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NO.1903(2008年9月8日号)


大紀アルミの環境対策
原単位CO2発生、5年間で12%削減
重油も13%減、リジェネ導入拡大


 大紀アルミニウム工業所(山本隆章社長)はこの5年間に原単位当たり重油使用量を13%削減、つれてCO2発生量も12%抑制するなど着実に成果を上げている。リジェネバーナー設備の導入拡大と無煙化・無臭化に向けた積極的な取組みも見せる。

 これは同社の「環境報告書2008」で明らかになった。それによると、主力5工場(亀山、滋賀、新城、結城、白河)におけるアルミ二次合金の生産量は07年度が32万1,000dで06年度比約7%の増産。5年前の03年度の23万2,000dに比べると38.4%の大幅な増産となっている。自動車から排出されるCO2削減を狙い、車両重量の軽量化手段として自動車1台あたりのアルミ使用率が上昇しているため。こうした増産にもかかわらず、同社エネルギー使用量は着実に削減、原単位のCO2発生量は減少傾向にある。
 07年度のCO2排出量は総量で15.5万d、06年度に比べ1.1万d・7.7%増加。03年度の12.8万dからは21%の増加と生産の伸びを下回っている。すなわち、d当たり排出量は03年度の550.3sから06年度の480.6sに着実に減少していた。しかし、07年度は481.6sとなり、06年度比1s(0.2%)増加した。この要因として、省エネルギー設備の計画が遅れたことと、重油使用量は若干減少したものの、電力使用量がアップしたためという。
 同社は溶解炉の燃料として重油(滋賀工場は天然ガス)を使用しているが、07年度の重油使用量は147.7L/dで、06年度の150.2L/dからは1.7%削減。03年度の169.9L/d比では13%減少した。一方、電力使用量は03年度の160.3Kwh/dから04年度147.7Kwh/d、05年度146.8Kwh/dと削減が進んだものの、07年度は151.6Kwh/dと06年度の147.5Kwh/dに比べ2.8%と逆に増えた。
 これは、電力の省エネ手段として集塵設備の回転制御設備(インバータ)の導入やこまめな消灯を行っている半面、新導入したリジェネバーナー設備、コンプレッサー設備およびクラッシャー設備での電力使用量が増加したためという。今後、運転方法の改善や管理を徹底することで電力使用量の削減に取り組んでいくとしている。
 亀山工場は07年5月に1号溶解炉リジェネバーナー導入により、重油使用量は151.2L/dと13%減少、CO2排出量で年間約5,700d削減に相当する効果を得た。最も古い結城工場はこの数年、老朽設備の更新を進めており、今年度は30d溶解炉を更新する中で、リジェネバーナーに変更。これにより重油使用量の約30%削減が可能という。
 なお、同社はアルミスクラップを溶解する際にスクラップに付着する異物が燃えることで発生する煙や臭いを皆無にする取組みも進めている。亀山、滋賀、結城、白河の各工場では吸引フードの下に可動式シャッターやカーテンを設置。煙の発生部を囲うことで周囲への漏れを防止すると共に、集塵風量が少なくても集塵できるため、電力量の削減につながるという。結城ではアルミサッシスクラップ溶解時の黒煙発生源であるゴム類などの付着物を除去する非鉄選別装置を導入した。
 廃棄物の再資源化にも積極的に取り組んでおり、精錬時に発生するアルミ処理灰を塩化マグネシウム液などに、またスクラップ溶解時に発生するドロスも鉄鋼用アルミニウム灰に再資源化。販売量はそれぞれ2.36万d、0.46万dとなっている。


上期総需要221.9万d・0.3%増
4年連続過去最高、輸送4%増

 日本アルミニウム協会がまとめた08暦年上期のアルミ製品総需要は221万9,588d、前年同期比0.3%増となった。微増ながら、上半期としては6年連続のプラスになるとともに、4年連続で過去最高を更新した。内需が209万1,032d、同0.2%減と伸び悩んだ半面、輸出は12万8,555d、同9.3%増を記録した。
 製品別に見ると、主力の圧延品が同2.4%減とマイナスになったものの、高水準の自動車生産を背景に鋳造品、ダイカスト、鍛造品が好調を維持した。
 また、用途別では、需要の4割強を占める輸送機器向けが4.2%増となったものの、土木建築は11%減と2ケタのマイナスに。缶材など食料品や金属製品も不調であった。


7月の圧延品出荷、2.2%増
板6.78%増、押出4.1%減

 日本アルミニウム協会が発表した7月のアルミ圧延品生産・出荷統計によると、板類は生産が12万7,466d(前年同月比7.0%増)、出荷が12万6,824d(同6.7%増)となった。プラスはともに4カ月連続。主力の缶材が5.6%増となったのをはじめ、印刷板、自動車部材、一般機械器具、卸・小売りなど広範囲にわたって前年同月を上回った。
 一方、押出類は生産が8万978d(同4.9%減)、出荷が8万699d(同4.1%減)。ともに18カ月連続のマイナスとなった。自動車部材が2.6%増とプラスとなったものの、6割弱を占める建設向けが9.2%減となったほか、一般機械器具などがマイナスを記録した。
 板・押出の合計では生産が20万8,444d(同2.0%増)、出荷が20万7,523d(同2.2%増)とともに2カ月連続のプラスに。
 また、箔は生産が1万1,785d(同3.2%増)、出荷が1万1,738d(同0.5%増)となった。プラスは生産が3カ月連続、出荷が2カ月連続。日用品向け出荷が914d、同15.7%減となったものの、需要の34%を占めるコンデンサー(3,989d・同5.1%増)を含む電気機械向けが5,256d、同6.4%増と好調。食品品向けも3,110d、同5.4%増と15カ月ぶりにプラスとなった。一方、輸出は717d、同26.2%減と5カ月ぶりにマイナスとなった。


上期Mg需要2.06万d、8%増
中国産輸入2.29万d、21%増

 日本マグネシウム協会がまとめた08暦年上期の国内マグネシウム需給推計によると、需要は2万583d、前年同期比8.5%増となった。内需は2万d、同7.0%増、輸出は583d、同108.6%増であった。
 一方、供給は3万45.7d、同21.8%増に。純マグネ・合金マグネを合わせた地金輸入量が2万3,538.5d、同19.4%増となったほか、粉・粒が6,266d、同31.5%増となった。製品も25.9%増の241.2dと伸びた。
 なお、上期の地金輸入量2万3,538.5dのうち、中国産が2万2,970.4d、前年同期比21.1%増となり、全輸入量の97.6%を占めた。平均輸入単価は478.4円/sで、前年同期に比べ21%アップした。以下、ロシア370.9d(同18.5倍)、カナダ94.0d(同76.4%減)、イスラエル39.1d(同3.91倍)、イギリス31.8d(同11.7%減)などとなっている。
 また、合金輸入量は6,138.8d(同3.0%増)で、中国産が6,118.8d(同7.7%増)と圧倒的。平均単価は472.8円/sで、前年同期比7.7%上昇した。その他、韓国からの輸入が20dあったが、前年同期比92.9%減と大幅に落ち込んでいる。


住軽アルミ箔が箔製品値上げ
プレーン箔20円、日用品10%以上

 住軽アルミ箔は8月20日、アルミ箔製品を値上げすると発表した。値上げ幅はプレーン箔が圧延加工賃20円/s以上、加工箔が販売価格の5〜15%、日用品が同10%以上。特に採算が極端に低い向先および品種についてはこの幅を上回る改定を行う考え。実施は10月出荷分から。
 また、地金価格スライド制が適用されていないユーザーに対しては、スライド制の適用・ルール化を求めていく。
 同社は長期間にわたるアルミ地金、燃料、圧延油、石化諸資材、梱包資材、物流費の高騰を自助努力により吸収。しかし、足元ではさらに価格が上昇しているため、コスト上昇分の一部をユーザーに負担してもらう。


三井物産が189億円追加投資
豪スクラップ事業のシムス社

 三井物産は8月26日、メタルスクラップをコア事業とする世界最大の総合リサイクル会社シムスグループ(Sims Group Ltd.、豪州・シドニー)の発行済み株式3.2%を100%出資会社ミツイ・ロウ・マテリアルズ・デベロップメント(MRMD社)を通じて取得したと発表した。取得金額は約189億円。
 三井物産は07年6月、MRMD社を通じてシムス社の発行済み株式19.9%を取得したが、08年3月、シムス社によるメタルスクラップ取扱量で米国第二位のメタルマネジメント社の株式交換を通じた買収・合併の結果、出資比率は19.9%から16.0%になっていた。今回の株式取得により、シムス社への出資比率は19.2%となり、累計投資額は約894億円に上る。
 シムス社は鉄・非鉄スクラップの加工・販売、アルミ二次合金、廃家電・通信機器等のリサイクル、プラスチックリサイクル及び、タイヤリサイクルが主な事業。大洋州、欧州、米国に235ヵ所以上の事業所を持ち、従業員 6,000名以上。07年6月期売上高は5,551百万豪j(約5,300億円)。


三菱アルミもアルミ箔値上げ
電解箔35円以上、地金分40円も

 三菱アルミニウムは8月25日、10月出荷分からアルミ箔を値上げすると発表した。加工賃分として、軟包装、産業資材などの一般箔は`当たり25円以上、電解コンデンサー用は35円以上を値上げする。加工賃の値上げと併せて、アルミ地金価格上昇分として40円値上げする。
 同社は昨年来の諸コスト高騰を受けて、今年3月出荷分から値上げを実施。しかし、今年度に入ってからの原油価格のさらなる高騰に加え、輸送、副資材の価格上昇は内部努力により吸収できる範囲を超えているため、再度の値上げを要請する。


ソニーと北九州市、日本磁力選鉱
小型電子機器回収の実証実験開始

 北九州市とソニーは共同で、デジタルカメラ、ビデオカメラ、ポータブル音楽プレーヤーなど不要となった小型電子機器を回収、その中に含まれている銅・金・銀・白金・パラジウムなどの非鉄金属材料を資源として有効活用するための実証実験を行う。北九州エコタウンで非鉄金属のリサイクル事業を行っている日本磁力選鉱がパートナーとして参画、分別・分解・選別から金属回収に至る一連の処理を担当する。
 回収の対象とするのはデジタルカメラ、ビデオカメラ、ポータブル音楽プレーヤー・テレビ・DVDプレーヤー・ラジオ(通勤型)、小型ゲーム機、電子手帳、PDA、電子辞書、ICレコーダーなど、ソニーを含めた全メーカーの小型電子機器。ホームセンター、スーパーマーケット、北九州市立大学、小学校など市内60カ所に回収ボックスを設置する。
 実施期間は08年9月1日〜09年3月31日。事業費は約2,200万円で、北九州市が200万円助成する。継続的な実施を前提として「回収→処理→再生」のリサイクルチェーン全体の事業性・経済性(回収量、回収費用、回収製品構成など)の評価を行う。


島津が自動車産業用X線検査装置
AIホイールなど大型部品も可能

 島津製作所はこのほど、自動車の大型部品なども的確に検査できるX線透視検査装置(商品名:SMX-3500)(写真)を新発売した。国産装置としては最大級の直径620o、高さ650oの大型部品を検査可能なステージや防護箱を装備。自動車のアルミホイールやシリンダブロックなど、大型のアルミ鋳造部品などの検査用途を主なターゲットとする「生産現場向け高機能機」として開発した。
 産業分野向けX線透視装置は非破壊検査機器の代表的な装置として自動車部品や電子機器などの幅広い分野で、主に生産現場における品質検査用として多用されている。現在、日本国内のX線透視装置の市場は推定年間約100億円。そのうち、自動車産業向けは約40億円で、年率約20%の成長が見込まれている分野。特に、アルミホイール、シリンダブロックのような大型のアルミ鋳造部品などの品質検査ラインでは、「より簡単に、よりスピーディに、より高精度に」検査ができる装置に対するニーズが高まっている。販売価格は1台2,120万円で、年間30台の販売を見込んでいる。

昭和電工、HD事業部門を新設

 昭和電工は9月16日付けでエレクトロニクス事業分野の組織改正を実施する。「HD事業部門」を新設、エレクトロニクス事業部門HD事業部の全機能を引き継ぎ、HD事業部は廃止する。また、エレクトロニクス事業部門にレアアース事業部を新設する。さらに、エレクトロニクス事業部門の千葉事業所はHD事業部門に移管、電子材料事業部の秩父事業所はエレクトロニクス事業部門に移管する。HD事業部門長兼エレクトロニクス事業部門担当には市川秀夫取締役執行役員が就任する。
 同社の成長ドライバーであるハードディスク事業と、次世代の成長ドライバーとして育成を進めるLED事業などとを分離し、社長直轄の事業部門として位置づけることにより、実行責任体制を強化・明確化し、事業成長のスピードアップを図る。


人に優しいフィッティングルーム
タテヤマアドバンスが3種新発売

 タテヤマアドバンスはこのほど、商業施設向けフィッティングルーム(試着室)を新発売した。一般的な「スタンダード」タイプのほか、車椅子利用者など障害者や高齢者などが使いやすい「ユニバーサル」タイプ、妊婦や子連れのママ向けの「マタニティ」タイプなど3種類の品揃え。機能性、清潔感、安心・安全をコンセプトに、石川県工業試験場、石川県リハビリテーションセンターの協力を得て、多くの検証を経て商品化した。
 「ユニバーサル」タイプは車椅子や歩行器も容易に出入りできる有効開口幅や車椅子からの乗り降りや介助者が動きやすい十分な空間を確保。ベンチも立ち座りや乗り移りしやすい高さに設定した。「マタニティ」タイプは妊婦が立ち座りや更衣がしやすいベンチ、背もたれ、手摺りを設定した。いずれのフィッティングルームも組立式で、本体柱部分はアルミ形材、間仕切部分は木製パネル構造で現場での施工性に優れている。 


新日軽、Al室内階段の品揃え強化
狭小住宅など省スペースで納まり

 新日軽はこのほど、アルミ室内階段「ビュライ・レジェ・トラスタイプ」、「ビュライ・フィス・ササラ桁タイプ」に、それぞれ狭小住宅など省スペースの間取りに対応した新型4機種を発売、品揃えを強化した。
 新規投入したのは「レジェ」の直線階段・竜骨タイプと、「フィス」の「下曲3段階段」、「上部踊り場直線階段」、「U型階段踊り場3段廻り」の4機種。「レジェ」の直線階段・竜骨タイプ(業界初)は建築基準法に適合した尺モジュール対応のモダンデザイン直線階段で、柱芯寸法910oの省スペースにも設置可能。
 価格は写真の製品(階高3,000o・14段上り、角度45°)の階段部分で67万7,400円。初年度販売目標は1億円。今回の増機種により狭小住宅を含めた幅広い市場で拡販する。


SUSがアルミ構造材の新製品
軽量化、組立高効率化を実現

 FA向けアルミ製機器製品のSUS(静岡県静岡市、石田保夫社長)はこのほど、アルミ使用量を従来比最大20%削減するとともに、組立作業効率の改善を実現した新しいアルミ構造材「XF(ジフォイドフレーム)」(写真)など、2,300の新製品を追加した。9月中旬に発刊予定の最新版製品カタログに掲載する。
 このうち、「XF」はT溝を用いた断面形状のSF(スタンダードフレーム)と比べ、アルミ使用量を10%〜20%減らした正立方体に近い新タイプの構造材。T溝が浅いため埃が溜まりにくく、衛生面に配慮が必要な作業スペースでの使用に最適。さらに、新開発のワンタッチ式新結合システムの採用により、ユーザーの組立作業工数の大幅削減を可能にした。
 また、「SF2」は、形状は従来のSFと同一ながら、剛性を維持しつつアルミ使用量を7%減らして軽量化を実現。普及型であるSFと共通のジョイント材を使用可能とすることで汎用性の高い構造材とした。  


トステムが「暮らすメイト」開設
住まいのブログポータルサイト

 トステムはこのほど、住まいや暮らしをテーマにしたブログポータルサイト「暮らすメイト」をオープンした(http://www.tostem.co.jp/kurasumate)。
 同ブログは他人の事例や体験談、参考になりそうな情報など、いわゆる「クチコミ」情報をできる限り多く見たいという消費者のニーズに応えることを狙ったもの。
 ブログを開設している個人、建築家、工務店などが事前に「暮らすメイト」に登録することで、それぞれのブログ記事を自動的に「家づくり」や「生活」など15のテーマに分類して掲載される。

YKK APが家事楽空間「ラクレージ」

 YKK APはこのほど、「家事の困り事解消」をコンセプトとした、半屋外のユーティリティースペース「ラクレージ」(写真)を新発売した。
 キッチンや洗面・浴室の外部側に設置。ガラスの屋根と正面パネルで構成するアルミの構造材を標準とし、床材や側面材、多機能ルーバーなどを組合わせることが可能。戸建て住宅のリフォームや新築時に設置することで限られた敷地を有効に使い、「+αの便利空間」での家事の困り事を解消する。
 価格はサイズ2.83m×0.859m、床なし・側面なしセットで31万8,700円から。


08年ダイカスト会議・展示会
出展101社、研究論文発表35件

 日本ダイカスト協会は11月6日〜8日、パシフィコ横浜で「2008年日本ダイカスト会議・展示会」を開催する。展示会の出展企業は101社。内訳は、ダイカスト機・射出成形機9社▽ダイカスト機周辺装置26社▽金型関連16社▽炉11社▽潤滑・離型剤9社▽ダイカスト製品5社▽後処理7社▽検査測定機器6社▽環境機器2社▽ソフトウエア6社▽ダイカスト協会・その他2社。また、会議では以下の35件の研究論文発表の他、現場改善事例11件の発表が予定されている。
【11月6日】耐ヒートクラック性に優れた新しい高性能ダイカスト型材の開発(日立金属/トヨタ自動車)▽ダイカスト用鋳鉄金型に関する研究(日本ダイカスト協会)▽プラズマCVD法による
TiAlBCNO膜の各種特性(オリエンタルエンジニアリング)▽ダイカスト金型の寿命向上と表面処理の効果(ウッデホルム/アジアエンジニアリング)▽繰り返し窒化処理を用いたダイカスト金型の寿命改善(カナック)▽音響キャビテーションを用いたダイカスト金型損傷の再現実験(リョービ)▽新冷却方式金型の開発(大阪産業大/アイ・イー・ソリューション/GMB)▽水性極少量塗布型離型剤の開発(日華化学)▽低速充填ダイカスト用Water Free離型剤の考察(寿金属工業/青木科学研究所)▽ダイカスト製品の表面品位に及ぼす離型剤の影響(花野/兵庫県立工業技術センター)▽アルミニウム合金ダイカストの多軸応力負荷における疲労寿命予測(アーレスティ/千葉工業大学)▽超薄肉ZDC2ダイカストの強度特性と塑性加工性の評価(都立産業技術研究センター/千葉工大/日本ダイカスト協会/芝浦工大/千葉工大/プログレス)。
【11月7日】革新的設備とプロセス技術による全設備効率の改善(日本製鋼所/ビューラー)▽ダイカストマシンにおける製造条件の安定化(トヨタ自動車)▽電動サーボ式小型ダイカスト装置の開発(ティミス/アイ・イー・ソリューション/香川ダイカスト工業所/兵庫県立工業技術センター)▽エア巻込み巣の挙動に及ぼす射出速度およびキャビティ真空条件の影響(宇部興産機械)▽充填動力と良品率ならびに金型の種類(ヒシヌママシナリー)▽鋳造条件と型内圧力の関係(東洋機械金属/清華大学)▽運動分子収支法による射出過程のガス挙動の解析(梅村研究開発事務所)▽種々のダイカスト材における内部品質に及ぼすJ値の影響(日立金属)▽アルミニウムダイカストの機械的性質向上(ヤマハ発動機)▽マグネシウム合金ダイカストの鋳造性などの諸特性に及ぼす成分元素の影響(リョービ/九州大学大学院)▽タイに於ける材料事情(ミノ・タイランド)▽鋳造工場における品質工学の活用(本田技研)。
【11月8日】銅粉によるスリーブ内アルミ酸化皮膜の湯流れ把握及びアルミ酸化皮膜の製品部内混入抑制評価(東芝機械)▽TIGアークスポットによる溶接性評価方法の確立(アーレスティ)▽湯流れシミュレーションを利用したタグチメソッドによるダイカスト鋳造条件設計(イーケーケージャパン)▽鋳造CAE活用による鋳造欠陥の定量評価及び対策の効率化(茨城日立情報サービス)▽離型剤スプレー時の高精度金型温度シミュレーション(アーレスティ/東北大大学院)▽ダイカストのコンピュータシミュレーションの進歩(イーケーケージャパン)▽カップを用いた高品質半凝固スラリー生成のための新電磁攪拌制御方法の確立(東北大大学院/ナノキャスト)▽金属カップを用いた高品質半凝固スラリー製造法のためのカップ設計技術の確立(東北大大学院/ナノキャスト/東京理化工業所)▽半凝固法の薄肉形状品への適用に向けた成型法の開発(モリ山技研/東北大大学院/産業技術総合研究所/ナノキャスト)▽過共晶Al−20%Siライナレス・ダイカスト・シリンダブロックにおけるSi粒径および分布を支配する因子(ヤマハ発動機)▽高真空ダイカスト法の車体部品への適用(日産自動車)。


10月6日、3R推進団体連絡会開催
「容器包装3R推進フォーラム」

 アルミ缶リサイクル協会、スチール缶リサイクル協会、PETボトルリサイクル推進協議会など、容器包装リサイクルに係わる8団体で構成する3R推進団体連絡会は10月6日、東京国際交流館・プラザ平成(東京都江東区青海)において「第3回容器包装3R推進フォーラム」を開催する。3回目となる今年のフォーラムのテーマは「消費者、自治体、事業者の連携による容器包装3Rの具体的取組みをめざして」。7日は港資源化センターなどを見学する。東京都及び港区との共催、環境省、経産省、農水省ほかが後援する。
 当日は午前中に細田衛士慶応大教授による基調講演「これからの容器包装リサイクル−廃棄物政策からの脱却」のほか、環境省、経産省から国の政策動向について報告される。午後は@リデュースAリユースB分別収集C多様な回収システムD市民参加−の5つの分科会に分かれて、先進事例の報告と参加者全体での意見交換を行う。参加費は無料。申込書はダイナックス都市環境研究所のホームページ(http://dynax-eco.com)からダウンロード可能。問い合わせはフォーラム事務局(電話03-3580-8284)まで。










図・表・写真は本誌でご覧ください。