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NO.1786(2006年5月15日号)
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東北理化
1650dマシン増設、大型品強化
半凝固分野、ナノキャスト法で先行
東北理化は自動車向けなど、大型製品の受注増に対応、大型ダイカストマシンの増設・リプレースを行なう。一方、量産設備を導入した新半凝固ダイカスト法「ナノキャスト法」は07年3月期中にも量産技術を確立して受注を開始。逐次、設備増強を図る。
東北理化(福島県白河市白坂字陣場15、田中康広社長)は07年2月に1650dダイカストマシン1台(東芝機械)を増設、既設の1650d1台(東芝機械)、1500d1台(ビューラー)、1200d1台(東芝機械)と併せて、大型マシン4台体制とする。自動車用など大型部品の受注増に対応するとともに、老朽化した設備の更新も狙い。受注状況を踏まえて、1200dマシンのリプレースも06年度期下期中に検討する。1200d対応の大型製品で1oの薄肉化が可能など、大物薄肉製品を得意とするが、大型機の増設により大物製品の生産体制を強化する。
同社は04年3月、東京理化工業所の福島工場を分社して設立。九州理化及び三興ダイカスト工業の営業権を譲り受けた三興理化とともに東京理化の生産子会社となっている。
一般ダイカスト用のコールドチャンバーマシンとして、大型機3台の他、850d1台(ビューラー)、800d3台(東芝機械)、500d7台(宇部興産・東芝)、350d6台(東芝・宇部)、250d1台(東芝)、125d1台(東洋機械金属)の計22台を保有。
生産量は月600〜700d。二輪・四輪部品、汎用部品が約70%を占め、ガスメーターが約25%、その他が約25%の構成となっている。合金種別ではADC12約80%、ADC6相当約15%、ADC3相当約5%。ADC12のうち約半分は溶湯購入で、全量を大紀アルミニウム工業所・白河工場から調達している。
東北理化は大型品志向を強めるなかで、350dクラスで対応可能な製品は三興理化に振り分けるなど、九州理化(保有ダイカストマシンは125〜800dの10台)、三興理化(同100〜800dの20台)との生産棲み分けを図る。
一方、既報の通り、同社は新半凝固ダイカスト法「ナノキャスト法」の量産設備用に昨年12月に型締力530d(宇部興産機械)、今年3月に250d(山城精機製作所)のダイカストマシンを設置、現在テスト操業を行なっている。同社は95年に半溶融ダイカスト(SSM)の生産設備を導入、国内で初めて量産化に成功した実績を持つ企業。「ナノキャスト法」により油圧部品・空圧部品、四輪用ジョイント部品など、耐圧・強度部品を試作、ほぼ全製品についてSSMと同等以上の品質を得られることを確認した。
AC4CH合金による量産試作を中心に、AC2A、AC2B、ADC6もトライ、ADC10も検討しており、将来的にハイ・シリコン合金も手がけていくなど幅広い合金種に適用可能とする。
すでに、多くの引き合いが寄せられており、06年度中に安定的に量産を行える体制を確立したうえで、受注を開始する。さらに、自動車メーカーからの受注が見込めるため、07年度中に350dクラスの設備1台の増設も計画。250〜530dクラスでの量産技術を確立した後、800dクラスなどの増設を検討する。「半凝固法」では初めて、横型ダイカストマシンによる量産技術を確立、同分野で他社に先行する考え。
昭電、コンデンサー箔2割増産
高純度Al、5割増の月産1.5千d
昭和電工は4月24日、アルミ電解コンデンサー用高純度アルミ箔(写真)の生産を増強すると発表した。高純度アルミ箔製造を行なう連結子会社の昭和電工堺アルミ(大阪府堺市、尾野元英社長)の高純度アルミ塊(純度99.99%)の精製設備を1ライン増設、月産能力を1,000dから1,500dに引き上げる。これにより、高純度アルミ塊の内製比率を現在の70%から80%に拡大、原料の安定化を図るとともに、高純度アルミ箔の生産能力を月産1,500dから1,800dに増やす。
今年下期に着工し、08年から新設備による高純度アルミ塊の量産を開始する予定。投資額は12億円。コンデンサー用高純度アルミ箔の国内シェアを現在の40%から08年には50%を狙う。
今回増強する精製設備は、自動車用コンデンサーなど向けに今後伸長が見込まれる高圧型高純度アルミ箔の生産に対応したもの。アルミ電解コンデンサーは小型で大静電容量が得られるという特長を持ち、電気製品全般に広く使用されている。とくに携帯電話や薄型テレビ、HDDレコーダーなどの急速な普及により、足元の需要が堅調に推移。東南アジアにおける自動車生産の増加やハイブリッド車の本格普及なども加わり、今後さらなる需要拡大が見込まれている。
神鋼Al・銅今年度設備投資
05年度比40億増の140億円
神戸製鋼所は4月25日、06年度の単独設備投資計画を明らかにした。それによると、工事ベースでの総投資額は1,100億円(うち、鉄鋼部門840億円)で、05年度見込み620億円(同430億円)に比べ77%増を実施する。減価償却費は05年度見込み520億円(うち、鉄鋼350億円)に対し、06年度は570億円(同410億円)となる。
アルミ・銅部門の06年度計画は140億円で、05年度見込み100億円から40億円の増額となる。減価償却費は05年度、06年度ともに約100億円。
主な案件は、アルミ部門で、▽真岡製造所の1冷間圧延機更新及び高速化(工期:05年4月〜07年2月/総投資額:14億円/06年度投資額:7億円)▽真岡製造所の都市ガスへの燃料転換(06年4月〜07年1月/8億円/8億円)、銅部門で、長府製造所の冷間調質圧延機更新(05年10月〜07年4月/18億円/3億円)。
なお、アルミ・銅関連で05年度までに実施した主な案件は、▽大安工場のメカニカル鍛造プレス4号機新設(工期:04年4月〜9月/総投資額:10億円)▽真岡製造所の熱間仕上げ圧延機モーター更新(04年4月〜05年1月/7億円)などがある。
リョービ、06年3月期上方修正
ダイカスト好調、2円50銭増配
リョービは4月20日、06年3月期業績見通しを上方修正した。それによると、連結決算は売上高1,711億円(前期比8.3%増)、営業利益130億円(同20.0%増)、経常利益132億円(同20.0%増)、当期純利益84億円(同27.6%増)となる。今年1月発表の予想に比べ売上高26億円、営業利益1億円、経常利益2億円、当期純利益7億円の上方修正。
単独は売上高1,263億円(同12.4%増)、営業利益100億円(44.0%増)、経常利益109億円(同37.8%増)、当期純利益66億円(同46.5%増)。売上高が当初予想を23億円上回るうえ、経常利益、当期利益ともに1億円上方修正となった。
売上高は、連結が2期連続、単独が4期連続の増収。営業利益、経常利益は連単ともに4期連続の増益で過去最高更新となる。
ダイカスト事業は国内自動車メーカー向けが堅調で増収となる。アルミ材料価格の急騰をはじめとした原材料高による利益圧迫があるものの、原価低減に取り組み、増益を確保する。
なお、期末配当は前回予想より2円50銭上方修正して10円とする(05年3月期末は7円50銭)。
東洋機械金属の06年3月期連結
ダイカストマシン受注44%増
東洋機械金属の06年3月期連結決算は、売上高249.96億円(対前期比4.9%減)、経常利益18.45億円(同27.0%減)の減収減益となった。
売上面では、ダイカストマシンが85.8億円、同30.1%増と大幅に伸びた。国内で自動車向けが好調なほか、輸出も中国・東南アジア向けが堅調に推移した。輸出売上高は53.32億円で、全体の62.1%を占めた。国内・輸出を合わせた受注高は同43.6%増の96.72億円となった。
ただ、ディスク専用機の販売が22.55億円、同65.9%減と大幅に落ち込んだのに加え、中長納期のダイカストマシンが増加。鋼材・鋳物など原材料の値上がりの影響も受け、減益を余儀なくされた。
今期計画は、売上高(8.0%増)、経常利益23.50億円(27.4%増)。
アイジーの金田社長が方針
06年度売上は史上最高の155億
経常益15%増、非住宅外壁材が牽引
住宅金属サイディング最大手のアイジー工業は06年度の売上計画155億円とバブル期に記録した151億円を抜く。非住宅用の断熱・防火金属外壁材「アイジーヴァンド」が大きく伸びる見通しで、非住宅用をもう一本の柱に育てたいとする金田社長の戦略が的中している。
これは金田直治社長(写真)が25日、製品発表会の席上、本誌記者と会見し明らかにした。同社の06年3月期の業績は売上高137億円(05年3月期128.95億円)、経常利益は前期7.4億円のほぼ横這いの見通し。最終益は減損会計の導入により減益となる。配当は年10%据置。高付加価値品として金田社長が育成・強化を図る「ヴァンド」が増収を牽引した。
売上内訳は住宅サイディング103億円(前期比6.6%増)、非住宅用ヴァンド28億円(同7.7%増)、屋根材・その他6億円。住宅サイディングの出荷量は業界全体が2%減だったのに対し、同社はシンプル・モダン住宅向け「ガルスパン」などの増販で微増となり、素材価格上昇の製品販価への転嫁もあって増収となった。一方、「ヴァンド」は7.7%の増収だが、輸出を除く国内だけで見ると15%増と堅調に伸びた。
06年度の経営計画は売上高155億円、経常益15%増の増収増益を見込む。同社の売上高はバブル最盛期に新興工業へのOEM供給を含めて151億円が過去最高だったが、06年度はこれを上回る計画。自動車・IT関連など民間の生産工場の活況を受けて、「ヴァンド」が大きく伸びる見通し。「ヴァンド」は芯材の無機質含有フェノールフォームと表裏のガルバリウム鋼板によるサンドイッチ構造の非住宅用建物外壁材。優れた防火・耐火・断熱性能とともに建物の内外壁を一発仕上げできる施工性のよさと、外観をスマートに仕上げる美観性が魅力。「ヴァンドについては06年2月から水戸工場が本格稼働した。増産体制も整ったので年商を早い機会に50億円に乗せたい」(金田社長)。
アイジーが新製品発表会
国内初の木製サイディングなど
アイジー工業は4月24〜25日の両日、東京・浜松町の都立産業貿易センターにおいて、新製品発表会「アイジーフェア06 in TOKYO」を開催した。入場者は両日合わせて1,000名。インクジェット塗装を施した最新の住宅サイディングを参考出展したほか、国内初の天然木サイディングを商品化するなど、見所は盛り沢山。
注目商品はアイジーウッドサイディング「モダンウッド」(写真)。国産檜の天然木材を働き幅105o×長さ1,820o×厚さ18oのサイディングに仕上げて、防火構造の下地材「断熱プレート105」に金具止めして外壁に仕上げる。天然木ならではの本物の質感とデザインが特徴で、住宅の外壁を優雅に演出する。本体材料設計価格はu当り2万円。初年度販売目標は2万u。
日中韓で世界スタンダードを
日中表面処理会議で范団長表明
軽金属製品協会は4月24〜25日の両日、中国の全国有色金属標準化技術委員会の代表を招き、第3回日中アルミニウム表面処理規格会議を開催した。アルミ形材などの陽極酸化塗装複合皮膜について、日中間で整合化を図るとともに、将来的には国際スタンダードとしてISOに日中で共同提案する方針。日中代表は24日、都内の著名な和風庭園八方園でレセプションを開催し、中国の范順科代表(同委員会秘書長)と日本代表の菊池哲専務理事が次のように挨拶した。
范代表の話「中国のアルミ生産量は05年780万dを記録した。このうちアルミ形材は302万dで、生産量・品種ともに世界最大である。中国のアルミ産業は経済開放が極めて進んだ結果、世界中のどんな生産ラインも中国にないものはない。しかし、技術的な面では先進国日本にとても及ばない。従って日本の先生方から謙虚に学びたいと思う。今後アルミ表面処理だけでなく、マグネなどにも話合いを広げていきたい。願わくば日中に韓国を加え、3ヵ国合同で作成する規格がISO世界スタンダードになるように努力したい」
菊池代表の話「国と国の規格統合は利害関係や過去の経緯があってなかなか難しく、神経の疲れる仕事だ。しかし、国際的に発展するには避けて通れない。相互信頼を基礎に地道に話し合い、日中経済友好の礎としたい」
日本サッシ協会
理事長に嵯峨氏、専務に横溝氏
日本サッシ協会はこのほど要明英雄理事長(立山アルミ社長)の後任に、嵯峨明副理事長(不二サッシ社長=写真)が昇格するトップ人事を内定した。また、柏木達哉専務理事も退任、後任に新日軽の横溝茂樹取締役専務執行役員が就任する。5月19日の定時総会で正式決定する。
嵯峨氏の理事長就任は大手6社による輪番制に基づく。専務理事の交替は若返り人事。
水とアルミを水素発生源に
日立マクセルが燃料電池開発
日立マクセルは4月24日、水とアルミニウムの反応による水素発生システムを使った燃料電池を開発したと発表した。大きさは16×10×6p、重さ920gと軽量ながら、電圧7.4V、出力は平均10W、最高20Wあり、ノートPCなどのモバイル電源として利用が可能。
現在、燃料電池としてメタノールを燃料とする「直接メタノール型燃料電池(DMFC)」や、高圧ボンベなどの水素を燃料とする「固体高分子型燃料電池(PEFC)」などがあるが、出力の低さや、改質装置・高圧ボンベにより機器が複雑になり、コストが高いことが課題となっている。
今回開発した燃料電池は、水とアルミニウムとの反応による水素発生システムを利用したPEFC。室蘭工業大学の渡辺正夫教授が開発した水素発生システムをベースに、日立マクセルが独自のアルミ微粒子化プロセス技術を応用。アルミ微粒子に水を加えることで、室温で1gのアルミから1.3リットルという理論限界値に近い大量の水素発生を可能にした。さらに、燃料電池のキー部品である膜・電極接合体も同社のコア技術である「分散・塗布技術」の活用により開発。出力280mW/p2と、DMFCの5倍の出力を可能にした。
アルミカートリッジと水カートリッジを交換することで非常用電源などの長期稼働も可能。今後、10〜100W級の電源として実用化に向けた開発を進める。
三協と立山が業界初の商品化
Al・樹脂・木の3層構造サッシ
三協アルミと立山アルミはこのほど、業界初のアルミ・樹脂・木の3層構造サッシ「アルウーディナ=写真」を新発売した。室内側は耐久性に優れたアルミ形材と断熱性を向上させる樹脂形材の組合せ、室内側はインテリア性、快適性、断熱性を高める天然木を採用した。H-5(Low-E複層ガラス・空気層12o)、H-3(一般複層ガラス・空気層12o)の高い断熱性・気密性を誇り、次世代省エネ基準T〜U地域にも対応する。
アルミ枠部はすべて室内と室外を断熱樹脂で熱を遮り、外気温が室内に伝わりにくくした。また、アルミ部と木部を樹脂部が遮る構造としたことで、熱がアルミ部から木部へ直接伝わらないため、結露に影響が少なく木部の耐久性を高めた。
室内側の木部は、天然木の上質感を重視したはめ込み式構造で、内観から組み立てねじが見えず、施工後も取り外しができることでメンテナンスも容易。網戸や窓枠なども天然木を使用したほか、各種オリジナル金物も天然木と意匠を合わせたものを用意。
価格は引き違い窓(幅1690o×高さ1170o)で15万5,000円。年間6,000セットの販売を見込む。
ダイヘンがパルスMIG溶接機
Al薄板の高品質・高能率溶接も
ダイヘンはアルミ薄板の高品質・高能率溶接を実現する交直両用パルスMIG自動溶接機「デジタルACウェーブDW300」を開発した。アルミは溶接の難易度が高く、軟鋼の溶接と比較して高度な溶接施工技術が要求される。特に、板厚が1o程度では高能率なMIG溶接は難しく、安定した溶接品質を確保するために、ほとんどがTIG溶接を採用しているのが現状。ダイヘンは最新のインバータ制御とデジタル制御技術を駆使することで、従来TIG溶接でしかできなかったアルミ極薄板へのMIG溶接を可能にした。
定格出力電流が300Aと余裕があるため、薄板から中板までの幅広い板厚に1台で対応可能。独自のウェーブパルスモードを標準搭載することで、溶接の難しい6000系、7000系の熱処理合金の溶接性も改善する。軟鋼・ステンレスの溶接モードも標準搭載、様々な溶接材料に幅広く対応する。
交流パルスMIG溶接のEN比率を調整することで、溶着金属量の制御が可能で、ギャップのある薄板の溶接でも溶け落ちのない高品質な溶接を実現、とくにロボット・自動機による溶接で威力を発揮する。価格は半自動仕様で一式167万円。アルミ薄板の溶接性改善に対する要望が高い自動車・二輪車業界を中心に拡販、国内向けに年間500台の販売を見込む。
なお、ケーブル内蔵ロボットと「デジタルACウェーブDW300」を組み合わせ、アルミ溶接に必要なすべての機能を搭載、高品質溶接を実現する「アルミ用途最適ロボットシステム」も発売した。価格は800万円で年間200台の販売を狙う。
新日軽が「スリットライン」
モダン住宅向けスクリーン
新日軽はスタイリッシュでモダンなデザイン性の高い格子を使い、住宅スタイルに合わせてすっきりと納まる空間創造スクリーン「スリットライン」を開発した。シンプルなデザインとマットな質感のCB色の採用で、都市から郊外まで様々な住宅スタイルに調和する。
たて格子とよこ格子のほか、一段とファッション性のあるスクリーンに仕上げる半透明のポリカーボネート製の飾りパネルを品揃え。納まりは「フェンス」「パーゴラ」「ウォール(壁内タイプ)」「ウォール(持ち出しタイプ)」の4タイプを用意。足元・誘導灯として使える照明も露出するタイプとLED照明を格子部材に内蔵するタイプを用意。機能門柱や門扉との組み合わせで門廻りにも展開が可能。
5月22日(格子内蔵照明は7月)から発売し、初年度4億2,000万円の販売を見込む。
YKK APが住宅小窓用オーニング
YKK APはこのほど、窓からの西日や外部からの視線をシャットアウトする住宅用オーニング「サンブレロU」に「小窓用」を追加発売した。住宅外観に溶け込むスリムな形状や、全25色の豊富なテント色が特徴。テント生地には光触媒をコーティングした防汚タイプ2色も用意した。 サイズ間口0.75間(1,405o)×出幅900oで、価格は11万2,035円。初年度3,000万円の売上を見込む。
非粘着プレコートアルミ材
接着力15分の1に、神鋼開発
神戸製鋼は非粘着プレコートアルミ材「KS760」を開発、売上を順調に伸ばしている。『神戸製鋼技報』最新号によると、同材料はラベルシールなどの粘着物が容易に付着しない表面特性を持っており、05年1月から光ディスクを搭載する電子機器への利用がスタート。トップカバー、ピックアップカバー、ディスクトレイなどに使用されている。
ノートPC用光ディスクドライブや液晶パネルなどの電子機器のカバーやフレームには表面に機能を持たせたプレコート材が採用されている。最近では、市販のメディアを使用した自作CD、自作DVDが増えており、ディスクにラベルシールを貼るケースも多い。このため、機器内部でラベルシートの一部が剥がれて、機器に付着するなどのトラブルへの対策が必要となっている。
「KS760」はラベルシールの接着力が同社従来材に比べて15分の1に低減。また、防汚性を有しているほか、潤滑性にも優れ、連続摺動性が求められる用途へも適用可能としている。耐食性、耐湿性、耐熱性も兼ね備えている。
門廻りの必要な機能凝縮、TOEX
TOEX(福田功社長)はこのほど、機能ユニット「パネルファンクションユニット」を開発し、販売を開始した。ポスト、インターホン、サイン(表札)、照明などエントランスに必要なアイテムをコンパクトなフラットパネルに凝縮し、門袖や塀(ウォール)に埋め込むことができる新発想の商品で、在来工法の塀市場をターゲットにした「ウォールコラボシリーズ」の一環。
価格は写真の施工例で10万3,215円(インターホンを含まず)。
三和シャッターの06年3月期
創立50周年で2円の記念配当
三和シヤッター工業は今年4月10日で創立50周年を迎えたのを記念して、06年3月期末配当で1株当たり6円50銭の普通配当に加え、2円の記念配当を実施すると発表した。中間配当金6円50銭と合わせて年間で15円となる。05年3月期配当は13円(中間配当4円50銭、期末配当8円50銭)。
上海にグループ統括会社を設立
中国の事業基盤強化、日立金属
日立金属は中国での経営管理機能を集約した「日立金属投資(中国)有限公司」を上海市に設立した。資本金は3,000万米j(約35億円)で、日立金属が100%出資。
同社はすでに中国における現地拠点を活用しながら、高級金属製品、電子・情報部品、高級機能部品の現地生産・販売を行なっているが、統括会社を設立することで中国における事業基盤をさらに強化。独立した組織を統括して管理、これまで連携の少なかった販売活動や設備投資などを的確かつ効率的に行なう。
図・表・写真は本誌でご覧ください。
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