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NO.1870(2008年1月14日号)
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建築改装協会がビル改装の長期需要予測
2015年総市場1,120億円、1.75倍に
手摺4倍・外装3倍・ドアも高成長
建築改装協会はこのほど2015年度までの建築改装市場の中長期需要予測をまとめた。それによると2015年の総市場は1,120億円、06年度実績比1.75倍に拡大する。ビル新築市場は今後多くを望めないが、ビル改装市場は着実に拡大する。
09年度835億円、2012年度945億円
ビルの内外装改修を手掛ける大手建材メーカー20社で構成する業界団体の「建築改装協会」(会長・功刀忠夫不二サッシ常務執行役員、正会員10社・特別会員1社・専門会員9社)の企画広報委員会はこのほど、ビル改装市場の2015年までの中長期需要予測をまとめた。同協会が長期需要予測を策定するのは初めて。それによるとビル改装主要7アイテムの総需要は09年度に835億円で06年度639億円比30.7%増、2012年度に945億円で同47.9%増、2015年度には1,120億円と1,000億円市場の大台に成長し、同75.3%増と着実に増加する見通し。
国内のビル新築市場は企業業績の回復による民間建設投資の増大などプラス要因が見られるものの、オフィスビルの充足による新規着工の天井感、大型プロジェクトの一巡感などが強く、今後多くを望めないという意見が支配的。これに対し、ビルのリニューアル市場は資産価値向上を目的としたビル外装改修工事の増加、居住ビルにおける住民の快適性の追求から既存の単板アルミ窓から防音・断熱の高性能・高付加価値アルミ窓への転換、安心・安全のための高防犯型玄関ドア・サッシへの取替えなど着実に進展するという。
同時に高度成長期に建てられたマンションや集合住宅が、築後30年以上を経過して大規模改修期に入ることや、ビル不動産の証券化による資産価値の向上なども追い風。さらに建設会社やハウスメーカー及び建材メーカーなどが低迷気味の新築市場対応から、膨大な潜在需要を秘め、今後の成長が期待されるビルリフォーム市場への人・物・金の経営資源の積極的な投入なども、需要の掘り起こしという観点から大きなプラス材料。
窓改修は53.4%から40.6%に
ビル改装事業は部位別に窓改修・外装改修・ドア改修・手摺り改修・メンテナンス改修・内装改修・フロント改修の7アイテムに大別される。従来は6アイテムだったが、04年度からフロント改修を加えた。
06年度の実績及び07年度の見込み、2009・2012・2015年度のアイテム別需要予測は表の通りで、これまでは窓改修が50%超と過半数を超えていたが、今後は手摺り改装、外装改修、ドア改修が増加し、窓改修は2015年度には40.6%までその比率を低下させる。06年度のビル改装市場639億円のアイテム別構成比は窓改修53.4%、外装改修7.8%、ドア改修10.5%、手摺り改修6.3%、メンテナンス改修5.5%、内装改修1.7%、フロント改修14.9%。これに対し2015年度1,120億円の構成比は窓改修40.6%、外装改修13.4%、ドア改修12.5%、手摺り改修14.3%、メンテナンス改修6.3%、改装改修1.3%、フロント改修11.6%に変化する。
すなわち、窓改修が大きく比率を下げる一方、外装改修や手摺り改修が大きく比率を高める。また、ドア改修も着実に増加する見込み。特に手摺り改修は06年度40億円市場から2015年度160億円市場に4倍増し、外装改修も06年度50億円から2015年度150億円に3倍増、ドア改修も06年度67億円から2015年度140億円に2.1倍増する。この3品目がビル改装市場の成長をリードすると想定する。この間、主力の窓改装市場は06年度341億円から2015年度455億円に33.4%増加する。また、06年度に14.9%の構成比を占めたフロント改修は06年度95億円から2015年度130億円に、36.8%の増加を見込む。(8ページへ続く)
軽金属学会シンポジウム
「車のAl利用と再資源化」
軽金属学会は08年2月7日午前10時〜午後4時30分、日本大学理工学部駿河台キャンパスで第83回シンポジウム「自動車におけるアルミニウムの利用と再資源化―−地球環境に優しい自動車を目指して」を開催する。日本アルミニウム協会、日本マグネシウム協会、日本ダイカスト協会(予定)などが協賛する。主な内容は、▽自動車の排出ガス規制と燃費・CO2規制の現状と今後について(日本自動車工業会・吉田八郎)▽自動車の燃費向上と排ガス低減についてのカーメーカーの取組み(日産自動車・浜田孝浩)▽使用済み自動車の処理とリサイクルの現状(本田技研工業・山下行秀)▽アルミニウム産業のメタル循環の現状と課題について(古河スカイ・大瀧光弘)▽乗用車アルミ多用化のCO2とコストに関するLCA(住友軽金属工業・大谷眞)▽自動車のアルミニウムリサイクルへの高速双ロールキャスト法の有効利用(東京工業大学・熊井真次)。
参加費は正・維持・協賛学協会員1万5,000円、非会員2万5,000円。申込みは同学会ホームページから(http://www.jilm.or.jp/)。
豊田通商と原子力機構
金属リサイクルの先進技術開発
不純物の高度測定でAlなど効率回収
豊田通商はこのほど、日本原子力研究開発機構(茨城県東海村)と共同で、自動車部品に多用されているアルミニウムなどの各種金属資源を環境に配慮しつつ効率的・効果的かつ安全にリサイクルする先進的プロセス技術の開発に着手した。これまでは高コストのために未回収のまま廃棄物として処理されていた金属資源も低コストでリサイクル可能な技術を目指す。
豊田通商はトヨタグループの商社として非鉄分野でアルミ溶湯事業など金属を中心にリサイクル事業に注力している。一方、原子力機構は原子力研究の過程で開発した高性能ガス分析技術を応用、多種類のガスをppmオーダーで瞬時に連続的に測定可能なガス分析器「グラビマス」シリーズを開発。金属素材中の不純物ガス測定、食品の鮮度判定、アスファルトの劣化判断、森林大気の成分検出から人体の呼気ガス測定まで幅広く各種のガス分析需要に応えてきた。
今回、両者はアルミなど金属素材の精製、生産について、安全な製造プロセスの確立も視野に入れて、@高度ガス分析技術に基づく「先進的品質管理システム」の確立、A自動車部品、自動車用蓄電池などの「金属元素別精製技術」の開発、B排出ガスの徹底管理による「環境に配慮した生産技術」を確立――を目指し、共同研究を行う。さらに、近い将来において、廃車からの「ガス回収技術」の共同開発も着手する予定。
アルミのリサイクルでは、再生アルミはさまざまな不純物を含んだアルミ廃材を原料とするため、アルミ製品の品質管理には溶湯、製品の各段階での不純物管理の徹底が求められている。従来は、品質を管理するために主にアルミ材に含まれる水素ガスの量を計っていた。しかし、多種類の未知の不純物ガスを含む可能性のある廃材からの再生アルミの品質管理には不十分で、より高度な不純物ガス測定方法が求められていた。
原子力機構が開発した「グラビマス」は測定時の温度や圧力などの影響を受けずに、素材中に含まれる全てのガスの種類と存在量を測定できるのが利点。豊田通商はこうした高度なガス分析技術に着目し、同社の金属事業の中核である自動車用再生アルミ溶湯の品質管理に応用する。
新型カーテンウォール発売
「SYSTEMA 9201c」、YKK AP
YKK APは、意匠性、機能性にすぐれた新型カーテンウォール「SYSTEMA 9201c」を開発、08年2月から新発売する。「SYSTEMA」シリーズは非木造の非居住物件をターゲットに、03年に「WINDOW」「ENTARANCE」商品を発売して以来、商品内容の充実を図ってきた中で多数の物件に採用されている。今回の新製品追加により、さらに対応領域を拡げる。
より大きなガラス面の構成と、断熱性能の高い複層ガラスの使用を可能としたガラス溝幅(可動窓:38o、FIX窓:48o)の設定ながら、外観見付寸法を60oに統一。さらにFIX部、可動部も同じ寸法体系での構成により、バランスの取れた軽快な意匠表現を実現。また、「セミユニット工法」を採用したことで、より引き締まったファサード表現を可能にした。フレーム接合部の止水材を乾式化した「ノンシール方式」により、シール施工箇所の削減も図った。
窓種バリエーションは、FIX窓、たてすべり出し窓、大型たてすべり出し窓、外倒し窓(隠ぺい式排煙窓)、突き出し窓(隠ぺい式排煙窓)、自動ドア(一般)、自動ドア(ルクセラAD)。初年度1.8億円の販売を見込む。
住宅の外観シミュレーション
サービス本格開始、トステム
トステムはこのほど、ホームページで公開している「住宅外観の無料シミュレーションサービス」を本格的にスタートさせた。07年11月のサービス開始時の6スタイルの住宅に、今回新たに6スタイル(シンプルモダン、ナチュラルモダン、ジャパネスクモダン、コンテンポラリー、洋風、和風)を追加、計12スタイルとしたことで建築主の幅広い好みやニーズに対応可能とした。
同シミュレーションは、まず12の住宅外観スタイルから好みのスタイルを選択し、次に住宅の外観に関わる商品(外壁48タイプ、サッシ5色、エクステリア33タイプ、玄関ドア95タイプ、玄関引戸59タイプ)の色・デザインを選択。これにより、1,000万通り以上の中からさまざまな組み合わせをその場で簡単に試すことができる。作成したイメージ画像は商品名も表示されるため、そのまま印刷すれば、業者との打ち合わせの際にイメージを伝えるツールとしても利用可能。
Alノンレールキャスター式引戸
使い易さと安全性配慮、TOEX
TOEX(東洋エクステリア)はこのほど、ユニバーサルデザインに基づき、握りやすい把手の採用や足があたりにくい位置にストッパーを設置するなど使いやすさと安全性に配慮したアルミノンレールキャスター式引戸「パラレーロAL型」(写真)を新発売した。
学校をはじめ各施設では、外部からの不審者の侵入を防ぐため、正門や通用門に引戸を設置するところが多くなっており、市場は上昇傾向にある。新製品の「パラレーロAL型」は、従来タイプの引戸について、「安全性のより一層の向上」「一目でわかる操作方法」「誰でも使いやすい」などの点に着目し設計した。さらに高さは1.2m、1.4m、1.6m、間口幅は約3m〜約10mまで10サイズと豊富なサイズバリエーションを用意。
同社では引戸市場における戦略商品として位置付け、特に防犯対策の重要性から需要拡大が見込める学校の正門、通用門をメインターゲットにした販売促進活動を展開、初年度5,000万円の売上げを目指す。
ストアフロントコンクール
出展作品募集、昭和フロント
昭和フロント(滝原秀器社長)は08年5月開催予定の「第39回ストアフロントコンクール」の参加作品を募集している。
同社のアルミフロント製品を使用した施工例の中から優秀な作品を表彰する。対象は07年3月1日〜08年2月15日に引き渡しが完了している物件で、応募資格は設計事務所、建設会社、販売会社、加工店のいずれか。応募締切は08年2月15日。ホームページ(http://www.sfn.co.jp)からの応募締切は1月31日。
大型・複合施設、ストア・サービス・飲食店、住宅・オフィス・公共施設・その他――の3部門に分けて審査。全部門よりグランプリ1点、特別賞数点を始め、金賞、銀賞、銅賞を各部門より1点選出する。
審査は安全、安心、快適な空間を提供していることを軸に、意匠性、建物との融合性、斬新性などをポイントに実施する。
学校用太陽熱集熱外壁パネル
太陽熱利用で省エネ、新日軽
新日軽はこのほど、学校向け太陽熱集熱外壁パネル「ソーラーウォール」を開発、新発売した。小孔を多数開けたアルミパネルを外壁に設置し、小孔を通過して暖まった空気を給気ファンで室内に送ることで補助暖房として活用するもの。昨年から公共施設向けなどにオーダー対応で販売してきたが、今回ユニット品として開発、新築・改装での量産対応とした。パネルの1枚当たりのサイズは幅1.8×高さ0.9m。
太陽熱で暖められた新鮮な空気を給気ファンにより室内に取り込む仕組み。換気と併せて、窓まわりのコールドドラフトもやわらげる。使用エネルギーの大半は太陽熱でまかなうため、日照時の暖房費やCO2排出の大幅な削減が可能。6.48uのソーラーウォールを南側に設置した40人の標準教室の場合、札幌地区で年間129g、東京地区で年間76.9gの灯油節約が見込めるという。安全性に優れた製品として「優良学校施設部品推奨品」として登録されている。
写真は教室南側窓下(腰下)外壁部分に設置したイメージ施工図。
住軽金の人事異動
(08年1月1日)軽圧営業本部板営業第二部長(板営業第二部担当次長)大谷隆英▽伸銅営業本部伸銅品営業部長(軽圧営業本部大阪支店大阪伸銅品部長)根来正昭▽軽圧営業本部大阪支店長兼大阪支店総務部長・大阪伸銅品部長・名古屋支店名古屋伸銅品部長(伸銅品営業部長)高津久経▽軽圧営業本部大阪支店大阪軽金属部長(板営業第二部長)清水洋二▽住軽アルミ箔出向(軽圧営業本部大阪支店長兼大阪支店総務部長・大阪軽金属部長)原茂▽住軽エンジニアリング出向(研究開発センター第五部技術調査役)木田啓一
単板窓から高機能アルミ窓へ
(2ページ、「ビル改装中長期需要予測」の続き)
【窓改修】住生活基本法の制定により、断熱改修工事の増加が見込める。従来この分野はスチールサッシからアルミサッシへの取替えが主力だったが、これは激減し、既存単板アルミサッシから断熱・防音・防犯など高機能アルミサッシへの取替えが急増する。因みに2015年度窓改修市場455億円のうちスチールからアルミへはわずか5億円(06年度137億円)、アルミから高機能アルミへは450億円(同204億円)と想定する。都市再生機構のスチール窓からアルミ窓への取替え事業は08年度に終了、それ以降アルミから高機能アルミ窓への取替えが中心となる。
また、用途別では従来学校の改修がメインだったが、学校向けは大幅に縮小し、今後マンション・集合住宅の改修市場が拡大する。2005年度時点で築30年超の集合住宅ストックは280万戸で、このうち改修対象は140万戸と想定された。そして改修対象は2015年度には450万戸に増加し、この分野での市場拡大が見込まれる。
一方、民間分譲は築後25年超物件のメンテ・更新市場の拡大が予想される。公団公社賃貸・給与住宅の改修は微増、公営賃貸のそれは増大すると見られる。
【玄関ドア改修】玄関ドア改修は@意匠性の向上、A防犯性能の向上、B断熱性能や利便性の改善――などの観点から、市場規模は着実に伸長する。 外装改修市場は2015年度150億円
【外装改修】@イメージアップ・機能性向上により中古建物の価値の維持、A新築大型プロジェクトが一段落、大手ゼネコンはリニューアル市場に人員をシフト、元施工建物への改修提案活動を強化するなど、潜在需要の顕在化に期待、B省エネ化及び建物のロングライフ化により、外断熱パネル工事やダブルスキンガラスCW工事などの促進、C耐震改修工事の促進に伴い、外壁剥落・落下事故防止などを目的とした外壁改修需要の増大――などが予測される。
2015年度の予測150億円(06年度実績50億円)を素材別に見ると、パネル改修70億円・47%(06年度22億円・44%)、ガラスCW60億円・40%(同20億円・40%)、窯業系20億円・13%(同8億円・16%)となっている。
【手摺り改修】@都市再生機構・民間分譲とも既存のスチール手摺り改修から高機能アルミ手摺りへの改修が顕在化する、A都市再生機構への納入実績を背景に、官民を問わず建築改装協会が開発したBL手摺り改修工法が普及する、B都営都住のリフォームで協会型改修BLの採用ケースが増加してきた――など改修需要は顕著な伸びが期待される。
市場規模は06年度40億円から07年度見込み55億円、09年度85億円、2012年度110億円、2015年度160億円に急速に増加する見込み。
Mg協会の切削分科会例会
日本マグネシウム協会は08年2月18日、機械振興会館(港区芝公園)で講演会「マグネ合金切削加工技術と各地域の取組み及び切削油の現状」を開催する。主な内容は、▽マグネの切削と分科会の役割(芝浦工業大学教授小川誠)▽マグネ合金の穴加工(オーエスジー)▽茨城県のマグネ利用への取組み(茨城県工業技術センター)▽北九州市(福岡県)のマグネ産業の現状(北九州産業学術推進機構)▽兵庫県のマグネ技術研究への取組み(兵庫県立技術大学校)▽マグネ切削時の油剤について(出光興産)▽我が社の切削油剤の特長について(日本グリース)。
参加費は会員2万円、非会員3万円。申込みは同協会(電話03-3538-0230、FAX 0233)まで。
図・表・写真は本誌でご覧ください。
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