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NO.2125(2013年3月18日号)
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YKKグループが第4次中期経営計画 「商品力」「提案力」「技術力」 海外投資を加速、利益率8.2%へ
YKKは5日、13〜16年度の第4次グループ中期経営計画を発表した。ファスナー事業では販売本数100億本を目指して、建材事業では海外売上高75%増を目指して海外投資を加速する。最終16年度に利益率8.2%、ROA4.2%を目指す。
◎AP事業の利益が激増 12
年度見込み、13年度計画及び中計最終16年度の数値目標は別表の通りで、16年度は売上高6,895億円(12年度見込み比21%増)、営業利益562
億円(同72%増)、経常利益575億円(84%増)、当期利益368億円(同18%増)を目指す。経営指標では売上高営業利益率8.2%(同
5.7%)、ROA4.2%(同4.4%)を目標とする。ROAが低下するのはファスニング、建材の両事業において、世界市場を対象に2,520億円の大
型投資を実施し、「攻め」の姿勢に転換するためだ。 同社はファスニング・建材事業において世界6極に71ヵ国/地域、109社を抱えるグローバル企業。世界市場を席巻するファスニング事業を核に高利益率・高資産を誇るエクセレントカンパニーの地位はいささかも揺るがない。
新中計の最重要ポイントは「厳しい事業環境を勝ち抜くために求められる力、『商品力』と『提案力』、『技術力』を強化する」こと。新中計の前提条件として
ファスニング事業では「アジア市場の重要性の拡大と今後の中国市場の動向を注目する」という。またAP事業では「消費税増税に伴う新設住宅着工戸数の駆け
込み需要とその反動、リフォーム分野の活性化を注視する」としている。 事業部門ごとの売上高・営業利益計画は前頁・別表の通りで、ファスニング事業は16年度売上高2,808億円(同29%増)・営業利益432億円(同17%増)、営業利益率15.4%(同12.6%)と堅調な伸びを計画する。 同事業では「新たなる成長戦略を展開、販売本数を現行75億本から100億本に向けて」を掲げ、成長市場のアジア・中国市場に集中投資するとともに、ボリュームゾーンのファストファッションを中心に拡販する。
一方、建材事業から名称を改めたAP事業の16年度業績計画は、売上高4,024億円(同16.7%増)、営業利益253億円(同47.4%増)、営業利
益率6.3%(同5.0%)を目標とする。AP事業はこれまで内外市場とも競争が激しく、収益的に赤字になったり黒字化しても小幅な利益にとどまり、ファ
スニング事業に「おんぶに抱っこ」状態が長く続いた。 しかし第3次中計で実施した「国内建材事業構造改革」が効果を上げ、12年度から収益が劇的に改善、第4次中計ではグループの重要なプロフィットセンターに位置付けられた。 ◎「APW」を400億円に5.5倍増 12年度見込み、13年度計画及び中計最終の16年度のYKK APグループの連結業績予想は別表の通り。
国内は売上高3,400億円(同9.4%増)、営業利益183億円(同35.6%増)、営業利益率5.4%(同4.3%)と堅調な推移を想定する。「消費
税増税の影響を考慮しつつも、営業力の強化と事業の成長を目指し、<商品力・提案力によるAP事業の持続的成長>を事業方針とする」。 注目は吉
田忠裕会長兼CEO以下同社が全精力をかけて強力に推進する「APW窓事業」。埼玉窓工場・複層ガラス工場に続き、東北事業所にも「窓工場」を建設して供
給体制を整えるとともに、窓製品のラインアップを拡充するなど、市場定着に努める。これにより「APW」の年商規模は11年度27億円、12年度73億円
から16年度には5.5倍増の400億円を目指す。 一方、海外の建材事業は12年度売上高514億円(11年度比11.0%増)、営業利益36億円(同2.25倍)、営業利益率7.0%(同3.5%)。売上高は建材総売上高の15%とまだ少ないが、利益率においては国内を上回る高収益を達成。 中計最終年度の16年度における海外売上高は897億円(12年度見込み比74.5%増)、営業利益69億円(同91.7%増)を目標とする。
海外売上897億、12年度比75%増 「MADOショップ」1千店は質の向上
YKK APは13〜16年度の新中計の中で「AP事業」の強化策6項目を発表した。以下要旨。 【窓事業の拡大】@首都圏モデルの展開、A窓商品ラインナップの拡大、Bライン化技術によるコスト競争力の強化。この分野では供給力強化のため東北事業所に「窓工場」を新設(別項)する。
【リフォーム分野の強化】MADOショップを軸とした多様なニーズへの対応。建材小売業の業態変革を提案してきたMADOショップは1,000店を超え、
導入期は終了。今後ショップごとに濃淡のある質の向上と、「窓から広がるリフォーム事業」を合言葉に多様なニーズへの対応力の強化を推進する。 【エクステリア商品力の強化】デザイン・機能を重視した商品の拡充 【ビル事業の強化】@プロジェクトマネジメント体制の徹底、Aビル改装分野への提案力強化、B技術に基づいた調達基盤の拡充
【海外AP事業の拡大】@米国は東南部を中心に展開してきたが、中西部にも基盤を作り、全米体制を目指す。A中国はチャイナリスクの懸念はあるが、信頼関
係は確立する。現在のキャッシュオンデリバリーの取引形態の中でニーズにあった商品を提供、地域展開を強化する。B台湾はブランド価値による地位の確立。
Cインドネシアはアジア向け基幹商品の開発と投入。先に発表したインド企業のアルミ押出材事業の譲受でAP事業の海外進出は10ヵ国/地域に拡大する。海
外事業の売上規模は16年度897億円、12年度見込み比74.5%の増加を予定する。 【YKK AP FACADEブランドの構築】@プロジェクトマネジメント体制の構築、A新設するベトナムでの受注体制の構築
タイにアルミハーネス量産工場 今年9月稼働、月産能力100d
住友電工・住友電装の両社は4日、タイにアルミ電線を使用した自動車用ワイヤーハーネス(アルミハーネス)の生産拠点を設置すると発表した。既に進出済み
のSEC Thai Electric Conductor Co(STEC社)の敷地内に月産能力100dの量産工場を建設、14年9月から稼働する。
住友電工は10年から銅ハーネスに替わり、約20%軽量のアルミハーネスの量産を開始。以降技術開発を進めるとともに、燃費向上に寄与する自動車の軽量化
ニーズを背景にアルミハーネス事業は順調に拡大しているという。今後自動車生産の増加に伴って東南アジアや中国での需要増が予想されるため、地産地消の促
進の一環としてタイに生産拠点を建設する。アルミハーネス事業における海外進出は初めて。 建設地はラヨーン県アマタシティ工業団地で、STEC
社の敷地内に約20億円を投じて建設する。量産開始時の月産能力は100d、従業員は約70名。量産したアルミ電線をタイ、ベトナムなどの既存工場でハー
ネスに組立て、東南アジアや中国の自動車各社に供給する。日本で培った最新技術を導入し、アジアの成長市場を需要を取り込んでいく方針。
YKKAP、東北事業所に「窓工場」 投資額34億、震度6想定の耐震構造
YKK APは東北事業所(宮城県大崎市)に同社が推進する戦略商品「APW」の供給能力増強の一環として、「窓工場」を建設する。「窓工場」は「埼玉窓工場」に続いて2番目。
東北事業所は同社の国内5大工場(黒部・東北・埼玉・四国・九州)の一つ。東日本大震災で罹災したため、ものづくりの競争力強化の一環として震災・災害に
強い事業所に建替え中。新工場は地震を含めた災害に強い工場をコンセプトに震度6に耐え得る高耐震性と高省エネ性を追及する。 建築面積は1万
5,000u、延床面積3万uの鉄骨造地上2階建て。13年6月に着工、14年6月に操業開始予定。投資額は土地取得費を含め約34億円。生産品目は窓及
び窓構成部材。主要設備は「窓生産ライン」。YKK
APは11.3.11の東日本大震災を教訓に全国の各工場で耐震・防災改修を実施中で、14年度までに完了する。
軽金属学会賞に池野富山大名誉教授 功労賞にアイシン精機村上専務
軽金属学会はこのほど軽金属学会賞など三賞の受賞者を決めた。5月18日に富山大学五福キャンパス黒田講堂大ホールで開催する第124回春期大会の定時総会の席上、表彰式を挙行する。
【第16回軽金属学会賞】▽受賞者、池野進富山大学名誉教授、北陸職業能力開発大学校校長、▽受賞理由、富山大学において一貫してアルミ合金の多岐に亘る
研究を行い、基礎から開発に至る広範囲に顕著な功績があった。軽金属学会においても長期に亘り副会長・評議員・北陸支部長・理事、各賞選考委員などを歴任
した。 【第15回軽金属功労賞】▽受賞者、村上哲アイシン精機専務取締役、▽受賞理由、30余年に亘りアルミ合金製品の研究開発・実用化に取り組み、成果を上げた。中でもアルミ合金押出形材製バンパーリィンホースメントを開発するなど自動車の軽量化に多大の功績があった。 【第11回軽金属功労賞】▽受賞者、柴柳敏哉富山大学教授、▽同、高山善匡宇都宮大学教授、▽同、山本厚之兵庫県立大学教授
「貝IXILトータルサービス」 工事・メンテをトータル提供 13支店19営業所、社員2,800名
貝IXILは4月1日付で「LIXILトータルサービス」を設立する。住宅・ビル・店舗など多様な住宅設備機器・建材の工事・メンテナンスについて高品
質にワンストップで対応できる窓口とする。従来この分野は子会社がそれぞれ対応してきたが、6社を経営統合して1本化する。 新会社は資本金1億円で、本社は東京都江東区大島2-1-1に置く。社員は益子保美社長執行役員以下2,800名。13支店19統括営業所を置いて全国をカバーする。統合対象は以下の6社。 @TLC(東京都江東区、金属建材・住設の工事・アフターメンテ) A蟹NAXエンジニアリング(同、住設の工事) B蟹NAXメンテナンス(同、住設のアフターメンテ) Cサンウェーブレクア(同、住設の工事) Dサンウェーブメンテナンス(同、住設のアフターメンテ) E東洋テクニカサービス(同、エクステリア商品のアフターメンテ)
YKK APが窓工学の中央研究所
【YKK
APの組織改正と役員人事】4月1日付。 組織改正@営業力強化のため事業本部を営業本部に改称、統括支店を支社としてエリア経営を推進、A窓事業拡大を
目的に製造・販売・開発を一体化した「窓・住宅企画部」を営業本部に新設、B「窓・住宅建材事業部」と「ビル建材事業部」を営業企画部に統合、C商品企画
部を開発本部に移管、D商品品質・生産性向上を目的に「素材技術部」「生産技術部」を強化、E技術力向上のため、AP事業に必要な窓工学・建物物理に関す
る調査研究、試験検証を行う中央研究所を新設、F「窓を考える会社」として窓の文明・文化の追求など窓に関する情報収集・発信の窓研究所を新設。
役員人事▽執行役員、ビル建材第一事業部長北野和浩、▽同、窓事業企画部長魚津彰、▽同、営業企画部長高村陽一、▽同、黒部事業所黒部越湖製造所長松島清
光、▽同、素材技術部長田原建治、▽同、生産技術部長吉野正浩、▽同、経理部長田口浩一郎、▽同、情報システム部長中島隆利、▽安全環境管理部長辻吉孝、
▽同、商品品質管理部長牛丸禎
貝IXIL TOEX ソーラー+LED屋外照明6種
LIXILはソーラーとLED照明を組み込んだエクステリア用照明「エクステリアライト」6機種を3月から市場投入した。施工時に電気工事士の資格が不要な点がポイントで、住まいの外構をトータルに演出する。 EX照明市場では長寿命のLED照明の需要が急拡大中。特に低電圧の照明は安全な上、施工に電気技師の資格が不要なことから人気が集中する。 新製品はDC12V仕様で、@枕木型アッパーライト、Aエントランスラインライト、Bポールラインライト、Cローポールライト、Dポイントライト、Eソーラー発電仕様のソーラーブロックライト−の6機種。 全機種がアルミサッシで培ったアルミ形材技術とLED照明を組合わせた安全で新機軸の屋外照明。ソーラーブロックライトは配線が不要な埋め込み型のため、施工性に優れる。
昭和電工が建築・建材展に出展 建材対応可視光応答型光触媒技術
昭和電工は5〜8日に東京ビッグサイトで開催された国内最大級の「建築・建材展2013」の特別企画「光触媒ゾーン」に、国内初の特殊な光触媒技術を展示した。可視光応答型光触媒「ルミレッシュTM」で、今後建築・建材分野に幅広い用途展開が期待されるという。 同技術は子会社の昭和タイタニウムが、NEDOのプロジェクトにおいて開発した可視光応答型光触媒の量産技術の開発と、最高レベルの光触媒活性を持つ酸化チタンの開発をベースとしたもの。 国内初の新技術という。
光触媒は防汚・抗菌・抗ウィルス、室内の空気浄化などの様々な機能が確認済みで、清潔・安全で快適な生活空間の実現に貢献する。「ルミレッシュTM」は紫
外線の少ない室内においても、光触媒機能を発揮するのが大きな特徴。展示会への出展を機に積極的なマーケティングを開始する。
三協立山・三協アルミ社 「『ナノイー』搭載内部額縁」
業界初、パナソニックと共同開発 三協立山・三協アルミ社(蒲原彰三社長)はこのほど、玄関ドア用の室内額縁としてパナソニック・エコソリューション社(長榮周作社長)と共同開発した「『ナノイー』搭載内部額縁」を発売した。玄関の空気を水に包まれた微粒子イオン「ナノイー」によって爽やかに保つ。 玄関は家の顔ながら靴やペットの臭気があったり、花粉などのアレルギー物質も紛れ込む。このためドアを閉めたままで通風・換気しながら、爽やかな空気を取込むことができるのが新製品の大きな特徴。女性の提案から開発された。
特徴は@玄関ドア枠上部から「ナノイー」が発生、脱臭フィルターを介して空気を循環させる、A「ナノイー」ユニットの小型化を図り、内部額縁の上部框内蔵
型にスッキリ納まる、B必要時に電源を入れて作動させる、C内部額縁は大・小と、2色のカラーを揃え、選択が可−など。 価格は片開きドア・額縁大で10万7,000円、同小で10万円。
三協立山・三協アルミ社 断熱玄関ドアに新デザイン
三協立山・三協アルミ社は断熱玄関ドア「プロセレーネ」に新デザインを追加した。断熱性能K1.5仕様には従来なかった洋風デザインを品揃えするなど消費者の選択の幅を広げた。 「プロセレーネ」はドア厚60oの高断熱ドア。ドア本体内部に断熱材を充填、枠はドライ枠、採光部にはLow-E複層ガラスを採用して断熱性能を高めた。次世代省エネ基準T・U地区用のK1.5仕様とK2.0仕様がある。
デザイン追加は「スリット」「小窓」「鋳物」を加えた他、欧風ハンドルも追加した。特にK1.5仕様には洋風デザインやリーズナブル価格のシンプルなデザ
インも用意、選択幅を広げた。これによりK2.0仕様は全16デザイン・全14色に、K1.5仕様は全8デザイン・全12色に充実した。
貝IXIL サンウエーブ システムキッチンを全面改良
LIXILはこのほどサンウエーブブランドで発売するシステムキッチン「サンヴァリエ<アミィ>」をモデルチェンジし、再発売した。デザイン性を増やすとともに業界初の「くるりん排水口」(特許出願中)も一部機種に採用した。 デザイン性を高めるためシンク・コンロ・扉のカラーコーディネートを楽しめる「彩(いろどり)コーデ」を採用。人造大理石(プレーンシンク)とガスコンロ(ひろまるコンロ)に爽やかで可愛らしい5色を揃えたことで、シンク・コンロ・扉の配色の妙を楽しめる。
「くるりん排水口」は水を流すだけで渦の力によって排水口の汚れを洗い流す新技術。家庭の主婦の悩みの一つであるキッチンの清掃に役立つ。また加熱機器は
3つのバーナーの間隔を広げたことで大きな鍋やフライパンを同時に使えるようになった。さらに、爽やかなトーンが中心だった扉にクールなモノトーンや
ディープカラーの木目柄も用意した。
神戸製鋼、副事業部門長に金子常務
【神戸製鋼所の役員人事】6月の株主総会
後。本誌関連。▽代表副社長、アルミ・銅事業部門長高橋徹、▽常務執行役員アルミ・銅部門副事業部長、金子明、▽同アルミ・銅事業部門長付、佐藤孝彦、▽
同企画管理部・原料の担当、柴田順行、▽同営業全般の担当、加藤宏、▽執行役員、真岡製造所長藤井拓巳 4月1日付▽理事、アルミ押出・加工営業部長畑中邦彦、▽同、大安工場長桂俊弘、▽真岡製造所設備部長、辻辺博一、▽長府製造所長兼同製造所銅板工場長、磯野誠昭
日軽金グループOBの美術展 「第30回ネオ・マルシェ展」開催
今年で30回目を迎える日本軽金属グループOBによる美術展「ネオ・マルシェ展」が4月8日〜14日の日程で開催される。会場はギャラリーくぼた本館(東
京都中央区京橋2-7-11、電話03-3563-0005)、時間は11時〜17時30分(最終日は14時30分まで)。なお、開催初日の8日17時か
ら会場でオープニングパーティーが行われる(入退場自由)。
「貝IXILデザインコンペ」 金賞に島田陽氏の「六甲の住居」
LIXIL
の上質な住空間を対象とした「LIXILデザインコンテスト2012」審査会は5日、応募465作品の中から上位6作品を選出した。その中から最高賞の金
賞に、島田陽設計事務所の島田陽氏の「六甲の住居」=写真)を選んだ。他に銀賞2作品、銅賞3作品、審査委員特別賞3作品、入賞10作品の計19作品を選
出した。 審査委員長で建築家の木下庸子女史は「高齢者や子供、仕事や趣味に対してどのような設計の視線が向けられたか、ストックの活用など歴史の継承をどう考えたか、上位受賞作品は意欲的にチャレンジし、最高の提案をしている」と講評した。
石炭脈石からアルミナ抽出
山西省・柳林県石炭脈石総合利用模範団地は、同団地内で行った石炭脈石からアルミナを抽出する工業試験に成功した。 近いうち、同団地は石炭脈石からアルミナを抽出する生産プロジェクトを設立する計画であり、これによって毎年5万dの石炭脈石を処理し、1万2,600dのアルミナを抽出することができる。
フライアッシュからアルミナ抽出
内蒙古のMengxi Eerduosi Aluminum Co.,
Ltd(蒙西オルドス・アルミ業公司)は、同社が投資して建設を進めていた「フライアッシュからアルミナを抽出する」プロジェクト第1期工事が竣工稼動す
る。そのアルミナ年産能力は20万dである。フライアッシュを原料にしてのアルミナ生産を事業化したのは初めて。
博朗峰実業も電解アルミ生産へ
山東省・青島市のBolangfeng Industrial Co., Ltd.(博朗峰実業公司)は、甘粛省張家川回族自治県に電解アルミ生産工場を建設する計画である。年産能力が160万dという大規模なプロジェクトを近々立ち上げる。
アルミ合金地金の生産能力4倍計画
四川省・遂寧市のXinhuaxi Aluminum Co., Ltd(新華西アルミ業公司)は、アルミ合金地金の需要拡大に対応してその生産設備能力を現在の年産2万dから8万dへ4倍に引き上げる大型投資計画を進めている。新工場の着工はことし6月頃の予定。
アルミ鋼複合板を海外市場へ
山西省のTaiyuan Iron & Steel(Group) Co.,
Ltd(太原鋼鉄集団公司)傘下の複合材料工場は、権威機関のテストを経て、同工場製のアルミニウム鋼複合感応板製品の品質が既に国際基準に達し、間もな
く海外市場へ輸出されると発表。 アルミニウム鋼複合感応板は主として都市軌道交通分野の接触電力供給システムに応用される。 太鋼複合材料工場は中国初のアルミニウム鋼複合感応板を製造するメーカーで、その製品は既に広州市の軌道交通システムに用いられた。
150MN押出機使って長尺シームレス
Shandong
Yan-kuang Light Alloy Co., Ltd.(山東軽合金有限公司)は、さきにドイツSMS
Meer社から導入したシュレーマン150MN押出機を使って長さ20m×直径273o×厚さ24oシームレスアルミパイプを製
造した。 このシームレスアルミパイプは航空、宇宙飛行、軌道交通分野に用いられる。
アルミ箔設備一式を新規導入
河北省神有色金属加工専用設備公司は、山東省仕平県の新大地アルミ業公司向けにアルミ箔設備一式を製造、納入する契約を結んだ。 受注によって、神公司は新大地公司のため1台の1,850o汎用アルミ箔圧延機、1台の引張り矯正機、1台のアルミ箔せん断機、1台の横切断機を製造する。
無水フッ化アルミの輸出量
中国税関のデータによると、2012年に、中国の無水フッ化アルミニウム輸出量は11万4,000dで、前年比9.6%増となった。平均輸出価格は1,431j/dで、前年比0.8%減となった。
図・表・写真は本誌でご覧ください。
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