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NO.1981(2010年4月12日号)

アーレスティ、自動車向けMg部品を相次ぎ受注
ホンダ「CR−Z」向けに量産
ハイブリッドカーのPCUケース

アーレスティはホンダの新型ハイブリッドカー「CR-Z」向けにマグネダイカスト製PCUケースの量産を開始した。「インサイト」に続く納入だが、自動車の軽量化ニーズが一段と高まっている中で、マグネダイカスト製部品に対する関心が高まっているという。

 アーレスティ(高橋新社長)はこのほど、ホンダが発売した新型ハイブリッドカー「CR-Z」向けにマグネダイカスト製のPCU(パワー・コントロール・ユニット)ケースを受注、2月から量産を開始したと発表した。2月26日から発売された「CR-Z」は25.0q/Lという小型車を凌ぐ燃費性能が特長。月間販売目標1,000台に対し、発売から約1ヵ月で受注が1万台を超えたという。
 車体の軽量化・優れた衝撃吸収性能を実現するため、ボディはフロントピラーインナーロア、サイドシル、ミドルフロアクロスメンバーに780MPa級以上を採用したのをはじめ、各部にハイテン材を多用。一方、フロントサスペンションにはアルミ鍛造製ロアアームを採用した。
 ハイブリッドシステムの構成部品であるPCUは車の走行状況とバッテリーの残容量に応じてモーターの駆動および電気エネルギーへの回生を最適に制御する部品。マグネダイカスト製ケースの採用に加え、DC-DCコンバーター、PDU(パワー・ドライブ・ユニット)、モーターECUを一つのケースに格納。その結果、容量・重量を低減し、コンパクト化と高効率化を達成した。
 アーレスティは自動車用マグネダイカスト製部品ではこれまでに、日産「GT-R」向けオイルパン、ホンダ「インサイト」向けPCUケースなどで実績がある。生産拠点はアーレスティ栃木で、オイルパンはアルミと兼用の4,000dマシンで、PCUケースは800dマシンで量産する。
 同社はアルミ分野では従来のエンジンミッション部品に加え、独自のスクイズキャスティング法であるNI法によりコンプレッションロッドブラケットなど足回り部品の拡販に注力。HV向けではインバーターケースを量産している。マグネダイカスト分野でもアルミより3割軽いことで引き合いが増えており、受注活動を積極化している。


2月の圧延品出荷、45.4%増
板類54.6%増、押出類31.8%増

 日本アルミニウム協会が発表した2月のアルミ圧延品生産・出荷統計によると、板類・押出類合計で生産が16万1,882d(前年同月比44.4%増)、出荷が16万4,237d(45.4%増)となった。ともにプラスは3ヵ月連続。
 板類は生産が10万1,407d(53.1%増)、出荷が10万3,715d(54.6%増)。主力の缶材、自動車、箔地をはじめ、全分野がプラスを記録、輸出も倍増した。
 押出類は生産が6万475d、出荷が6万522dと、ともに31.8%増と3ヵ月連続で前年実績を上回った。自動車用が1万1,031d、178.5%増と大幅に増加。建設向けも3万4,253d、9.7%増と37ヵ月ぶりにプラスに転じた。
箔出荷も87.4%増
 箔は生産が9,630d(前年同月比100.9%増)、出荷が9,362d(87.4%増)と、ともに4ヵ月連続のプラス。コンデンサが3,186d、18.1倍となったほか、食料品が9.4%増など、日用品を除く全分野がプラスを記録した。


2月の軽圧品稼働率、78.7%
板類84.4%、押出類70.7%

 日本アルミニウム協会によると、2月のアルミ圧延品稼働率は78.7%で、09年2月の52.5%に比べ26.2ポイント上昇した。
 内訳は板類が84.4%で、1年前の55.1%から29.3ポイントアップ。生産能力は12万120dで変らないものの、生産量は10万1,407d、53.1%増と大きく伸びた。
 押出類の稼働率は78.7%。前年同月比26.2ポイント上がった。生産能力が8万5,502d、8.4%
減となる一方、生産量は6万475d、31.8%増と大幅に拡大した。


2010年度圧延品需要見通し
197.5万d・6.5%増、4年ぶり増
板類6.3%増、押出類6.9%増に

 日本アルミニウム協会は3月26日、09年度のアルミ圧延品(板類・押出類)需要見込みと2010年度見通しを発表した。
 09年度の圧延品総需要は185.4万d、08年度比8.7%減と3年連続のマイナス成長となる見込み。200万dを切るのは87年度の196.2万d以来。過去最高である96年度の252.9万dに比べ73%の水準となる。
 内訳では板類が6.3%減の115.2万d、押出類が12.4%減の70.2万dとなる。
 2010年度は圧延品全体では09年度見込み比6.5%増の197.5万dと予測。4年ぶりにプラス成長となるものの、引き続き200万d割れの水準。内訳は板類が122.4万d(09年度比6.3%増)、押出類75.0万d(6.9%増)。
 主要部門別の予測は次の通り。
【板類】09年度は缶材が08年度比2.3%減の見込み。夏場の天候不順による需要減があったが、缶化率の高い「第3のビール」の好調で小幅のマイナスにとどまる。
 自動車向けは09年度は12万5,927d、08年度比5.9%減となる見込み。自動車メーカーの生産回復に加え、エコカー減税・補助金制度が導入されたものの、本格的な回復には至らない。
 10年度は缶材が0.8%の微減予想。第3のビールの伸びが見込まれるものの、缶胴材の薄肉化・缶蓋の小径化による重量減が響く。自動車向けは13.9万d、09年度比10.4%増と大きく改善。低迷していた厚板(一般機械、卸・小売など)の在庫調整が進展し、大幅な需要増が予想される。
【押出類】09年度は自動車向けが11.2万d、08年度比8.8%減と回復の兆しは見られない。建設向けは42.8万d、12.3%減を見込む。新設住宅着工戸数の減少に加え、企業の事務所・工場建設減が響く。
 2010年度は自動車向けは10.7%増の12.4万dを予測。自動車メーカーのさらなる生産回復に加え、エコカー減税・補助金制度延長による需要回復を予想。建設向けも住宅版エコポイント導入による新設住宅着工数の増加により、3.7%増の44.4万dを予想。
箔は3.1%増の11.5万d
 09年度の箔需要は08年度比0.2%減の11.1万dを見込む。化学、日用品はマイナスとなるものの、コンデンサー向けが在庫調整進展および薄型テレビ、パソコン販売増により3.5万d、16.2%増と回復する。2010年度の箔総需要は3.1%増の11.5万dを予想。引き続きコンデンサー需要の増加およびリチウムイオン電池用の需要増を見込んでいる。


2010年度製品需要、369.6万d
5.2%増も、まだ92年度の水準

 アルミ関連7団体で構成するアルミニウム調査会は3月26日、2010年度のアルミニウム製品総需要見通しを発表した。
 09年度は08年度比7.4%減の351.3万dの見込み。過去最高である06年度の445.7万dに比べ21%減の水準で、89年度実績の355.6万dを若干下回る。鋳造品、ダイカスト品は需要の大半を占める自動車向けが回復基調にあるものの、通常レベルまでは戻らず、全体としてそれぞれ5.2%減、7.9%減となる。
 2010年度の総需要は5.2%増の369.6万dを予測。92年度の実績である367.2万dに近い水準となる。鋳造品、ダイカスト品は自動車メーカーの生産回復を予想、それぞれ2.0%、4.4%の増加を見込んでいる。


2月のAl二次合金出荷、89%増
08年2月比では71.3%の水準

 日本アルミニウム合金協会がまとめた2010年2月のアルミ二次地金・同合金地金需給統計によると、生産は6万7,305d・前年同月比98.3%増、出荷は6万7,466d・88.5%増となった。いずれもプラスは3ヵ月連続で、伸び率は1月に続き過去最高となった。ただ、昨年2月の生産(65.5%減)、出荷(63.9%減)の大幅な落ち込みの反動で、08年2月の生産9万3,658d、出荷9万4,563dに比べるとそれぞれ71.9%、71.3%の水準。
 部門別出荷量は鋳物、ダイカストがほぼ倍増となったのをはじめ、各分野とも軒並み急増した。


三菱アルミ、日本製箔と合意
5月1日付で日用品事業譲り受け

 三菱アルミニウム(矢尾宏社長)は3月26日、100%子会社のエムエーパッケージング(長田悠樹社長)が今年5月1日付で日本製箔から日用品事業を譲り受けることで合意したと発表した。
 日用品業界は市場の成熟化と不況の影響に加え、中国メーカーの台頭などから極めて厳しい状況にある。三菱グループと日本製箔は徹底したコストダウン・工場統廃合などの施策を講じるととともに、08年1月に日用品事業に関する業務提携を結び、@新商品の開発及び既存商品のコスト改善の共同推進、A相互OEMの実施および金型の共有化、B原材・副資材の集中購入などを実施。一定の成果を収めたが、さらに競争力を高めるために、両社の日用品事業を一体的に運営する必要があると判断、三菱アルミは日本製箔の日用品事業を譲り受けることにしたもの。日本製箔は今後、より優位性のある製品分野へ選択と集中を推進することにより、収益力拡大を図る。
 なお、三菱アルミグループの日用品事業売上高は09年3月期で48億5,800万円で、日本製箔の事業譲り受け後は70億円規模となる見込み。今後、開発、販売、製造のあらゆる面で事業基盤強化を進めていく。


住軽金、トヨタ自動車から感謝状
自動車向けAl板材供給で5年連続

 住友軽金属工業は3月29日、トヨタ自動車から車両の品質向上に貢献したとして感謝状を贈られたと発表した。今回で5年連続の受賞で、アルミ軽圧業界としては世界で初めて。
 同社はトヨタ向けに、プリウスのフードやバックドアをはじめ、レクサスGS、同SCのボディパネルなどに使用されるアルミ板材などを納入している。


日本金属
中国山東省煙台にアルミ合金新工場
年産能力5万d、2010年度内に操業

 日本金属(相良達一郎会長)は3月29日、アルミ合金の中国合弁、保定隆達アルミ有限公司(河北省保定市)が山東省煙台市に新工場を建設すると発表した。同23日、煙台市経済技術開発区との間で投資協議書に調印した。新会社の登録資本金は5,000万元(約7億円)で、保定隆達の100%子会社。生産能力は約5万d。中国におけるアルミ合金合弁は保定隆達、広東隆達アルミ有限公司(広東省清遠市)に続いて3社目。それぞれ約5万dの能力で、合計15万dとなる。
 新工場所在地は山東省煙台経済技術開発区資源再生加工示範区で、敷地面積は4万1,000u。3カ月以内に着工し、1年以内の操業開始を目指す。第1期工事で3万5,000dを予定しており、第2期工事でさらに1万5,000d増強する。総投資額は1億8,000万元(約25億円)。
 製品の主要納入先はGM煙台工場及び協力アルミ鋳造企業。当初は鋳物用合金、ダイカスト用合金をほぼ半々の比率で生産するが、徐々にダイカスト用合金の比率を高める。また、ユーザーの要望に応じて溶湯供給も行う予定。
 なお、保定隆達アルミ(登録資本金650万米j)の出資比率は日本金属40%、立中アルミ有限公司33%、その他3社22%となっている。


アルミ協会開発賞にAlハウスPj
奨励賞片木ア、技術賞三菱樹脂

 日本アルミニウム協会はこのほど、09年度の「協会賞」として、次の通り、開発賞、開発奨励賞、技術賞、功績賞それぞれ1件の受賞者を決定した。表彰式は5月25日、第30回通常総会時に行われる。
【開発賞】環境共生型住宅の一連の開発「Aluminum House Project」:山下保博アトリエ天工人代表取締役/佐藤淳同構造設計事務所代表取締役/遠藤和広EOS plus代表/金谷末子ビジュアル・テクノロジー研究所取締役副代表/宮下智裕金沢工業大学准教授
【開発奨励賞】OKシート(プリント基板ドリリング用潤滑エントリーシート)の開発:片木威片木アルミニューム製作所社長/大村善彦大村塗料社長/稲永忍鳥取県産業技術センター理事長
【技術賞】高品質アルミニウム鋳塊「アルファイン」の開発:三菱樹脂直江津工場軽金属製造部山崎俊治/同宮崎弘同/同井上実
【功績賞】藤原稔財団法人道路保全技術センター道路安全技術研究所研究アドバイザー(15年間土木構造物委員会委員長としてアルミ合金の土木構築物への適応・普及のため、技術データの整備・確立、普及啓発に携わり、市場育成に寄与)。


軽金属製品協会の次期会長
三協立山アルミの島副社長

 軽金属製品協会は3月24日開催の理事会で次期会長に島勲三協立山アルミ代表取締役副社長(写真)の就任を内定した。5月26日の定時総会で正式に選出される予定。島新会長は昭和24年に設立された同協会の第21代会長となる。
 島勲(しま・いさお)氏の略歴 67年3月富山大学工学部卒、三協アルミニウム工業入社▽93年4月技術開発本部企画室長▽97年8月取締役▽03年8月取締役常務執行役員▽08年8月三協立山アルミ代表取締役副社長生産本部長。44年5月生、富山県出身。


神鋼アルミ・銅の前3月期業績
営業利益60億、20億上方修正

 神戸製鋼所は3月29日、2月3日発表の10年3月期業績見通しを上方修正した。連結決算は売上高が1兆6,750億円(09年3月期比23.1%減)で変らないが、営業利益は430億円(同63.2%減)と予想を80億円上回る。経常損益は50億円の損失予想から、一転50億円の利益となる。
 事業部門別では、アルミ・銅部門は売上高が2,600億円(前期3,793億円)で変わらないが、営業利益は60億円(同268億円の損失)と20億円上方修正。コスト削減効果に加え、予想を超える地金価格の上昇が寄与した。


2月アルミダイカスト生産速報
8万197d、前年同月比113.5%増

 経済産業省の金属製品統計によると、2月のアルミダイカスト生産量(速報値)は8万197d、前年同月比113.5%増となった。
 プラスは4ヵ月連続。09年2月の生産量が3万7,534d、前年同月比62.4%減と大幅に落ち込んだ反動もあり急増した。


三協立山の内窓「プラメイクE」
複層ガラス障子の一体框仕様も

 三協立山アルミは住宅エコポイントの対象商品である後付樹脂内窓「プラメイクE」の引違い窓に、「複層ガラス障子一体框仕様」をラインアップした。一体框仕様により、従来の複層ガラス障子のガラス組み込み時に必要であったアタッチメントを不要とし、意匠性・施工性を向上させた。 また、手が掛かりやすく、複層ガラス障子の開閉をスムーズにする「彫り込み式引手」を窓タイプは室内に、テラスタイプは室内外に採用した。 引違い窓2枚建(複層ガラス仕様、サイズ:幅1,650×高さ1,100o)の上代価格で4万円。


大紀アルミ、インドネシアに販社
資本金10万j、4月上旬にも設立

 大紀アルミニウム工業所(山本隆章社長)はこのほど、インドネシアにアルミ二次合金の販売会社「ダイキアルミニウム・インダストリー・インドネシア」(仮称)を設立することを明らかにした。ジャカルタ市郊外のブカシ地区「MM2100工業団地」内に設ける。資本金は10万jで全額大紀アルミが出資し、3月5日に払込み済み。4月上旬にも政府の認可が下りる見込みにある。人員は当面日本から派遣する2名と、現地採用の2名の、4名体制でスタートする。
 タイ、マレーシアの生産拠点の他、大正アルミ(中国・広東省)が製造する二次合金をインドネシアに進出している日系企業などに販売する。これまでは年間5,000d程度の輸出にとどまっていたが、現地販売拠点を設けることで積極的な営業活動を展開する。
 同社は09年12月にベトナムの現地アルミ合金メーカーに15%出資、今年1月には90%出資で中国広東省佛山市に販売子会社を設置するなど、アジア地域での拠点強化を進めている。


YKK AP、「APW330」東日本で発売
商品バリエーション・カラー追加

 YKK APは、4月1日から環境性能とデザイン性を兼ね備えた戸建て住宅用樹脂窓「APW330」をこれまでの東北エリアに加え、東日本エリアに拡大して発売。併せて、商品バリエーション・カラーを追加発売した。
 「APW330」は、断熱性に優れた樹脂フレームとLow-E複層ガラスで構成された窓で、省エネ建材等級「窓」分野で最高の4つ星等級の断熱性能を誇る。また、独自の「ガラス接着技術」と「樹脂溶着技術」によりスリムなフレームとフラットなコーナーを実現、シンプルで洗練されたデザインで、多様なスタイルの住宅外観に調和する。今回、ホワイトに加え、「クリア」「ナチュラル」「ダークブラウン」の3色や、連窓・段窓バリエーションを追加。さらに、勝手口・テラスドアを「APW331」として品揃えした。
 2010年度売上は10億円を目指している。


TOKAIが新型マグネ用給湯ポンプ
MAG“X”、低コスト・高精度実現

 TOKAI(静岡市、槇田堯社長)はこのほど、マグネシウム用給湯ポンプを自社開発した。同社は89年以降、国内外でマグネ溶解保持炉の販売を積極的に行い、これまでに累計120台の販売実績がある。しかし、付随する給湯ポンプは他メーカーに依存していたため価格競争力の強化が必要となっていた。今回、低コストかつ高精度の給湯ポンプ「MAG “X”」(特許申請中)を開発。新型マグネ溶解保持炉とセットで、主に中国・韓国・東南アジア向け販売を拡大する。
 同給湯ポンプの主な特長は、@ベーン式の採用によりイニシャルコストを大幅に低減A高いポンプ効率によりランニングコストを大幅に低減B高い給湯精度により歩留まりの向上を実現Cシンプルな構造でメンテナンスが簡単D間欠給湯及び連続給湯が可能で多様なニーズに対応、など。
 ポンプの種類と用途は、@小型:給湯量(g/秒)850以下/携帯電話など小部品用、A中型:850〜3,400/4輪用ステアリングなど中部品やMg圧延板材製造用、B大型:3,400〜1万/4輪・2輪部品など大型部品用。小型は中国・韓国などの電子機器メーカー、中型は国内外の自動車部品メーカー、大型は国内自動車部品メーカーをターゲットにする。初年度販売目標は20台。

図・表・写真は本誌でご覧ください。