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NO.1700(2004年08月23日号)

カネヒロと三協製作所のタイ合弁
Al冷間鍛造能力月100dに倍増
車など日系企業の旺盛な需要に対応


 カネヒロと三協製作所が折半出資で設立したタイのアルミ冷間鍛造生産拠点は、自動車、パソコン関連部品の予想を上回る受注拡大を受け、当初計画より1年前倒しで設備能力増強を図る。04年12月期は02年11月の操業スタート以来、初の単年度黒字を計上する。

 カネヒロ(東京都千代田区、石井一成社長)とアルミ冷間鍛造専業大手、三協製作所(東京都江戸川区、増田喜義社長)が合弁で設立したタイのアルミ冷間鍛造拠点、サンキョウ・カネヒロ・タイランド(SKT、アユタヤ県バンパイン・ハイテク工業団地、増田喜義社長)はタイ国内の受注増に対応して、250d鍛造プレス3台をはじめ、切断機、熱処理ラインなど一連の設備増強を行う。この10月には生産能力は現行の月約50dから100d強に倍増する。タイにはASEAN地域向けの輸出拠点として日系自動車メーカー・電子部品メーカーが相次ぎ進出しているが、需要が予想を上回るペースで拡大しており、当初計画よりも1年前倒しで第2期設備投資を実施する。
 SKTの資本金は4,600万バーツで、カネヒロと三協製作所の折半出資。02年11月から操業を開始。設備は630d鍛造プレス1台、150d他10数台、切断、焼入れの一貫設備1ラインで立ち上げた。生産品目はパソコン関連部品と四輪を中心とした自動車関連部品が大半を占める。需要は全般的に極めて旺盛で、従業員もスタート時の30名から現在は70名を超えている。今年2月から24時間操業体制に踏み切ったものの、なお受注をこなしきれないため設備増強を行うもの。既に250d1台は設置済みで、残り2台も8〜9月に据え付けが完了する。切断機3台、ボンデ処理ライン、熱処理ライン各1ラインの増設も8月中に完成する。
 タイの自動車生産は国内の販売好調に加え、日系メーカーが東南アジア向け輸出拠点として位置付けており、近年右肩上がりで拡大中。生産台数は通貨危機後の98年には15万台まで一気に落ち込んだが、02年は前年より27%増の59万台で、それまでの最高である96年の55万台を上回って過去最高となり、03年は76万台とさらに拡大。04年上期も45万台、前年同期比3割増で、通年では84万台の生産が見込まれている。
 生産拡大に伴い部品の現地調達志向が一段と強まっているが、日系自動車メーカーなどが要求する精密部品を供給可能な冷間鍛造メーカーはSKTだけ。今年1月にISO9000、7月に同14000の認証も取得した。収益面でも今期(04年12月期)は、計画よりも1年早く、単年度黒字を達成する見通し。来期は30〜40%の増収を見込み、累損一掃を目指す。


古河電工の第1四半期連結業績
軽金属営業益47億円、倍増に
 古河電工が5日発表した05年3月期第1四半期連結決算によると、軽金属セグメントは売上高535億8,300万円(前年同期実績477億4,600万円)、営業利益46億8,400万円(同22億600万円)と、12.2%の増収、112.3%の営業増益となった。
 古河スカイを中心にLNG船向け厚板材、自動車向け板材の好調に加え、猛暑を背景に缶材も予想以上に順調に推移。製品値上げも一部で実現しつつある。
 通年度のセグメント別収益は表の通りだが、「軽金属事業が最大の稼ぎ頭・戦略部門となりつつある」「古河スカイの7〜9月期受注は依然、タイトな状況が続いており、年度収益は上方修正の可能性がある」という。


住軽金の連結第1四半期業績
売上13%増718億、営業38億円
 住友軽金属工業が発表した05年3月期連結の第1四半期決算は、売上高718億1,700万円(前年同期比13.0%増)、営業利益38億1,000万円、経常利益18億6,400万円、純利益8億7,300万円となった。売上高以外は前年同期実績の開示がないため、増減率は不明。
 アルミ圧延部門では、天候に恵まれた主需要分野である飲料缶向けをはじめ、自動車関連需要や情報通信関連需要が好調に推移。伸銅品部門では、主力の需要分野であるエアコン向けの需要が堅調だった。
 通期予想は、売上高2,780億円(前期比3.5%増)、経常利益85億円(同18.5%増)、当期利益40億円(同57.5%増)の当初計画を変えていない。
 なお、第1四半期末の有利子負債残高は2,527億8,100万円で、前年度末に比べ72億3,300万円圧縮された。


昭電・佐藤専務がアルミ事業方針
事業部門本社を小山に移転
自動車用熱交で中国に生産拠点
 昭和電工の佐藤龍雄専務・アルミニウム事業部門長(写真)は10日会見し、同部門の04年6月期中間決算概要と今後の事業運営方針などについて述べた。その中で、「製販一体化を図るために、10月末をメドに同事業部門の本社機能を小山に移転する」とともに、自動車熱交分野で中国に生産進出する意向を明らかにした。以下は同専務の会見要旨。
【熱交、アルミ缶が営業減益】
 アルミ事業部門の連結対象会社は感光ドラム製造の中国・昭和電工大連が新規に加わり15社。売上高は前年同期比28億円の減収を記録。熱交換器は国内で11億円(前年同期比6〜7%減)、海外はチェコは順調なものの、米国市場がモデルチェンジの端境期にあることで12億円の減少に。アルミ缶も数量は伸びたものの、販価が厳しく7億円の減収。一方、地金31億円、圧延品6億円、昭和電工アルミ販売20億円がそれぞれ増収となり、押出品・機能品は横ばいにとどまった。
 また、営業利益は前年同期比19%増の63億円に。圧延品・押出品の合理化効果などコストダウンが大きな要因となった。その他、地金価格の上昇やショウティックの販売数量増が寄与した。各事業部門とも営業損益段階では黒字計上だが、熱交換器とアルミ缶は減益となった。
 熱交製品は今年が一番厳しい年だが、来年からの新モデル搭載に向けた受注が始まっており、大幅な回復が見込まれる。自動車熱交換器で中国に生産進出することも既に社内決定しており、10月にも正式発表する。
 アルミ缶は販売数量が前年同期を上回ったが、価格面で非常に厳しいうえに、銘柄の多様化に伴う多品種小ロット生産でコストアップを招いている。10年ぶりの猛暑で巻き返しを期待しているが、缶材のロールマージンも合理化ではカバーできないほどの値上げ要請がきており、下期も損益面では厳しい。
【高機能板材ST60、月200d規模】
 圧延品事業では、電解箔は数量は大きく伸び、3月から交渉を進めてきた価格是正もある程度実現しているものの、不十分。板では高熱伝導性アルミ板「ST60」がPDP、液晶表示装置向けに好調で、月販売量は02年度50〜60d、03年度130〜140dに対し、足元200dペースで推移。今年度は1,800dを見込む。プレーン箔は厳しい価格競争の中で、小山を徹底的に合理化することで収益重視の受注体制を構築する。
 圧延品事業では昨年10月堺事業所を昭和電工堺アルミとして分社したことでコスト競争力のある事業構造・収益基盤がある程度実現した。ただ、原価低減・コスト削減で前年同期に比べ収益は改善したものの、依然低レベルにある。脱建材を明確にする中で、下期には次の成長ステージを目指した事業戦略を策定する。
 ショウティック事業部は数量が堅調に推移。自動車などユーザーからの価格要請は厳しいが、合理化努力で対応、小幅の影響にとどまっている。
【価格是正の進捗状況】
 一般板、電解箔、一般箔は3月に6%±の価格是正を申し入れたが、板と一般箔は5月から、電解箔は6月からほぼ5%程度の値上げで決着した。押出品は4月出荷分から10〜15%の値上げを打ち出したが、上期の達成率は60%程度で難しい状況にある。缶材の値上げは目下交渉中で、圧力は非常に強いが、受け入れたわけではない。
【営業は芝・大門にサテライトオフィス】
 10月末をメドに、現在芝・大門にあるアルミ事業部門の本社機能を小山に移管。国内外の各拠点のマネジメント、生産技術、研究開発について小山で一元管理することで、意思決定を迅速に行う体制を構築する。ユーザーが首都圏に多い板・押出の営業は芝・大門の別館に“サテライトオフィス”を設け、“直行直帰”の体制とする。


三和シの連結第1四半期業績
16%増収・53%営業減益に
 三和シヤッター工業の05年3月期連結の第1四半期業績は15.7%の増収ながら、53.3%の営業減益、経常損益・最終損益で赤字計上となった。三和単体では、重量シャッター、ビル・マンション向けドアなどのビル商業施設建材事業が売上計上のずれ込みにともない6.8%の減収を記録。国内子会社では7.2%の増収に。一方、米国ODCグループはドル建てベースでは10.5%の増収となったものの、円高の影響で2.9%の減収に。
 なお、通期の連結予想は売上高2,880億円(前期比15.0%増)、経常利益156億円(同13.0%増)、当期利益83億円(同16.5%増)の期初計画を変えていない。


「古河スカイテクノ」が発足
川下再編、アルテック事業一部継承
初年度販売5億円、加工事業を強化
 古河スカイはこのほど子会社のスカイテクノを商号変更し、8月1日付けで「古河スカイテクノ」を発足した。溶接加工などスカイテクノの既存事業に9月末で会社清算する古河アルテックの道路標識など一部事業を引き継ぐ。古河スカイグループのアルミ加工部門の再編の一環として実施されたもので、初年度販売は5億円程度を見込む。
 新会社の資本金は5,000万円で、スカイテクノと変わらない。古河スカイの100%出資。本社は埼玉県深谷市の古河スカイ・深谷工場内に置く。社長は古河スカイの松岡建取締役加工製品部長が兼務で就任した。
 事業内容の一つはスカイテクノの既存事業のアルミ溶接、表面処理、曲げ加工など機械加工。スカイテクノはアルミ厚板にT字型のセクションを溶接、造船や輸送、建築材料向けアルミ広幅材の溶接加工メーカーとして設立された企業で、その後、溶接以外の機械加工へも事業領域を拡大してきた。いま一つの事業は会社清算が予定されている古河アルテックの一部事業の継承。道路標識・照明灯・上下水道用アルミ覆蓋など主としてアルミ公共資材の分野で、生産体制については古河アルテック・平塚工場の現有設備を深谷工場に一部移設する。この他、今後成長が期待されているPDPシャーシなど電子電気機器関連、IT関連の高付加価値加工品、新規用途の開発・研究も行い、ビジネス領域を拡大する。
 スカイテクノの年商規模は約2億円程度だが、これに古河アルテックからの事業移管、新製品開発などを加え、新会社の年商規模は5億円程度でスタートする。ただ、缶材や自動車材などの素材供給を主力とするアルミ圧延大手が、中小専業と競争するアルミ三次加工分野で事業化に成功した例は極めて少ない。従って「古河スカイテクノ」がこの分野でどこまで頑張れるか注目される。


大紀第1四半期連結、2割増収
製品価格改善で収益も好調
 大紀アルミニウムの05年3月期連結の第1四半期業績は、売上高226億1,000万円(前年同期比20.8%増)、営業利益6億1,700万円、経常利益6億1,300万円、純利益3億3,700万円となった。売上高以外は前年同期実績が未発表のため、増減率は不明。
 大手ユーザーである自動車メーカーの好調により、販売数量が堅調に推移する中、製品及び原材料の価格が改善されるなど、収益面でも比較的良好な状況で推移。アルミ二次合金販売額は169億5,700万円、同数量は6万2,000dとなった。
 なお、通期予想は期初計画の売上高871億円(前期比15.5%増)、経常利益19億円(同65.4%増)、当期利益10億2,000万円(同73.5%増)を変えていない。


不二サッシの新商品展示会
19年ぶり、全国5会場に4,800名
オリジナル商品25点が大人気
 不二サッシ(嵯峨明社長=写真)は4月の東北会場を皮切りに、7月まで全国5主要都市(仙台・東京・名古屋・大阪・福岡)で04年新商品発表会を開催してきたが、5会場合わせて4,800名が参加し、予想を大幅に上回る大盛況だったという。全国規模のビル建材・住宅建材・エクステリア・新規事業製品など総合展示会は85年以来19年ぶりのことで、全国の不二ファンは待ちかねていたようだ。
 新商品はビル建材12種、住宅建材10種、新規事業商品3種の計25種。いずれも「技術の不二」を象徴する高機能・高品質商品。
 目玉商品は、ビル建材では次世代型バリアフリーサッシ「フラットステージ」、マンション用網戸一体型「通風面格子」など。住宅用は日除け・採風・目隠し機能を併せ持つ「エコアマド」、業界の常識を打ち破った内付式「セフティ・ルーバーWINDOW」、段差のない「バリアフリー浴室戸」。新規事業商品はオールアルミ製防災倉庫の「そなえアル蔵」など。いずれも高機能・高品質のオリジナル商品で、こうしたユニークな商品構成も人気を呼んだ。
 この開催は、バブル崩壊の打撃から立ち直った「新生・不二サッシ」を関係先に広くPRし、社員はもとより代理店、販売店の活性化を図ることも狙いだったが、その目的も100%達した。


経産省の地域技術開発事業
Mg関連など採択テーマ決定
 経済産業省はこのほど、平成16年度の「提案公募型の地域技術開発事業」の採択テーマとして207件を決定した。地域において事業化に直結する技術開発を促進することにより新産業の創出を促し、地域経済の再生を図ることを目的としたもの。@地域新生コンソーシアム研究開発事業(採択73件/予算額94.2億円/1件当たり委託金額は原則初年度1億円以内、2年度目5,000万円以内)A中小企業地域新生コンソーシアム研究開発事業(58件/19億円/初年度3,000万円以内、2年度目2,000万円以内)B地域新規産業創造技術開発費補助事業(76件/61億円/1件当たり補助金額は原則3,000万円〜1億円/年以内)−−の3事業を実施する。
 本誌関連の採択テーマは以下の通り。
【地域新生コンソーシアム研究開発事業採択プロジェクト】▽マグネシウム合金製携帯電子機器製造のための超精密複合鍛造技術の開発(管理法人・委託先:福井県産業支援センター/プロジェクトリーダー:大阪大学・小坂田宏造/研究実施者:アイテック、西村金属、大阪大学、福井大学、福井県工業技術センター)▽革新的高強度マグネシウム合金製造技術の開発(九州産業技術センター/熊本大学・河村能人/熊本大学、九州大学、大阪大学、富山工業高等専門学校、九州不二サッシ、日本磁力選鉱、日本製鋼所)【中小企業地域新生コンソーシアム研究開発事業採択プロジェクト】▽小型携帯電子機器用Mg筐体向け一貫(材料〜表面処理)製造技術開発(千葉県産業振興センター/日本大学・時末光/テクノサポート日東、電化皮膜工業、日本ベルパーツ、日本大学、千葉県産業支援技術研究所、日本クロス圧延)▽組織制御による高機能マグネシウム素形材の安価・製品化技術開発(岐阜県研究開発財団/TYK・岩元孝史/東京大学、岐阜大学、岐阜県製品技術研究所、TYK、本多金属工業、キョウワ、オンダ製作所、東明技研【地域新規産業創造技術開発費補助事業採択プロジェクト】▽超軽量化自動車部品の開発−−高強度アルミ合金の溶湯鍛造技術の開発(正田製作所/群馬県新里村)▽自動車部品対応型マグネシウム用ランナレス射出成形機の開発(エスイピ/愛知県知立市)▽鋳造部品の高強度・高靱性化のための加工法及び加工設備の開発(光生アルミニューム工業/愛知県豊田市)▽プレス加工用マグネシウム材料・成形条件最適化技術の開発(エー・ジェー・シー/三重県四日市市)。


防犯対策の大型引戸・フェンス
ワイヤー式センサーも、四国化
 四国化成工業はこのほど、教育施設や各種公共機関の防犯対策商品として、大型引戸「ユニットラインBA4型」と大型フェンス「TAF4型」「EAF1型」「LMF10型」の新サイズと、これらに組み合わせる防犯センサーの「赤外線センサー」「ワイヤーセンサー」を新発売した。
 防犯対策セキュリティ商品であるこれらの引戸・フェンス・センサーなどを複合的に組み合わせることで、港湾施設など改正SOLAS条約への対応、学校・工場への侵入防止といった設置施設の規模や防犯対策の度合いにより、それぞれの現場に最適なシステムが選択可能。
 アルミ製大型引戸「ユニットラインBA4型」は、オプションの赤外線センサーにより、扉が閉まっている状態で乗り越えるなど赤外線を遮ると、“侵入者あり”との信号を通報ユニットに伝え、警報ポールが光や音を発し威嚇するとともに、管理事務所など予め設定した相手の携帯電話やEメールに遠隔通報する。扉本体の上部に威嚇効果のある有刺鉄線や忍びガードを後付けすることも可能。高さは2.1mから3.0mまでの4サイズがあり、格子部分は剣先付と剣先無の2タイプ。開口幅は片開きで3mから10m、両開きで4mから20mまでで、開閉方法は電動と手動から選べる。
 アルミ製大型フェンス「TAF4型」「EAF1型」とスチールメッシュフェンス「LMF10型」は、フェンス上部にワイヤーセンサーや有刺鉄線を張り巡らせることも可能。フェンスを乗り越えようとしてワイヤーに荷重をかけると“侵入者あり”との信号を赤外線センサーと同様に通報ユニットに伝える。
 「TAF4型」は、これまでのサイズに加え、高さ2.1mから3.0mまでの4サイズを追加。写真は「TAF4型」剣先タイプにワイヤセンサーを組み合わせた商品。


通信教育「アルミ表面技術講座」
受講者を募集、軽金属製品協会
 軽金属製品協会は平成16年度の「アルミニウム表面処理講座通信教育」の受講者を募集している。@陽極酸化処理A硬質陽極酸化処理B皮膜品質評価−−の3コースがあり、いずれも厚生労働省の教育給付金指定講座となっている。
 学習期間/募集期間は@04年10月1日〜05年3月31日/04年8月2日〜9月15日A04年10月1日〜05年2月中旬/04年8月2日〜9月15日B05年2月1日〜6月30日/04年8月2日〜05年1月14日。毎月1回の課題レポート提出と講師による添削指導を行うほか、期間中に同協会試験研究センター(茨城県取手市)で1泊2日のスクーリングを実施する。
 いずれも受講料は1名15万円(消費税、テキスト代、実習費用を含む)。その他、スクーリングのための宿泊費、食事代などが別途2万円必要。問い合せは電話0297-78-2511まで。


「表面技術博覧会」を開催
05年4月、表面技術協会
 (社)表面技術協会は05年4月26日〜28日、東京流通センター(大田区平和島)において、表面技術博覧会「SURTECH & Coating Japan 2005」を開催する。めっき・塗装・熱処理など表面処理技術に関わる企業と大学・研究機関などが一堂に会し、「表面処理における新ビジネスの創出」のテーマのもとに、ブース展示と講演会のコラボレーションによる情報交換の場とする。
 出展対象は、めっき、塗料・塗装、熱処理・表面硬化、ドライプロセス・表面改質、環境保全・安全対策、試験・検査・研究・指導、官公庁・大学・試験研究機関及び諸団体、その他表面処理に寄与する関連業種。展示規模は90社・180小間、来場者は1万8,000名を予定している。
 問い合せは同協会まで(電話03-3252-3286)。


立山アルミが樹脂サッシ充実
新色と防火設備仕様など追加
 立山アルミニウム工業はこのほど、オール樹脂断熱サッシのアルペンNPLシリーズに、外観色の新色ルーセントシルバー色、防火設備仕様タイプ、上げ下げ窓のシングルハングタイプを追加、シリーズの充実を図った。
 ルーセントシルバーはメタルパウダーを配合した表層2色成形により、従来の樹脂サッシにはない新感覚のメタリック色を実現、住まいをモダンな外観に演出する。また、防火設備(遮炎性能)シリーズは、寒冷地など高い断熱性能が要求される防火・準防火地域向けに、樹脂製サッシの基本性能はそのままで、防火規準をクリアした。
 価格は引違い窓/防火設備仕様、W1690×H1370、W色(外観:ホワイト、内観:ホワイト)、網入高断熱複層型ガラス仕様・ガラス入組立完成品で19万5,000円。
 販売目標は、ルーセントシルバー色がシリーズ全体の10%、アルペンNPL防火設備(遮炎性能)シリーズが2,500セット/年、上げ下げ窓シングルハングタイプが1,800セット/年。


図・表・写真は本誌でご覧ください。