図り、航空機材・液晶パネル製造装置用部品で他社を制する。ベトナムの精密鋳物工場もコンプレッサーホイール量産の中心にする。


昭和電工
堺の押出設備を安田金属に売却
200dを生産委託、大型材20%増強
 昭和電工は15日、昨年3月に稼働を休止した堺事業所の3,900dアルミ大型押出機及び付帯設備を安田金属工業(大阪市中央区南船場、資本金7億6,800万円、安田耕社長)に売却すると発表した。安田金属は堺事業所の土地・建屋を昭和電工から借り受け、移設することなく従来通りの形で5月から操業を再開する。昭和電工は安田金属に対し月間約200dの大型押出材を生産委託するという。
 アルミ大型押出材は昨年秋以降、半導体製造装置や各種産業機械、プラズマパネル枠材等向けに予想を大幅に上回る勢いで需要が急増中。その中、昭和電工はアルミ押出事業の再編の一環として堺事業所の3,900d押出機の操業を03年3月に休止、押出製造拠点を小山・彦根の2工場に絞り込んだ。同時に小山事業所の大型押出機(3,900d)はビレット系15インチ以上の特大サイズ及び高難度の精密押出材に特化した。ところが大型材の需要が急増、納期遅れの心配もあるため、急遽、押出専業の安田金属に堺の休止設備を売却、安田金属により操業を再開するもの。
 同設備の大型材の月産能力は約400dで、このうち200dについて昭和電工が委託生産の形で引き取り、残り200dについても原則として昭和電工アルミ販売(大阪市阿倍野区、米山正吉社長)を通じて販売する。昭和電工のアルミ大型材の需給バランスは極めて逼迫、約3ヵ月分の受注残を抱え、納期は通常の約2倍の2ヵ月という。今回の措置で供給能力が20%程度増強され、拡大する市場ニーズに対応するとともに、需給緩和を図る。


流通市況、小板・56S棒5円高
「モノ入らず、逼迫感深刻化」
 全国軽金属商協会・市場調査委員会(委員長=伊藤喬萬世興業取締役)が発表した2月末の軽圧品流通市況調査によると、東京地区では、アルミ小板が595円/s、56S棒が670円と、それぞれ前月末に比べて5円値上がりした。その他は、アルミ大板580円、52S板595円、快削棒715円、63S形材515円で変わらず。
 1〜3月期のNSP地金価格は210円。昨年10〜12月期に比べ10円安となっている中での値上がりは「圧延メーカー各社は引き続きフル操業が続いており、品薄によるタイト感が反映した結果」(伊藤委員長)。流通段階では、厚板に限らず、薄板などの一般材や、大径押出棒などモノが入手難で、逼迫傾向・納期遅れが一段と強まっている。タイト感は2000年の“ITバブル”の時期を上回る状況で、9月ぐらいまでは続くのでは」としている。
 4〜6月のNSP地金価格は10円の値上がりとなる。圧延メーカーからの店売り品の値上げ要請もある中で、「流通としてもユーザーに値上げをお願いせざるを得ない状況」という。


新日軽とフィグラが共同開発
ビル用発熱ガラス入サッシ「窓暖」
4月発売、初年度10億・次年度30億円

 新日軽とフィグラ鰍ヘ、ガラス自体が発熱するビル用複層ガラスサッシを共同開発した。商品名は「窓暖・まどだん」。発熱ガラス入りサッシは世界初。新日軽が販売権を持ち、初年度10億円、次年度30億円を販売する。

 高機能・高付加ガラスを開発・製造するフィグラ(東京都港区芝2-27-11、加藤升三郎社長)が開発した発熱ガラスを、新日軽(長谷川和之社長)がビル用複層ガラスサッシと一体化させ、温度管理のコントロールボックスを含めてシステム化する。窓自体が発熱するので断熱性能H-5と格段に優れた省エネ効果が大きな特徴。また、室内の窓下が寒いコールドドラフト現象や結露を完全防止し、快適な居住空間を生み出す。販売ターゲットはオール電化型のマンション、病院・養護老人ホーム、学校、展望室、ホテル・旅館など。
 発熱ガラスはフィグラの特許技術(13件)で、電気を通しながらも一般ガラス並みの透明度を維持する点が画期的。半溶融状のガラスの表面に特殊金属をスプレーして数ミクロンの厚さに含浸させ、それに両端から通電することによって発熱するという。特殊金属の種類や含浸の調整などがノウハウ。この発熱ガラスを複層ガラスの室内側に用いて、複層内の空気を暖める。これにサッシ枠や配線、温度調節のコントローラーを取り付けて「窓暖」に仕上げた。
 ガラス温度はおやすみモード(設定温度7℃)、通常モード(同18℃)、あったかモード(同24℃)の3種に設定できるので、補助暖房器の役目も担える。電気代は関東地区で1日1窓当り12.7円、月約392円。窓自体が暖まるので窓際が寒いという現象もなく、結露も全面シャットアウト。電気発熱のため空気汚染やCO2の発生もなく、クリーンで清浄な室内環境を維持できる。施工はコンセントに差し込むだけの簡単施工で、ビルサッシ流通でも問題はない。
 標準設計価格は14万円(引違いサッシ、幅1,275o・高さ1,100o、サッシ・発熱ガラス・コントローラを含む)。既存の断熱Low-e複層ガラスサッシに比べ約2倍。ビルサッシ以外に住宅用サッシ「アルプラ70」への横展開、トップライト・ガラス構造物への導入などメニュー拡大を計画中。太陽電池との組み合わせも面白いという。


新日軽、EXディズニーシリーズ発売
 新日軽は4月から、ディズニーキャラクターをデザインに取り入れたガーデンエクステリア商品「新日軽エクステリア・ディズニーシリーズ」を発売する。
 同シリーズは「ミッキー・マウス」と「くまのプーさん」の2つのデザインを採用したアルミ鋳物製の門扉・ファンクションポール・フェンス・オーナメント・ポスト・サインで構成。キャラクターのイメージを大切にした鍛造調のテクスチャーで、ガーデニングに映えるシンプルなデザインが特徴。写真はフェンス「プーさんA型(フルカラー)」の施工例。


カシオ、電子辞書にAl製ボディ
衝撃・振動に耐える高強度設計
 カシオ計算機は2月末に発売した電子辞書「エクスワード」に、衝撃や振動に耐える高強度アルミ合金製薄型ボディを採用した。4.5型高精細液晶や電子回路部品を保護するため、物理的な力を総合的に抑制する新構造「タフコット」(実用新案申請中)を取り入れたもので、外側にアルミ合金パネル、内側に高強度フレームと高性能緩衝材を配置。さらに、高強度サイドビームを側面に装着することで高レベルの堅牢性を実現した。
 アルミ合金パネルとステンレス系特殊材によるサイドビームを一体化して実装、曲げや加圧などの外圧に強い構造とした。これに樹脂系の緩衝材を組み合わせることで、高さ75pからの落下や、通勤ラッシュ時での加圧、自転車通学時などの振動にも耐える高強度設計を実現した。


INAX・トステム共同開発第2弾
戸建リフォーム用Sバスルーム
 INAXとトステムは12日、戸建て住宅用システムバスルームを共同開発し、4月1日に両社から発売すると発表した。商品名は「ルキナ」。セット価格50万円台からの普及価格帯商品で、主としてリフォーム市場を狙う。初年度販売目標は両社合わせて4万8,000台。
 両社は03年4月、共同開発商品の第1弾として新築向け中級ゾーンの「e-bathBX」を市場投入した。同商品は70万円台からの中級グレードにしては高級感があるためビルダーの人気が高く、販売目標の1年後月間5,000台を僅か6ヵ月で前倒し達成した。
 共同開発第2弾の「ルキナ=写真」は、光熱費ゼロで床の冷たさを解消したINAXの新開発技術「サーモフロア」を標準装備した。このフロアは中空バルーンによる2o厚の断熱層を床に組み込むことによって従来の床に比べ2℃程度温度が高くなり、素足で触れた時の不快感や血圧の上昇を解消する。
 デッドスペースを有効利用した「間仕切り収納」やお手入れ簡単の「カウンター埋込み水栓」を導入。浴槽素材はFRPと新たに開発した人造大理石「シルフェ」の2種。さらに除菌イオン機能のシャープ開発のプラズマクラスター技術を換気乾燥暖房機に搭載した。
 また、リフォーム施工で問題となる搬入も、洗い場・浴槽・エプロンの3分割構造とすることで解決した。共同開発によって金型費が1/2に節減されるなど、スケールメリットと投資圧縮によってコスト競争力も大幅に強化されたという。
 両社はこの種の製品として「ビューバス」「LS」を保有し、販売量は年1万8,000台。これに対し新製品は両社で2.7倍の4万8,000台を販売する。両社はシステムバスだけでなく、キッチン、厨房部品などでも共同開発を進める。


不二サのバリアフリー浴室戸
業界初の段差3o、年3万本
 不二サッシはノンピット・ノングレーチングの浴室開戸・折れ戸を開発、発売した。浴室ドアは排水溝に髪の毛や水アカがたまる、清掃が難しく悪臭が発生するなど問題が多かったが、新製品はこれを一挙に解決する。販売目標は年間3万本。
 止水構造は下框水密材による1次止水、作動板下部水密材による2次止水、オーバーフロー対策の立ち上がりゴム10oによる3次止水の三重構造(写真)。ドアを閉めると作動板が自動的に下りて、その先端の樹脂部材が下框に密着し、内部の水を外に漏らさない独自の止水技術がポイント。サッシ下枠の排水溝、床の排水溝も必要ない。止水テストのシャワー散水性能試験(毎分15g・15分間)、オーバーフロー試験(同65g)にも合格済み。特許出願中。
 下枠段差3o、枠幅799o、有効開口幅660oのバリアフリー設計。上部ピポットツマミを引き上げると扉が外れる非常脱出機構付き。


日本ルツボ、モルガナイトと
黒鉛ルツボ等の合弁販社設立
 日本ルツボ株式会社(東京都渋谷区恵比寿1-21-3、岡田民雄社長)は12日、世界最大のルツボメーカーである英国のモルガナイト・クルシブル・リミテッド社(MORGAN)と合弁会社を設立することで合意したと発表した。
 それによると、MORGANの関係会社で日本法人のモルガナイト・カーボン(MCKK)の鋳造部門を分割、MCKKの100%子会社として「日本モルガン・クルシブル株式会社」を設立。その後直ちに、日本ルツボが70%、MORGANが30%、それぞれ株式を譲り受ける。
 合弁会社はモルガナイトブランドの黒鉛ルツボ、非鉄金属用ルツボ炉などをMORGANから輸入し、日本国内で販売。また、アルミ鋳造分野のアルミポンプ、フィルターなどを欧米メーカーから輸入、日本国内で販売する。日本ルツボはアルミポンプ、フィルター分野で合弁会社のサブ販売代理店として同事業に参入する。
 合弁会社は5月11日に設立の予定。資本金は2,000万円。社長には日本ルツボの岡田民雄社長が就任する。本社所在地は日本ルツボと同じ。従業員数は7名。収益見込みは05年3月期が売上高4億4,100万円、経常利益4,000万円、06年3月期が売上高5億円、経常利益5,800万円。


東京理化工業所
福島・熊本の製造拠点分社化
新社長に会社再建で実績の福村氏
 東京理化工業所(東京都中央区八重洲、木澤博司社長)は10日開催の取締役会で、福村康廣顧問(写真)の社長就任を内定した。木澤社長は代表権のない会長に退く。6月下旬開催予定の定時株主総会・取締役会で正式決定する。
 また、ダイカスト製造拠点である福島工場(福島県白河市)と熊本工場(熊本県球磨郡)を分社化、鞄喧k理化と葛繽B理化を設立することを決めた。資本金はともに1,000万円で、東京理化が100%出資する。福島工場の約230名、熊本工場の約40名の従業員は3月31日付で全員をいったん解雇したうえで、新会社に全員再雇用する。東京理化は従業員数約50名で、製造は一切行わず、営業に特化する。
 従業員の移籍に伴い、割増退職金8億円を特損として計上することで、04年3月期当期純損失は10億5,000万円(前期は11億5,300万円の損失)と2月発表の予想より赤字幅が拡大する。売上高は131億円(同140億1,100万円)、経常損失は5億8,000万円(同6億7,600万円の損失)で変わらない。
 同社は今年度で4期連続の赤字決算となる。昨年秋以降、経営の合理化、収益の改善に努め、一定の成果は上げたものの、抜本的な改善には至っていない。このため、営業と製造を完全に分離することで責任の所在を明確にした独立採算性を導入、利益の出る会社体質に変える。給与体系も完全な能力主義を採用する。ベンチャー企業の経営、会社再建に手腕を発揮してきた福村氏による強力なリーダーシップの下、ホンダの全面的な支援も受けることで、05年3月期の東京理化単体の黒字化を実現するとともに、東北理化、九州理化の早期再建を目指す。
【福村康廣(ふくむら・やすひろ)氏の略歴】▽93年3月熊本大学医学部中退▽95年7月ベンチャーデーター社長▽99年10月キーネット社長▽03年5月修学社社長▽03年6月東京理化工業所代表取締役副社長▽04年1月同社顧問。56年8月生まれ、47歳。熊本県出身。


チューオーが金属外壁「魅せる壁」
 金属サイディング大手のチューオー(栃木県鹿沼市)はこのほど、04年春の新商品として「魅せる壁・センターサイディング」を発売した。金属板の持つシャープなソリッド感を最大限に生かした「センタースパン・CS型=写真」と、暖かなアンティーク調柄の「深美彩タイプ4窯変」の2品種の品揃え。年間販売目標はそれぞれ10万坪と7万坪。
 両製品とも、表面材は耐久性・耐侯性に優れる55%アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板(ガルバリウム鋼板・板厚0.35o)。「センタースパン」は業界で初めてスケルトンカラーのクリアー塗装「クリスタル」を採用、金属素地のスパングル模様を浮かび上がらせたのが特徴。木製下地(軸組工法)防火構造基準をクリア済み。働き幅は400oのワイド型で、厚さ18o、長さ3,000〜6,000o。裏打ちはイソシアヌレートフォーム、裏面材は貼り合わせアルミ箔。本体価格は坪1万2,800円。
 一方、「深美彩窯変」は深絞りエンボス加工に、特殊印刷によって陶磁器の窯変を表現した意匠性・美観性が大きな特色。表面トップ塗装には防汚性に優れたアクリルシリコーン塗料を採用。大気中の汚れや粉塵の付着を防止し、美観を保つ。木製下地(軸組工法)準耐火構造・防火構造基準をクリア済み。サイズは長さ3,788o、働き幅385o、厚さ18o。裏打ちは貼り合わせアルミ箔。本体価格は坪1万7,850円。


トステム、キッチンの機能充実
 トステムは03年度グッドデザイン賞受賞のシステムキッチン「クレディア=写真」の機能を充実させ、新発売した。ヨーロッパの家具を意識した高いデザイン性を特徴とする商品だが、企画段階で30〜40代の主婦モニターが参加、「生の声」を反映した実用性の高い付加価値を加えた。
 新機能は、@包丁などを安全に収納するロック付きキャビネット「ママロック」、A扉裏のスペースを利用、小物類の収納に適した「システムインナーラック収納」、Bゴミ箱をキッチン本体にすっきり収納する「扉付きダストワゴン」、C飾り棚の「ディスプレイエンド」、Dコンセントや炊飯器用の蒸気排出ユニットが付き、家電製品をまとめて収納可能な「家電トール」−−の5つ。


3月26日、千葉工大で講演会
「最近のマグネシウム事情」
 千葉工業大学マグネシウム材料研究所(諸住正太郎所長)は3月26日(金)午後1時〜5時15分、千葉工業大学津田沼校舎6号館で、講演会「最近のマグネシウム事情」を開催する。共催は日本マグネシウム協会。
 内容は、▽マグネシウム産業の動向(時末光日本マグネシウム協会副会長・日本大学生産工学部教授)▽航空機産業におけるマグネシウム(都築隆之・三菱重工名古屋航空機製作所)▽自動車産業におけるマグネシウム(金子忠孝・トヨタ自動車技術管理部主担当)▽家電産業におけるマグネシウム(山下紘治・サンアローモバイルデバイス取締役技術部長)▽懇親会。
 講演会・懇親会はいずれも無料。問合せ・申込は千葉工業大学工学部機械サイエンス学科茂木徹一教授まで(電話047-478-0313/FAX0329)。


図・表・写真は本誌でご覧ください。