このサイトは、本誌の定期購読契約者のみが利用できるメンバー専用ページです。

NO.2004(2010年10月4日号)

深井製作所
Alのハニカム・エンボス成形遮熱板
スズキ「スイフト」採用、3割軽量で剛性同等

深井製作所は「ハニカム・エンボス成形技術」による剛性向上を活用、大幅な薄板・軽量化を実現したアルミ製遮熱板を開発、量産車として初めてスズキの新型「スイフト」に納入した。

 深井製作所(栃木県足利市、深井孟社長)は金型の設計・製作から、プレス・溶接・組み立て加工まで含めた板金部品の一貫製造メーカー。9月19日、18日に発売されたスズキの新型「スイフト」に同社の「ハニカム・エンボス成形」技術を用いた遮熱板が採用されたと発表した。マフラーと樹脂製燃料タンクの間に設けるアルミ合金製遮熱板で、これまで同技術による成形品が一部のレース用車両などで採用された例はあったが、量産車への適用は初めて。
 新型「スイフト」は、1.2 直列4気筒に吸排気VVTを採用した新エンジンと、軽量高剛性の新プラットフォームの採用により、10・15モードで23km/(4WDは20km/)という優れた燃費性能と同時に、高い走行性能を達成している。販売目標は年間4万3,000台。
 深井製作所が開発したハニカム・エンボス成形技術は、主に遮熱板を対象としたもの。エンボス成形は欧州では20年以上前から汎用的に使われている技術だが、これまでは円形や波形でのエンボス成形が主流。深井製作所は国内で初めて正六角形のハニカム(蜂の巣)配列でのエンボス成形技術を確立、先行技術を上回る剛性と軽量化を達成した。
 約10cm角のアルミ板による性能試験では、板厚0.5oの平板の剛性を100とした場合、板厚が30%薄い同0.35oの剛性は34と3分の1まで激減。このため、軽量化目的のために単純に板厚を薄くすることができなかった。一方、ハニカム・エンボス成形では板厚を0.35oまで薄肉化しても剛性は97と、元の材料とほぼ同等の剛性を維持・確保することが確認されたという。
 同技術はアルミ以外にも様々な材質に応用することが可能。これまでにチタンや銅、ステンレス、マグネシウムといった金属材料で試作した実績があり、樹脂素材でも同様の効果が得られることを検証済み。今後、新型「スイフト」の遮熱板に採用された実績をテコに、更に幅広い部位・分野へ用途展開を図っていく考え。


軽金属学会7賞の受賞者を決定
小山田記念賞は豊田自動織機と昭電

 軽金属学会は14日開催の105回理事会で、「軽金属学会7賞」の受賞者を決定した。「小山田記念賞」には豊田自動織機と昭和電工の「新型プリウスに搭載されたアルミニウム製パワー半導体用冷却器の開発」が選ばれた。その他、「軽金属論文賞」「軽金属論文新人賞」「高橋記念賞」「軽金属奨励賞」「軽金属躍進賞」「軽金属女性未来賞」の各賞が以下の通り決定した。表彰式は11月13日、長岡技術科学大学で開催される第119回秋期大会総会で行われる。
【第45回小山田記念賞】新型プリウスに搭載されたアルミニウム製パワー半導体用冷却器の開発(豊田自動織機・森昌吾・藤敬司/昭和電工・柳本茂・古河裕一)=ハイブリッド車に必須のパワーコントロールユニット(PCU)の構成部品であるパワー半導体用冷却器は冷却性能の向上(低熱抵抗化)と小型・軽量化が強く望まれている。豊田自動織機・昭和電工が開発した技術はアルミ圧延材を主とした各種成形体とセラミック絶縁基板を真空ろう付法により一括ろう付することにより、セラミック絶縁基板上に搭載されたパワー半導体を直接冷却する「直接式冷却器」を開発。従来品に比べ熱抵抗は2/3に低減し、サイズは1/3、重量は1/5と、小型・軽量で非常に高い冷却性能を実現した。開発品は09年5月に発売されたトヨタ自動車の第3世代プリウスに採用されたが、PCUの体積は第2世代に比べてほぼ40%低減された。
【平成22年度軽金属論文賞】「高湿度空気中における中強度7000系アルミニウム合金の水素脆化特性」(山口大学・大ア修平・前田悦宏・森田到/神戸製鋼所・中井学/日本アルミニウム協会・藪田均)▽「Combined Effect of Pre-Straining and Pre-Aging on Bake-Hardening Behavior of an Al-0.6mass%Mg-1.0mass%Si Alloy」(神戸製鋼所・益田哲也・高木康夫・櫻井健夫/横浜国立大学・廣澤渉一)▽「DC鋳造におけるAl-Mn系およびAl-Mg系アルミニウム合金の割れ感受性予測方法」(神戸製鋼所・森下誠・阿部光宏・徳田健二/早稲田大学・吉田誠)
【平成22年度軽金属論文新人賞】「メカニカルミリング法と放電プラズマ焼結法による高強度純チタンの作製とその特性」(日本大学大学院・大野卓哉)▽「Influence of Crystal Orientations on the Bendability of an Al-Mg-Si Alloy」(古河スカイ・竹田博貴)▽「過剰にMgを含むAl-Mg2Si合金の時効析出過程に対するCuまたはAg添加の影響」(富山大学院・中村純也)
【第33回高橋記念賞】(住友軽金属工業・東康則)▽日産自動車・大類将彦▽宇部興産ホイール・西守▽YKK AP・野寺哲治
【第28回軽金属奨励賞】「アルミニウム合金の水素脆化に関する研究」(古河スカイ・一谷幸司)▽「生体用機能性チタン系材料の研究開発」(東北大学・仲井正昭)▽「マグネシウム合金の繰返し変形挙動および疲労特性の解明」(佐賀大学・森田繁樹)
【第9回軽金属躍進賞】古河スカイ・新倉昭男▽広島大学・松木一弘▽住友軽金属工業・箕田正
【第2回軽金属女性未来賞】住友軽金属工業・上田薫。


文化シヤが省スペース設計実現
「エア・キーパー大間迅ピコモ」

 文化シヤッターは高速コンパクトシートシャッター「エア・キーパー大間迅(だいまじん)ピコモ」を高気密性と高速開閉を備えた省スペース設計の新商品として開発した。食品加工工場の作業場や薬品・医療関係施設におけるクリーンルームの出入り口など、厳しい衛生管理や空調管理が求められる屋内開口部向けに10月1日より発売する。
 99年発売の「エア・キーパー大間迅」はカーテンが柔軟なシート(ポリエステル)製の高速シートシャッター。シートとレールがジッパーで結合されているため気密性が高く、高速開閉を実現。また、シート部がパイプレス構造のため接触時も衝撃が少なく高い安全性を確保している。
 新発売の「大間迅ピコモ」は本体シートを収納する上部のケースは同社従来品に比べて高さが350oから245o、出幅が270oから149o、ガイドレール見付け幅が88.5oから63o、出幅が80.4oから47oとコンパクト仕様を実現。その結果、設置面積が約30%小さくなり、開口部を最大限に活用できるようにした。
 参考価格は開口幅1,000o×開口高さ1,800oのスタンダードタイプで72万1,000円。大間迅シリーズ4タイプと「ピコモ」を加えて今年度30億円の販売を見込む。


三菱マテリアルツールズ
アルミ合金加工用カッタを発売

 三菱マテリアルツールズ(東京都墨田区横網、滝沢俊夫社長)はこのほど、三菱マテリアルが開発・製造する刃先交換式のアルミニウム合金加工用カッタ「AXD4000形」を新発売した。
 航空機産業では多くの部品がアルミ合金のブロック素材からの削り出しで製造されているが、切削で除去する体積が多い加工のため、高速高能率加工に対応できる工具が求められている。
 新開発の「AXD4000形」は2本のねじでインサートを工具本体に強固に固定することにより、高速高能率加工を可能にするとともに、独自のねじれ刃の採用や高度なインサート研摩技術により高精度な加工を実現した。
 主な特長は@高剛性ダブルクランプスクリュー機構と独自のインサート飛散防止機構の採用により高速回転時の遠心力によるインサートのせり出しを防止し、安定した高速加工を実現。切れ刃径φ25oのカッタで最大回転速度4万9,000min-1
sup.の加工が可能、Aインサートにねじれ逃げ面を採用して逃げ角の最適化を図ることで、切れ刃強度を下げることなく低抵抗刃形を実現、B独自の高精度ねじれ刃インサートの採用で、最大切り込み15.5oでも高品位な壁面加工が可能、C高いランピング性能を有し、あらゆる加工形態に対応可能、D高バランス精度ホルダ(1万min-1においてバランス精度G6.3)により、高速振動時の振動を抑制する─など。
 価格はインサートが2,000円、ホルダが4万6,800円。初年度9,000万円の販売を目指す。


日本金属、AM60マグネ板を量産
リチウム添加のLZ61、LZ91も

 日本金属はこのほど、AM60マグネ合金板材の量産を開始したことを明らかにした。AZ31にくらべ耐力、耐食性に優れた合金で、国内メーカーのIT機器構造部材として採用された。外部から調達する押出材を温間圧延して板材とする。ユーザーの多様なニーズに対応するのが狙いで、今年度下期には従来のAZ31とAM60併せて、月間5dの販売を見込んでいる。
 また、リチウムを添加したLZ61とLZ91合金板材も10月から国内メーカーとして初めて量産化する。常温加工が可能なため、製造コストの削減につながると期待されている。当面、ノートパソコンの筐体向けに研究開発が活発な台湾向け販売を狙うとともに、国内向けにサンプル出荷を行う。


神鋼商の上期連結営業益37億円
57%増、期初予想9億円上方修正

 神鋼商事は17日、2011年3月期第2四半期累計(上期)と通期の連結業績予想を上方修正した。
 上期決算は売上高4,400億円(前年同期比31.2%増)、営業利益37億円(56.8%増)、経常利益2,800億円(60.5%増)、純利益16億円(83.5%増)を見込む。
 4月発表の予想に比べ売上高は570億円上積みとなる。営業・経常・純利益も前回予想をそれぞれ9億円、10億円、6億円上回る。自動車・半導体などの主要需要家向けの販売回復に伴い、鉄鋼・非鉄金属セグメントを中心に業績が好調に推移した。
 通期予想は売上高9,100億円(前期比32.0%増)、営業利益74億円(28.7%増)、経常利益58億円(35.2%増)、当期純利益30億円(3.2%増)と、前回予想をそれぞれ1,050億円、10億円、13億円、4億円上回る。


ビバホームがエコストア1号店
太陽光発電など環境配慮の店舗

 住生活グループ傘下で、ホームセンターを展開するトステムビバ(埼玉県上尾市、豆成勝博社長)はこのほど、環境に配慮した店舗作り・運営を行うエコストアの1号店として「スーパービバホームちはら台店」(千葉県市原市)をオープンした。
 同店舗はプロ向け資材を扱う「資材館」を持つ大規模店舗である「スーパービバホーム」の20店舗目。総敷地面積8万3,664u、総売場面積1万5,618uで、約11万種の商品を取り扱っている。
 エコへの取り組みでは、エントランスゲートにグループのLIXILエナジー社製の太陽光発電システム(ソーラーパネル168枚、30KW/一般住宅約10棟分)を設置、店内ホールとトイレの電気として使用する。エントランスやトイレの照明には長寿命・省電力のLED照明や人感センサーを採用した。また、小便器にはホームセンターでは初めて、INAXの無水小便器を採用。使用時の洗浄に水をまったく使わないため1年間に約800m3を節水。水を流す機構部がないため、凹凸がないシンプルなデザインで掃除のしやすい形状となっている。
 さらに、エコ商品の積極的な販売や資源回収BOXの設置の他、センチ単位の切り売りや、ばら売りなど極力ゴミを発生させないサービスを展開している。


第2回世界アルミ箔メーカー会議
11年1月12日、タイ・バンコクで

 「第2回世界アルミ箔メーカー会議」が2011年1月12〜14日、タイ・バンコクで開催される。主催は欧州アルミ箔協会。
 世界のアルミ箔業界が声を1つにして、「箔が食品、飲料、薬品他容器包装分野で将来も有用な素材であり続けること」をアピールすることが会議の趣旨。特に0.2 oまでの箔製品を生産している箔メーカーが参加対象。川上分野から川下分野まで業界関係者による幅広いプレゼンテーション及び交流プログラムが実施される。詳細は日本アルミニウム協会ホームページ(http://www.aluminum.or.jp)。参加料:490ユーロ、宿泊料:1泊235米ドル(シングルのみ、朝食付、サービス料・政府税込)。申込み締切は11月11日。
 問合せ等は協会の石川氏まで(電話03-3538-0221、E-mail:k-ishikawa@alkyo.jp)


住生活G傘下のLIXILエナジー
「ハーフソーラーパネル」新発売

 住生活グループ傘下のLIXILエナジーは住宅用太陽光発電システム「リクシルソーラー」のバリエーション充実の一環として、ソーラーパネルサイズを従来の半分にした「ハーフソーラーパネル」を新発売する。小スペースに施工可能なことから屋根の大きさを最大限利用、従来は不可能であった半端なスペースにも設置できるようにした。10月1日から発売する。
 パネルのサイズは818×808×35oで、重量は7.8s。最大出力は90wh。単結晶セルを使用しており、変換効率は13.6%と高い。価格は6万円。黒一色のためさまざまな住宅のデザインに合せることができる。
 ソーラーパネルを取り付けられる屋根の種類も拡大。アスファルトシングル葺き屋根とトステムの屋根材「T・ルーフ/アンバサダー」が設置可能となったほか、多雪地域への対応も広げた。
 なお、「リクシルソーラー」の施工は施工認定者が行い、認定されるためには研修を受講する必要がある。現在、千葉・大阪の2ヵ所の専用研修センターで随時行っており、8月末の段階で全国で1,000名超。年度内には2,000名にまで育成する。


軽金属製品協会試験研究センター
通信教育「アルミ表面技術講座」

 軽金属製品協会試験研究センターは「平成22年度アルミニウム表面技術講座(通信教育)」を開設することになり、受講生を募集している。
 開設するのは▽陽極酸化処理▽硬質陽極酸化処理▽皮膜品質試験─の3コース。『アルミニウム表面処理の理論と実務』及び講師作成のオリジナルサブテキストを使用、単元毎に月1回の課題レポート提出と講師による添削を行う。また、期間中に試験研究センター(茨城県取手市)内で1泊2日(皮膜品質試験は1日)のスクーリングを実施、電解処理、基本的な品質試験などの操作実習と講師とのフリー討論などを行う。
 学習期間/募集締切りは、@陽極酸化処理:10年10月1日〜11年3月31日/10年9月15日A硬質陽極酸化処理:10年10月1日〜11年2月28日/9月15日B皮膜品質試験:11年2月1日〜5月30日/10年11月1日〜11年1月10日。
 受講料(テキスト代、スクーリング代、消費税を含む)は軽金属製品協会会員17万円、一般22万円(皮膜品質試験は16万円/21万円)。問合わせ・申込みは電話0297-78-2511/FAX2278。


三協立山が新型「キャブコン」
定風量給排気換気スリット

 三協立山アルミはこのほど、窓を閉めたままでも効率的な自然換気を可能にするビル・集合住宅向け定風量給排気換気スリット「キャブコン」の意匠・性能を高めた新型を発売した。
 意匠面では換気扉を枠見込み内(70o)に納めて、連窓の一体感を高めた。さらに、換気窓の開き角度をこれまでの30度から60度に大きくして換気効率を上げたほか、より密閉性を高める機構により遮音性能も向上、T-2まで対応可能にした。ワンアクションで換気扉の施解錠と開閉が可能なバーハンドルも採用した。
 価格は「キャブコン」単体(幅82.5o、高さ1,900o)で2万9,500円。


TOEXの屋外用歩行補助手すり
「縦Uエンド」等の新端部納まり

 TOEXはこのほど、屋外用歩行補助手すり「サポートレール1型・2型・3型」に縦Uエンドの端部納まりなどを追加・新発売した。08年2月に制定された国土交通省の「都市公園の移動等円滑化整備ガイドライン」に適合する手すりとした。
 国交省のガイドラインは「手すりの端部は袖や手荷物が引っかかる可能性があるため、階段の外側に向って巻き込むなど端部が突出しない構造とする」と明記。
 今回、「縦Uエンド」(上下の手すりビームを縦に連結した納まり)の他、「支柱エンド」(手すり端部が柱に連結し、柱より外側に突出しない納まり)、「壁向エンド」(手すりの端部が壁面の外側に突出しない納まり)の3種類の端部納まりを開発した。価格は縦Uエンド(アルミ製のサポートレール3型・連続基礎用)で2万3,415円から。


リフォームドア「リシェント」
断熱仕様に新デザイン、トステム

 トステムはこのほど、カバー工法用のリフォームドア「リシェント」の「断熱仕様(k4)」に新デザイン6種を追加、採光タイプから採風タイプまで全9デザインの品揃えとした。
 古いドアの枠を残したまま、上から新しい枠や額縁でカバーして新しいドアを取付ける工法。壁を壊してモルタルで埋め直すなど外壁まで工事する必要がないため、工期はわずか1日。
 k4は関東(次世代省エネ基準W・X地域)以南の、最も広い地域で使用されている断熱窓。今回、ニーズに合わせて、好みのデザインを選択可能にした。さらに、破られにくい「2ロック」、「鎌付デッドボルト」や、ガラス破り対策の「セキュリサムターン」も標準装備するなど、防犯面にも配慮した。価格は税込み26万5,600円から。


材料技術教育研究会の講習会
非鉄合金の顕微鏡組織と活用

 材料技術教育研究会は東葛テクノプラザ(千葉県柏市、電話04-7133-0139)において講習会「非鉄合金の顕微鏡組織とその活用」を開催する。日本アルミニウム協会、日本マグネシウム協会、日本ダイカスト協会、軽金属学会、他が協賛する。 教材は「標準顕微鏡組織」第4類・非鉄合金編・改訂版。内容は、▽銅、銅合金および形状記憶合金(元古河電工技師長・工学博士根岸朗)▽アルミ合金展伸材およびマグネ合金鋳造材の組織と特性(元東京工業大学名誉教授工学博士神尾彰彦)▽アルミ合金鋳物およびダイカストの組織と特性(元豊田中央研究所主監・工学博士山本善章)▽チタンとチタン合金の特徴(工学院大学総合研究所客員研究員工学博士鈴木敏之)▽超合金─耐熱合金の組織と特性(東京工業大学名誉教授、超高温材料研究所技術顧問・工学博士田中良平)。
 受講料は2万8,000円、ただし協賛団体会員は2万5,000円。問合せ・申込みは山本科学工具研究社内MS講習会事務局(電話047-431-7451/FAX432-8592)まで。


軽金属製品協会試験研究センター
『アルミ表面処理ノート』(第7版)

 軽金属製品協会試験研究センターは11月、『アルミ表面処理ノート』改訂版(第7版)を発刊する。全180頁の手帳タイプで、05年版を全面改定。抗菌性、潤滑性など機能性アルマイトの解説、難処理材とされる鋳物・ダイカスト・2000系合金などの皮膜の特徴と注意事項、改正JIS8602陽極酸化塗装複合皮膜規格の紹介など盛りだくさんの内容を追加した。
 定価1,500円(10月30日までの予約価格1,350円)。申込みは電話0297-78-2511/FAX2278。


トステムが「エコエア85」発売
熱回収率85%の全熱交換型換気

 トステムはこのほど、業界トップクラスの熱回収率85%を実現した高効率・全熱交換型換気システム「エコエア85」を寒冷地(マイナス15℃を下回る極寒冷地は除く)での使用に耐えられるようバージョンアップさせ、10月1日からSW工法住宅の専用部材として全国発売する。
 新製品は業界で初めて、高性能選択透過膜(セルロースの特徴を生かした高分子薄膜を採用、高度な「透湿性」と「気体遮蔽性」を実現)と独自の対向流構造の採用により、同社従来品よりも約25%高い熱回収率85%を実現した。
 年間のランニングコスト(換気熱ロス分の冷暖房費+換気電気代)は熱交換なしで約4万9,500円、熱回収率60%で約4万8,500円、同85%で約2万3,000円と、2万6,500円得になるという。


昭電、月産能力200万枚追加増強
シンガポールのHD生産、11年7月

 昭和電工は9月22日、かねて計画のハードディスク(HD)生産設備の月産300万枚の能力増強に加え、今回新たに昭和電工シンガポール社(SHDS)に、2011年6月完成予定で月産200万枚の製造ラインを導入すると発表した。投資額は約55億円。
 HDDの需給は足元では小幅の調整局面を迎えているが、中期的な需要は年10%近くの伸びが見込まれており、現在工事中の能力増強に追加して生産能力の増強が必要と判断した。
 SHDSの能力増強に伴い、全拠点の月産能力は10年6月の2,200万枚から11年4月2,500万枚、同7月以降2,700万枚に順次増強される。


図・表・写真は本誌でご覧ください。