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NO.1854(2007年9月17日号)

三和シヤッターグループ
新生「三和HD」がスタート
ポスト50周年、世界制覇に向け始動


 三和シヤッターグループは10月1日に持株会社三和ホールディングス鰍スタートする。ポスト50周年のキーカンパニーとなるもので、念願とするシャッター・ドアなどスチール建材の世界制覇に向けて本格始動する。

 持株会社三和HDの組織は2頁の図の通りで、@グループ本社部門A国内事業部門BCSR部門C海外事業部門――の4事業部門で構成する。グループ本社部門は総務部・企画管理部・事業戦略部で構成、グループの戦略立案、中長期計画の策定・推進・管理およびM・Aなどグループ経営に係わる業務を担い、株主総会やIRを担当する。即ち、グループのヘッドワークを所管する。CSR部門はCSR推進部・JーSOXPJ・監査部が所属し、CSR推進活動の展開やグループ会社の業務監査、リスクマネジメントを担当する。
 国内事業部門は三和シヤッター工業を中核企業として、昭和フロント・三和タジマなど7つの子会社が所属する。海外事業部門は米国のODC、欧州のNF、中国の現地資本との合弁の上海宝産三和門業の3社を軸に7社が所属する。
 国内・海外事業とも同社のプロフィットセンターとなり、特に今後経済成長が期待される海外事業の成長が、21世紀の三和グループを支える重要な礎石の一つとなる。三和グループの総帥で三和HDの社長に就任する高山俊隆氏(写真上)が念願とする、スチール建材の世界市場制覇の夢がいよいよ現実のものとなってくる。
 三和HDのボードメンバーは高山社長、南本保専務グループ本社部門担当兼事業戦略部長、安田順一専務海外事業部門担当、佐々木博宣専務国内事業担当、谷本洋実常務海外事業部門担当役員補佐兼NF担当の5名で構成する。特段の抜擢人事はなく、順当な配置といえる。執行役員として子会社のトップなど6氏が名を連ねる。
 一方、子会社として事業会社に位置付けられる三和シヤッター工業は、事業内容は従来とほとんど変わらない。同社のトップは高山氏が会長に就任し、社長には中屋俊明副社長(写真下)が昇格する。その他ボードメンバーは福地成治専務東日本カンパニー社長、仲野幹男西日本カンパニー社長、疋田守常務管理部門担当が就任、計5取締役で意思決定する。このほか執行役員として13氏が就任する。
 三和グループのこの新体制は06年に創業50年が経過、次の創業100年に向けた新しい基本フレームを構築したものといえる。同グループは10月1日、東京都千代田区丸の内の東京會舘「ゴールドルーム」において、関係者約50名を招き、新体制の説明会及び披露会を開催する。


7月のAl二次合金出荷、5.8%増
史上2番目、DC向け11.7%増
 日本アルミニウム合金協会によると、7月のアルミ二次地金・同合金地金生産は9万5,688d、前年同月比6.5%増、出荷は9万5,865d、同5.8%増となった。生産は24カ月連続のプラスで、単月としては07年3月の9万5,391dを抜いて過去最高を記録した。また、出荷は26カ月連続で前年同月実績を上回り、単月では今年3月の9万6,961dに続いて史上2番目。7月としては史上最高となった。
 分野別出荷量は別表の通りで、構成比55.7%を占めるダイカスト向けが前年同月比11.7%と大幅に伸びたほか、同26.4%の鋳物向けも2.9%増となり、好調な出荷増の原動力となった。板・押出の圧延向け、鉄鋼・その他は軒並み前年実績を下回った。


07年上期のAlホイール生産
国内8%減、輸入11.8%増
 日本アルミニウム協会・軽合金車輪委員会がメーカー15社の自主統計としてまとめたところによると、07暦年上期におけるアルミホイールの国内総生産は731万2,754個、前年同期比8.0%減となった。一方、輸入は319万5,976個、同11.8%増と引き続き伸びた。この結果、国内生産・輸入を併せた供給合計は2.7%減の1,050万8,730個、同2.7%減となった。構成比は国産品69.6%、輸入品30.4%で、引き続き輸入比率が増大した。
 一方、総販売は1,031万7,274個となり、同5.9%減と低迷した。内訳は国内販売が1,009万7,711個で同2.7%減、輸出が21万9,563個で同19.5%減とともに低迷した。国内販売の94.3%を占める乗用車用は951万8,086個で同4.4%減、トラック・バス用も3万6,350個で同7.1%減となった。また、二輪車用は54万3,275個で同21.7%減と大きく落ち込んだ。


7月のアルミ建材速報
サッシは住宅6%減、ビル2%増
 7月のアルミ建材生産・出荷速報によると、総生産量(室内建具を除く)は2万8,902d、前年同月比7.1%、総出荷量は3万3,716d、同5.5%減となった。戸建住宅を中心とした新設住宅着工の落ち込みと、7月初旬の長雨による工事の遅れが大きく響き、7月としては異例の大幅なマイナスを記録した。
 このうちビル・住宅サッシは生産が1万9,889d・同6.2%減、出荷が2万3,730d・同5.5%減となった。住宅用は生産が11.5%減、出荷が10.7%減とともに2桁のマイナスと記録的な大幅減。一方、ビル用は生産が同0.4%増、出荷が同2.4%増と伸長し、明暗を分けた。


文化がドア・間仕切り強化策
西の鹿島産業を完全子会社化
東はTR建材に集約、15億円投入
 文化シヤッターは今年12月の予定で、現在14.97%出資する鹿島産業梶i兵庫県加古川市、加古勉社長)を100%子会社化すると発表した。加古社長の出資分66.49%を始め、個人株主5名の株式を取得する。同社はドア・パーティション事業の業容拡大を計画、その一環として東西2拠点の生産体制整備を進めており、今回、鹿島産業を完全子会社化することで西日本地区の供給体制の充実・強化を図る。
 鹿島産業は昭和45年設立の鋼製建具製造・金属工事業者。資本金は3,380万円。従業員は27名。鋼製のドアや間仕切りなどが主力で、年商規模は05年9月期12.13億円、06年9月期6.53億円。
 文化シヤッターが先に明らかにした06〜08年度の中期経営計画では、ドア・パーティション事業の拡大が最重要課題。主力の重量・軽量シャッター、鋼製ドア事業に次ぐ新規事業の柱として、総額15億円を投入して強化・育成を推進する。具体的には全国に分散していた生産拠点を東・西2拠点に集約し、生産の効率化、物流費などコスト低減を図って市場競争力を高める。
 同事業はこれまで御着工場(姫路市)、文化パネル工業(吹田市)、ビーエス建材(名古屋市)、ケンセイ(名古屋市)等に分散して生産していた。これらを再編成し、西日本市場対応では御着工場と今回完全子会社化する鹿島産業に、東日本市場対応では子会社のティーアール建材(TR建材、上尾市)に集約する。東西の生産体制が完備するのは08年4月の見通し。


電動間仕切「プレフラッシュ」
最大幅23m、文化シヤッター
 文化シヤッター(茂木哲哉社長)は、ホテルの宴会場やレストラン、会議室などで使用する天井収納型の電動間仕切「プレフラッシュ」(写真)を開発、9月15日より発売する。スチール製の本体パネルが1枚ずつ天井内に収納。1連で最大7.5m、可動中柱を使えば最大23.3mの大間口まで対応可能。障害物感知装置を標準装備し、安全にも配慮した。初年度1億円の販売を見込む。
 遮音性が高いのも特徴。パネル内部に吸音材のグラスウール、両サイドに合成ゴム製の遮音シートを貼り付けたほか、ジョイント部に遮音ゴム・ガイドレールにフィン付きモヘアを取り付けて可動音を大幅に抑制した。パネル単体での音響透過損失が44.7dB(中心周波数500ヘルツ)と、日本工業規格(JIS)が規定する最高位の遮音性等級「T-4」を実現した。
 設計範囲は最大間口7.5m、最大高さ4.6m。可動中柱を使用すると3連装が可能で、最大間口23.3mも可。開閉速度は分速2.4m。天井内収納ボックスは高さ670o。
 標準価格は435万円(間口6.0m×高さ2.4m)。スライドタイプに比べ開口幅をより有効に活用できる遮音性の高い電動間仕切として、ホテルの宴会場や会議室、各種展示会の開催を行うコンベンションホール向けに拡販する。


トステムが大開口サッシ
業界最高高さ2.8m、年10億円
 トステムは業界最大の高さ2,830oを実現するとともに、「フレームレス構造」を採用して室内外の一体感を演出する大開口サッシを開発、9月から全国発売した。製品名は「ワイドウィン」。発売後1年間で10億円を目指す。
 最近の戸建住宅やマンションでは採光率の高い大開口を採用、室内と室外を一体化させることで広い空間を演出するプランが人気上昇中。新製品はこうした要望に応えるワイドなサッシ。標準サイズは高さ2,030・2,230・2,430oの3種だが、特注で2,830oまで可。幅寸法はサイドスライド、フィックス部合わせて1,690・2,600・3,510oだが、特注で3,600oまで可。
 特徴はフィックス部に室内側からフレームが見えない「フレームレス構造」を採用したこと。網戸も収納時に室内側から見えない新機構「ロール式収納網戸」を搭載した。また、細径框でクレセント錠を隠すなど大型化美観性に徹底的にこだわった。フレームが見えないので窓を閉めても開いているような開放感が味わえる。
 下枠フラット構造のバリアフリー設計対応。室内側・室外側のアルミ形材の間に断熱樹脂を挟み込んだ「サーマルブレイク構造」を採用、断熱性能はH-3と高性能。樹脂アングルによって防露性も高い。カラーはシャイングレーとナチュラルシルバー。価格帯は幅1,690×2,430oで税込み40万4,250円。


TOEX「サポートレール」充実
普及品「1段ビーム」追加
 TOEX(東洋エクステリア、福田功社長)は9月1日から歩行補助手すり「サポートレールUD」に普及タイプの「サポートレールUD1段ビームタイプ」(写真)を追加発売した。握り部を理想の形の卵形ビームに改良するなど、人に優しいユニバーサルデザインを一段と追及した。初年度販売目標は2,000万円。
 アルミ製歩行補助手摺「サポートレール」シリーズは1999年から事業展開し、ユニバーサルデザインを徹底的に追及した商品として市場で人気が高く、今や業界トップの売上げを誇る。06年10月から独自開発の卵形ビームを搭載した最上位機種の「2段ビームタイプ」を市場投入、今回、普及価格帯の「1段ビームタイプ」を加えた。
 特徴は@手に優しくフィットする卵形ビームA端部で手が滑りにくいエンドグリップBビーム表面を樹脂カバーで被覆、金属の温度変化が手に直接伝わりにくいC角度を三次元方向に自由に変えられるフリージョイントを採用、傾斜地・コーナー部でもきれいに納まる――など。


新日軽が新玄関ドア
普及価格帯の「リベールV」
初年度30億円、全9色41デザイン
 新日軽は普及価格帯のアルミ玄関ドアを開発、9月から全国発売した。従来の「リベールU」「リベールUフォリオ」のデザイン・機能をモデルチェンジ、ラインアップも充実させた「リベールV」と「リベールVフォリオ」。これにより同社の普及・中級玄関ドア(扉厚40o)は断熱玄関ドアの「フェイス」と非断熱アルミ玄関ドアの「リベールV」の2体系となった。初年度の販売目標は30億円。
 全9色41デザイン239タイプの豊富なデザインバリエーションを揃える。サムターン回し対策に効果的な防犯サムターン(脱着式)を標準装備、防犯性能を高めた。また、ハンドルも8デザイン、錠3タイプを用意。断熱ドア「フェイス」と共通化した。
 「リベールV」は5色を揃え、サッシ色とのトータルカラーコーディネートを全25デザインに展開、オーソドックスからシンプルモダンまで幅広く対応。納まりも片開き・片袖・親子・両袖など多彩。ランマ付き枠・ポスト付子扉等も用意。
 「リベールVフォリオ」は人気の高い木調4色を16デザインに展開。木目を強調した新色のフォーマルチーク、スイートメープルも揃えた。本体・枠とも木調色のAタイプ、本体は木調色・枠はアルミ色のBタイプがある。


窯業系外装材の品揃え強化
木目調など、旭トステム外装
 旭トステム外装(AT外装、東京都江東区毛利、真田進也社長)はこのほど、窯業系サイディング「ATウォール」に、人気のコテ塗り調・木目調デザインなど加え、品揃えを充実した。また、雨で汚れを流し落とすセルフクリーニング機能を付加した商品も同時に9月から全国発売した。販売目標は9月発売の新商品だけで07年度中に月間約10万uを目指す。
 新商品は無石綿の窯業系サイディング「ATウォール」の中高級品で厚さ15oの「15MFシリーズ」2柄8品種と、「15Fシリーズ」1柄5品種の計3柄13品種。団塊ジュニアに人気の高いナチュラルモダン系・和モダン系住宅の外観にフィットする自然な手塗り・木目調の風合いを活かしたデザインが特徴。


曙ブレーキがAl鋳造PJ
責任者に宇津木専務執行役員
 曙ブレーキは9月1日付でアルミ鋳造プロジェクトを発足した。高性能の自動車用ブレーキの開発を目指したVCETプロジェクトからアルミ鋳物部門を独立させた。高性能自動車用ブレーキではアルミを使う場合もあるため、これまで外注していたアルミ鋳造部品の内製化を目指した技術開発を行う。
 ▽アルミ鋳造プロジェクト管掌、専務執行役員生産技術部門長、宇津木聡、▽アルミ鋳造プロジェクトシニアエキスパート(VCTプロジェクト)岩田幸雄。


Al手摺工業会会長に山崎氏
 日本アルミ手摺工業会は8月23日に開催した理事会で、賀東隆会長(三協立山アルミ取締役常務執行役員)の退任を承認、新会長に三協立山アルミの山崎泰邦ビル建材事業本部手摺建装部長を選出した。賀東常務の管掌部門の変更に伴う措置。役員体制は以下の通り。
 ▽会長、三協立山アルミビル建材事業本部手摺建装部長山崎泰邦、▽副会長、久米工業社長久米伸治、▽同、サンレール社長廣瀬宣


中国トピックス
需要活発な銅・アルミ複合パイプ
 Qingdao Haixin(青島海信集団)、Guangdong Kelon(広東科龍電器)、TCL(TCL集団)、Galanz(広東格蘭仕集団)、Sichuan Changhong(四川長虹)など中国の主要エアコンメーカー各社は、必要条件を満たし、コスト削減が可能な銅―アルミ複合接続管を大量に利用するよう共同で呼びかけた。
 この共同声明は、China Electronic Chamber of Commerce(中国電子商工会議所)、China Household Electrical Appliances Association(中国家用電器協会)、China Association for Quality(中国石油工業技術協会)、China Consumers’ Association(中国消費者協会)、China Association for Standardization(中国標準化協会)によって支持されている。関連専門家は、生産技術の成熟化により、同製品が自動車・航空機分野において幅広く利用されていると強調。銅価格が割高水準で推移している折だけに、同製品の利用は生産者にとっても消費者にとっても有益となる。
 山東省青島市のQingdao Haiqing Machinery Plant(青島海清工場)は、銅―アルミ複合接続管の国内随一のメーカー。2004年に同製品が市場に登場して以来、約600万本の接続管を販売している。
 しかし一方では、この複合製品を使用することについては激しい議論もあった。エアコンメーカーの中には純銅パイプを使用せずに銅―アルミ複合接続管を使用することは消費者をだますことだと考える者もいる。ただし今までの所、品質上の欠点は見つかっていない。
 最近、銅―アルミ複合接続管を採用するエアコンメーカーはますます増え続けている。新たに導入したメーカーに、Gree(格力空調)、Haier(海爾集団)、Zhigao(志高空調)、Aux(奥克斯集団)などがある。
 銅―アルミ複合接続管は上部2層が銅製で、残りの部分がアルミ製。主に分離タイプ(本体と室外機が別になっている製品)のエアコンに使用される。価格は純銅製のパイプの半額ながら、性能は勝るとも劣らない。耐用年数は純銅製よりも長く、取り付けもしやすい。同製品を使用すれば、エアコン1台につき約1kgの銅を節約できる。
 2007年前半で、約750万本が中国製のエアコンに使用された。この数は2007年末までに1,000万本に増加すると予想される。エアコンは、一部輸出されるが、ほとんどは国内で販売される見込み。


山東南山集団の新規設備
 Shandong Nanshan Group(山東南山集団)は2005年から新しい冷間圧延設備を建設していたが、このほど完工し、試験運転に入った。新設備のアルミ板、帯、コイルおよび箔地の生産能力は35万d。
 同社は2003年、高精密アルミ製品(FRP製品)生産工場の建設を開始。総投資額は40億元(5億2,600万米j)に及ぶ。溶解炉、熱間圧延機、箔生産設備はすでに稼働している。
 同社の子会社の一つである南山軽合金(Nanshan Light Alloys Co., Ltd,)はFRP製品生産工場を運営している。南山軽合金はアジア有数のFRP製品メーカーで、現在、Chinalco SWA(チナルコSWA)、Alcoa(Bohai)(アルコア渤海)、Asia Aluminum Holding Co., Ltd.(亜州アルミ業有限公司)と並んで、国内に大規模なFRP製品プロジェクトを進めている。










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