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NO.1694(2004年07月12日号)

03年度のビル改装市場
468億円、5.3%増の4年連続増
ITBRがYKK APに肉迫、三和大健闘


 03年度のビル改装需要は468億円、前年度比5.3%増となった。ビル建材総需要が2,362億円、同9.0%減となったなかで大健闘といえる。YKK APの首位は変わらないが、日本建鐵のビル建材を吸収したINAXトステムビルリモデリングが急進、僅差で追う。

 このデータはビル改装19社(正会員11社・専門会員8社)で構成する任意団体、建築改装協会(会長=賀東隆立山アルミニウム工業常務)の統計を元に、本誌がまとめたもの。
 それによると、03年度における会員19社のビル改装総売上高は467億6,900万円、前年度実績444億2,400万円比5.3%増と堅調に増加した。03年度のビル建材総需要が2,362億円、前年度比9.0%の大幅減となったなかで、改装需要は4年連続での右肩上がりの拡大となった。地域別では関東・関西の大都市部での改装物件が増加し、製品別では同協会が力を入れている窓改修・ドア改修・手摺り面格子改修が伸びた。
 ビル改装は過去10年では97年度に消費税率引き上げ前の駆け込み需要で430億円を記録したが、03年度はそれを上回った。因みに、ビル改装需要の市場推移は97年度の430億円から98年度393億円、99年度375億円まで落ち込んだが、00年度の409.60億円から反転し、01年度422.24億円に増加、03年度まで4年連続のプラス成長を記録した。
 堅調な需要について同協会は「ビル不動産の証券化などの法整備、精度・強度向上によるビル駆体の長寿命化の進展、築後30年程度を過ぎて改装期に入った民間マンションなど集合住宅の増加、BL認定のサッシ・ドア・手摺りなどの開発による協会の地道な市場開発努力などによる」という。ただ、欧米ではビルの新築・改装需要はほぼ半々となっているものの、日本の改装需要はまだ10%にも達せず、業界挙げての潜在市場の掘り起こし、顕在化が大事としている。
 INAXトステム28%増、三協12%増
 主要な改装各社の03年度販売実績(施工契約高)は別表の通りで、首位は依然YKK APだが、前年度比では微減となった。同社は期中に製販一体への大幅な組織改正などがあり、営業に専念できなかったようだ。第2位はINAXトステムビルリモデリング(ITBR)で、同社は前年度比27.9%の大幅増加。これは日本建鐵エンジニアリングサービスの吸収統合、INAXの改装部門の取込みによる窯業系外壁材改修の増加、全社的な積極営業などによる。この結果、YKK APとITBRのシェアは僅か1.3ポイント差(前年度7.0ポイント差)に縮まった。
 3位以下は三協アルミ、不二サッシ、新日軽と続き、この中では三協アルミが前年度比12.2%増と好調に伸びた。上位5社で全体の85.9%(前年度83.3%)を占め、大手寡占が一段と進んだ。下位では三協アルミ・立山アルミと関係の深い三和アルミ工業が、手摺り・面格子改修で関東地区を中心に大きく躍進した。また、立山アルミも窓・手摺り改修で33.5%増と伸びた。


5月板出荷前年比1.9%増
押出1.4%増、箔0.1%減
 日本アルミニウム協会がまとめた5月のアルミ圧延品生産・出荷速報によると、板類は生産が12万1,597d(前年同月比3.0%増)、出荷が12万1,072d(同1.9%増)となった。プラスは生産が9ヵ月連続、出荷が2ヵ月ぶり。ともに5月としては過去最高の水準。主力の缶材の堅調に加え、自動車部材、印刷板、半導体・液晶製造装置やLNG船向け厚板材が好調に推移。
 また、押出類は生産が8万421d(同2.5%増)、出荷が7万9,753d(同1.4%増)で、ともに6ヵ月連続のプラス。主力の建設向けが力強さに欠けるものの、自動車部材、半導体・液晶装置向けなどが引き続き高水準で推移した。
 一方、はくは生産が1万996d(同0.8%減)、出荷が1万1,283d(同0.1%減)に。微減ながら、マイナスは生産が9ヵ月ぶり、出荷が4ヵ月ぶりのこと。主力のコンデンサ向けが引き続き好調で高水準を維持しているものの、板類の旺盛な内需が影響した。


4月の自動車向け出荷、6%増
乗用車圧延18%増、鍛造13%増
 日本アルミニウム協会がまとめた4月の自動車(二輪車を含む)向けアルミ製品出荷量は12万1,826d、前年同月比6.1%増となった。プラスは5ヵ月連続。
 内訳は、▽圧延品:2万2,637d(前年同月比5.9%増)▽鋳造品:2万9,719d(同6.9%減)▽ダイカスト:6万7,031d(同12.9%増)、うち自動車向けは6万3,113d(同13.1%増)▽鍛造品:2,439d(同12.8%増)。
 圧延品では、乗用車向けが7,678d、同18.2%増と引き続き2桁の伸び率となったほか、熱交換器も1万934d、同5.3%増と好調。半面、ホイールは20.5%減の644d、二輪車が2.1%減の822dと落ち込み、トラック・バス用も2,559d、10.1%減と排ガス規制特需は一段落した。


古河鋳造が3ヵ年中期経営計画
06年度売上120億、経益率5%
新工場一貫生産で競争力アップ
 古河鋳造(松澤元紀社長=写真)はこのほど、04〜06年度の3ヵ年中期経営計画を策定した。今年9月で川崎工場からの設備移転が完了、10月末から小山新工場による一貫生産体制がスタートするのを機に、高効率の生産体制を確立、競争力アップを図るとともに、固定費を最小化しコンパクトで経済変動に強い収益体質を目指す。最終06年度には売上高が03年度実績比約7%増の120億円、経常利益率5%(03年度0.9%)の達成を狙う。
 同社の03年度は売上高112億5,000万円(前年度比12.5%増)、経常利益9,800万円(同4.4倍)と大幅増益となった。部門別売上はダイカスト57.4億円(同11.9%増)、砂型・金型鋳物40.5億円(同32.3%増)、建材14.6億円(同19.3%減)。中計初年度の04年度は売上高105億円、経常利益率1.5%を見込む。
 06年度売上高目標120億円の内訳はダイカスト60億円、鋳物36億円、建材24億円。ダイカストは大型・薄肉ダイカスト製品の市場拡大を図る。特殊技術の開発による製品展開も行う。また、鋳物では自動車分野向け以外の製品開発・拡大、大型金型製品の受注拡大を図る。さらに、建材部門ではOAフロアーの拡販に加え、半導体製造関連以外のクリーンルーム新市場への進出や新型パネルの開発を進める。


鉛フリーアルミ快削合金FK21
実装部品の量産開始、アルミネ
 アルミネ(竹内正明社長)はこのほど、同社が開発した鉛フリーのアルミ快削合金「FK21」の実装部品への採用がスタートすることを明らかにした。この7月から同合金を使用したIT関連部品の生産がスタートするのに続き、10月からは自動車関連部品の量産も始まる。この1年間自動車メーカー向けにサンプル出荷を行い、評価試験を繰り返してきたが、極めて良好な結果が確認されたという。
 「FK21」は鉛の代わりにシリコンやスズなどの合金材料を使用。鉛を含んだ従来材のA2011材と同等の切削性、切屑分断性を確保する一方、引張り強さ、伸びなど機械的特性も同等レベルを実現。断面硬度は約10%向上させた。同社独自の連続鋳造圧延方式で量産を可能にした。
 従来材のA2011快削棒は現在、月産約300d規模にあるが、年内には「FK21」が同100d程度の生産量となり、来年秋にはほぼ全量が置き換わる見込みとしている。


三備アルミが外壁改装工法開発
S字型カラーアルミパネル使用
 古河スカイ系列のカラーアルミ建材開発ベンチャー、三備アルミニウム工業(東京都港区芝大門1-2-7、黒瀬一敏社長)はこのほど、カラーアルミ加工材による外壁改修工法を開発、受注を開始した。
 開発したのはS字型のカラーアルミパネルを独自開発の特殊なストリンガー(特許・意匠登録申請中)に組み込んで、一般住宅や工場・倉庫などの外壁をリフォームする「Sシステム」工法。既存壁との間にできる通気層により、日射熱の建物内部への熱伝導を大幅に抑制するため断熱効果が高く、夏場の冷房費を大幅に節減できる省エネ性が最大の特徴。同社はカラーアルミ波板の屋根材「サンクリップ」を主力製品としているが、「Sシステム」はそれに並ぶ基軸商品に育成する。
 S字型パネルは幅800oの一般パネルと、幅1,800oのSワイドパネルがある。一般サイズは主として住宅用、広幅サイズは工場・倉庫向け。ノウハウはストリンガーの形状で、下から回し込んで嵌め込むだけで十分な耐風圧強度と雨仕舞いが得られる。
 特徴は施工が簡単なためトータルコストを低減できること。また、Sパネルの曲げ幅が18oと厚いので陰影のはっきりしたアクセントのある建物外観が得られる。オールアルミ製で軽量なため既存壁にかかる荷重負担が少ないのもセールスポイントの一つ。有価資源・完全リサイクルのアルミ材料なので現場端材や解体時の廃材回収もまったく問題はない。


5月アルミ二次地金・合金出荷
2.9%増、4ヵ月連続でプラス
 日本アルミニウム合金協会が発表した5月のアルミ二次地金・同合金地金統計によると、生産は8万185d、前年同月比1.0%増、出荷は8万932d、同2.9%増となった。プラスは生産が3ヵ月、出荷が4ヵ月連続。
 部門別出荷内訳は、▽鋳物:2万230d(前年同月比4.3%増)▽ダイカスト:4万2,834d(同3.5%増)▽板:6,233d(同0.3%増)▽押出:6,542d(同4.4%増)▽鉄鋼:2,172d(同12.1%減)▽合金地金メーカー向け:2,901d(同0.2%増)▽輸出:20d(同20.0%減)。


4月の圧延設備稼働率95.5%
板類101%、押出類88.7%
 日本アルミニウム協会がまとめた4月のアルミ圧延品設備稼働率は95.5%で、前年同月に比べて3.3ポイント上昇した。
 板類の稼働率は101.0%。前年同月比0.4ポイントのアップで、3月の106.6%に続く超フル操業となった。生産能力が11万8,770d、同0.4%減となった一方で、生産量は12万11d、同0.1%増と高水準を維持。また、押出類の稼働率は88.7%で前年同月比6.5ポイント上昇した。生産能力が9万7,421d、同2.6%減となった中で、生産量は8万6,379d、同5.0%増を記録した。


03年度のアルミ建材出荷
住宅4.6%増、ビル4.9%減
 日本サッシ協会はこのほど、03年度におけるアルミ建材・スチール建材の生産・出荷統計をまとめた。それによると、アルミ建材は生産が前年度比0.2%の微増、出荷が同0.3%の微減となった。ただ、総出荷金額は2.3%減と落ち込みが大きく、アルミ建材市場の販価下落が目立った。
 製品別では木造用が戸建住宅着工増によって生産が同6.0%増、出荷が同4.6%増と堅調に推移した。反面、ビル用はオフィスビル・工場倉庫の着工床面積が減少した余波を受けて生産が同4.8%減、出荷が同4.9%減となり、明暗二分した。エクステリアはガーデン系の商品開発が進んで微増となったが、ドアは非木造用が低迷した。アルミ建材の総出荷額は8,029億円で、2.3%の減少。


昭電、押出・機能材事業部新設
素材と製品一体化で開発力強化
 昭和電工は7月1日付で、アルミニウム事業部門内の押出品事業部とアルミ機能材事業部を統合し「押出・機能材事業部」とした。また、アルミニウム事業部門内の研究開発及び生産技術機能を統合して「技術センター」を新設、従来の加工技術開発センターは廃止した。
 アルミ機能材事業部の主力製品であるプリンタ用アルミ製シリンダーは、押出品事業部が生産する素管を材料としており、両事業部を統合して素材から最終製品までの一体運営を行うことで品質向上と開発力強化を狙う。また、技術センターの新設により効率的な生産・開発を推進、アルミニウム事業部門で共通する基盤技術(ダイス・金型など)と要素技術(溶解・鋳造など)を集中することで生産技術力と研究開発力の強化を図る。【人事異動】▽押出・機能材事業部長、執行役員塚本健次▽技監アルミニウム事業部門技術センター長、柳本茂▽押出・機能材事業部営業部長、渡辺徹▽押出・機能材事業部SCMセンター長、木本雅明▽ショウティック事業部生産・技術統括部長兼開発部長、横井克巳▽兼喜多方事業所長、ショウティック事業部ショウティックSCMセンター長井田次郎▽押出・機能材事業部品質保証部長、大出雅章▽アルミニウム事業部門技術センター技術開発部長、佃市三▽押出・機能材事業部生産技術統括部長、松村光展▽熱交換器事業部営業部長、山枡謙二郎▽アルミニウム事業部門技術センターアルミ生産技術部長、栃木雅晴▽押出・機能材事業部生産技術統括部生産技術部長、村瀬功▽押出・機能材事業部生産・技術統括部製品開発部長、宗川正昭。


アイジー工業の04年3月期決算
売上6.4%増、利益倍増と絶好調
 金属サイディング最大手、アイジー工業の04年3月期業績は売上高107.65億円(前期比6.4%増)、営業利益7.51億円(同98.7%増)、経常利益7.44億円(同97.9%増)、最終利益3.76億円(同106.6%増)と大幅な増収増益となった。売上高経常利益率は6.9%(同3.7%)に大幅改善した。配当は1株当り500円(額面1万円)を継続する。
 売上高は戸建新設住宅着工戸数の回復、店舗などの非居住建築物の着工床面積の増加など経営環境が回復、サイディング出荷が順調に伸びた。特に、都市型住宅をターゲットに02年に市場投入したスパンドレルタイプの「ガルスパン」が住宅用・店舗用に関東地区で大きく伸びた。増産効果に加え、営業と製造の連携強化による生産性向上などで各段階の利益が倍増した。


三協・立山HD、業績下方修正
 三協・立山ホールディングスの04年5月期連結決算は売上高が2,770億円と、今年1月発表の予想を40億円下回る。エクステリア建材事業及び非建材部門の売上増加が寄与したものの、ビル・住宅両建材部門の売上高減少が影響した。
 経常利益は予想を17億円を下回る88億円に。ビル・住宅建材の販売価格低下や地金及びその他資材価格の上昇が響いた。また、6月1日設立の生産統合会社STプロダクツへの営業譲渡に伴う不要資産の処分損などを特別損失として計上したことで、当期利益も予想を32億円下回る92億円となる。


遮熱屋根パネル「快間ルーフ」
省施工・高性能商品、トステム
 トステムは、在来軸組工法用の遮熱屋根パネル「快間ルーフ」を開発、北海道・東北地域を除く全国で発売した。パネルサイズ910o×1820oの野地合板(12o厚)に通気層付きの断熱材(発泡プラスチック=EPS)を一体化したユニット式屋根下地材。断熱材と通気層(自然対流)による二重の遮熱効果により、熱の影響を最も受ける夏場でも屋根裏空間の温度上昇を効果的に抑制する。室温27℃、屋根表面温度75.3℃に設定した試験では、天井表面(ルーフ内側)で29.6℃と、約45.7℃の温度抑制が確認された。
 さらに、従来の一般的な屋根の断熱・通気層施工が@断熱材施工A通気胴縁の取り付けB野地合板施工−−の3工程を要していたのに対し、野地合板を張る工程で、同時に断熱・通気層施工まで完了することができる。施工には特別な技術を必要としないほか、工場で成形カットされた断熱材をあらかじめ野地合板に取り付けているため、バラツキのない均一な施工品質を保つ。
 販売価格は1万500円/枚。1年後に1,500棟分の受注を狙う。


TOEX「私が創る自然浴」発売
フライングバットレス風の外構
 東洋エクステリア(TOEX)はこのほど、低予算、短工期で、人気のフライングバットレス風の外構を創造できるスカイエール「私が創る自然浴」を発売した。敷地内の外部ゾーンにフライングバットレス風の壁や梁を設置して、外からの視線を遮るプライベート空間をつくり出すと同時に、豪華な住宅外観をオーダーメイド感覚でつくる商品。都市部の狭小地住宅などをメインターゲットに初年度約3億円の販売を狙う。
 壁柱、梁、桁、幕板、テラス屋根などの基本アイテムに加え、コーナーや壁面のアクセントとして、飾り金具、枠飾り、キュービックなどのオーナメントやスクリーンパネルなど様々なアイテムを自由に組み合わせることが可能。都市部の敷地の狭い住宅でも、敷地の形状などに応じて自由に設計することができ、後付施工も可能。壁柱の表面仕上げデザイン、色が自由に選べるため、既設住宅の外壁とのトータルコーディネートも可。さらに、従来のブロック塀に比べ、施工期間が約3分の1と短いことも大きな特徴。価格は写真の施工例で169万9,530円。


アルミ建築フォーラムが大盛況
 日本アルミ協会、アルミ建築構造協議会が6月23日、東京・大手町の経団連会館で共催した「アルミ建築フォーラム」は、内外の建築家・建築設計事務所・建設会社・学生など約350人が参加、満員御礼が出る盛況裏に終了した。
 「アルミが建築を変える〜アルミ建築イノベーション〜」と題された今回のフォーラムは、アルミ構造建築の最前線に立つ著名な建築デザイナーの伊東豊雄氏、山本理顕氏、難波和彦氏が「新しいアルミ建築」について講演。その後、この3氏に構造設計家の新谷真人氏、飯島俊比古氏を交えて「アルミニウム建築の可能性」について活発なディスカッションが行なわれた。


軽金属奨学会が研究成果発表会
8月20日、リーガロイヤルNCB
 (財)軽金属奨学会(理事長=垣谷公仁東洋アルミニウム取締役会長)は8月20日、リーガロイヤルNCB(大阪市北区中之島)で第16回課題研究成果発表会を開催する。テーマは「軽金属の結晶方位制御と材料特性」。主な内容は次の通り。
▽アルミニウム合金のFSWによる優先方位形成(大阪大学接合科学研究所・柴柳敏哉)▽純アルミニウム箔の立方体方位形成機構(九州大学総合理工学研究院・吉田冬樹)▽Al-Mg-Si合金の曲げ性に及ぼす立方体集合組織の影響(古河スカイ技術研究所・日比野旭)▽連続繰り返し曲げ加工による結晶方位制御・高疲労強度板材の創製(宇都宮大学工学部・高山善匡)▽懇親会。
 参加費(テキスト配布)は無料。申込みは電話06-6271-3151/FAX9655またはE-mail(XLS07636@nifty.ne.jp)で。


溶接構造協会のシンポジウム
「アルミのFSW継手の諸特性」
 軽金属溶接構造協会は9月30日10時〜16時30分、江戸東京博物館でシンポジウム「アルミニウム合金の摩擦撹拌接合継手の諸特性−−FSW小委員会研究活動成果報告会」を開催する。
 主な内容は、▽FSW小委員会研究活動状況概説(住軽金・難波圭三)▽摩擦撹拌接合部における不完全部とその精密非破壊試験(東京車輌製造・岩木俊一)▽精密非破壊試験技術(アールディテック・ジャパン・江原英治)▽摩擦撹拌接合部の形態と組織(神戸製鋼・江口法孝)▽摩擦撹拌接合継手の引張性質(三菱アルミ・谷川久男)▽摩擦撹拌接合継手の曲げ性(ユニバーサル造船・武田治郎)▽摩擦撹拌接合継手の疲れ(川崎重工業・大久保克巳)▽FSW・ISO標準化の進捗状況(住軽金・難波圭三)▽摩擦撹拌接合技術の最近の技術動向(大阪大学接合科学研究所・藤井英俊)▽総合討議。
 参加費は1万円、主催・後援団体会員8,000円。申込みは電話03-3863-5545/FAX3864-8707まで。


Mgの取扱い安全講習会
 日本マグネシウム協会は7月29日、江戸東京博物館で第21回マグネシウム取扱い安全講習会を開催する。主な内容は、▽溶解・鋳造作業の安全対策(日マグ協・杉浦泰夫)▽熱処理作業の安全対策(千葉工大・佐藤英一郎)▽機械加工の安全対策(嵯峨常生)▽切削用油について(出光興産・野口賢郎)▽マグネシウム粉塵爆発の原因と対策(新東工業・米田 )▽溶解残滓及び切削屑の廃棄処理(中央工産)▽マグネシウムの燃焼と消火(都立工専・永井修次)▽マグネシウムの一般特性(森村商事・伊藤 )▽質疑応答。
 問い合わせ・申込みは電話03-3538-0230/fax0233まで。


製品協会試験研究セが講演会
「複合皮膜の品質試験方法」
 中間法人軽金属製品協会試験研究センターは7月29日、東京・神田駿河台の化学会館において講演会「陽極酸化塗装複合皮膜の新しい品質試験方法の研究」を開催する。内容は次の通り。
 ▽金属系材料の耐久性試験方法の現状と開発動向▽アルミニウム建材等耐久製品の品質評価のあり方▽新しい試験方法による複合皮膜・塗膜の品質評価に関する研究報告(耐候性試験/耐食性試験/耐久性試験)▽複合皮膜品質規格の見直しと国際規格化の推進。
 問い合わせ・申込みは電話0297-78-2511/2278まで。


東洋アルミの人事異動
(6月23日)▽取締役箔事業部箔販売部長(東京)、五味昌洋▽理事東洋アルミ商事出向、片保定夫▽理事箔事業部八尾製造所製造部長、山本博▽理事コアテクノロジーセンター長(大阪)兼研究開発室長、知的財産室長、清水遵▽理事パウダーペースト事業部生産管理部長(大阪)兼パウダーペースト事業部長付販売部門担当(大阪)、青木正博▽顧問(取締役箔事業部販売部長)林喜義▽退任(顧問)北川徹夫▽同(同)永野弘治。


【訃報】
佐久間洋氏(さくま・ひろし=元昭和電工常務取締役)6月15日午後2時32分、膀胱がんのため静岡県立静岡ガンセンターで死去、満65歳。喪主は妻の和子(かずこ)さん。


図・表・写真は本誌でご覧ください。