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NO.2137(2013年6月17日号)

神戸製鋼がHydro Al社と包括提携
自動車アルミパネル材の技術協力で
欧米自動車メーカーにも拡販を企図


神戸製鋼は11日、欧州大手のアルミ圧延企業Hydro Aluminium Rolled GmbHと、自動車のアルミパネル材に関する技術協力契約を締結したと発表した。アルミ押出材については12年3月にスウェーデンのSAPA ABと技術供与契約を締結済み。

 契約の具体的な内容は、自動車ホディ及び構造部材用のアルミ材料に関する技術情報、知的財産及び製造ノウハウの使用許諾、及びそれらの技術サポートについての包括的なもの。個別の案件についてはこれから両社で詳細を協議する。
 自動車用アルミパネルは、燃費規制強化を背景とした自動車軽量化ニーズの拡大により需要の伸びが期待され、内外の大手アルミメジャーはそれをターゲットに大幅な設備増強を計画する。神戸製鋼のアルミ・銅部門もアルミ板事業において最重点拡販分野に位置づける。
 神戸製鋼は自動車用アルミパネル材において日系自動車メーカー向けに約50%のトップシェアを有し、今後欧米系自動車各社への拡販を企図する。そのためにはグローバルに同等品質の材料をタイムリーに現地調達したいとする自動車各社のニーズに応える必要があったという。
  その取り組みの一環として欧州における自動車用アルミパネル材の有力企業であるHydro Al社との技術協力に至ったもの。今後目下検討中のグローバル供給体制の構築を含め、需要家のグローバル調達ニーズへの対応力を高めていくという。ちなみ にHydro Al社はNorsk Hydro ASAグループの1社で、ドイツのグレーベンブロイヒに本拠を置き、年商規模は12年で約200億ノルウェークローネ(約3,400億円)。従業員は 4,700名。生産品目は自動車材・缶材・箔地など向けアルミ板。年産能力は約120万dで、世界マーケットではアルコア、ノベリスに次ぐ第3位にある。
  なお神戸製鋼は自動車材・缶材の海外製造拠点として、中国の江蘇常業股有限公司(略称ALCHA社)と合弁で、内モンゴル自治区包頭市に総額400億円を 投じて年産能力20万dの大型の一貫圧延工場を建設する計画だった。しかし最終的に合意に至らず、12年12月25日に破談したと発表した経緯がある。 (写真は高橋徹副社長アルミ・銅事業部門長)


日軽金系列の理研軽金属
アルミ合金製制震ブレース開発
壁倍率2.4、1本5万円低価格が魅力

  日本軽金属グループの理研軽金属工業(静岡市駿河区、勝山繁社長)はこのほどグループ会社と共同で新築の木造戸建て住宅用の制震ブレース(アルミ合金製筋 交い)を開発した。製品名は「ブレースリー」。11.3.11の東日本大震災以来、住宅の耐震設計のニーズの高まりに対応した。
 戸建て住宅用の制震材は粘弾性ゴムを金属に取付ける構造、鋼製で滑り摩擦力を応用した構造、油圧シリンダーを応用した構造、金属の塑性によりエネルギーを吸収する構造など多種多様。「ブレースリー」はそのうち金属の塑性エネルギーを応用した製品。
 すなわちエネルギーを吸収する履歴ダンパはアルミ合金製で、エネルギーを効率よく吸収する形状(特許出願中)に設計され、変形時の力と変形量が最適になるように熱処理を加えた。建築基準法で定められた筋交い(耐力壁)の強さを示す壁倍率2.4を取得済み。
  特徴は@壁倍率2.4を取得済み(認定番号FRM-0371)、A部材構成は履歴ダンパ・筋交い・取付金物で、全て軽量・高耐久・メンテフリーのアルミ合 金製。B施工は従来の軸組住宅のブレース取付けとほぼ同じ、C取付けの目安は建坪15坪で東西南北各1ヵ所、計4ヵ所に設置、D価格は1本5万円と低価格 設定─など。
 販売目標は13年度0.5億円で立上げ、17年度5億円を目指す。販売エリアは13年度上期が静岡地区の限定販売とし、その後全国販売を計画する。静岡の販売代理店は日軽産業が行う。


YKK APが開設
「窓研究所」公式WEBサイト

「窓文化の創造」で情報発信
 YKK APはこのほど、「窓研究所」の公式WEBサイトを立ち上げ、運用を開始した。「窓研究所」の活動の中で収集・保存した窓に関わる専門知識や高品質な情報を社会に発信し、窓文化の創造と社会への貢献を目指す。
  同社は07年度から「窓学」をスタートさせ、窓の歴史や文化など窓に関する知見の蓄積を進めている。「窓研究所」はその中核組織。WEBサイトでは窓の ルーツに繋がる世界の窓の写真をレイアウトし、窓の歴史や文化を体感できる構成に仕立てた。また歴史的に意味を持つ窓の紹介に加えて、建築家によるインタ ビュー企画、窓にまつわる様々な調査結果などの掲載を予定。さらに海外への情報発信のため多言語化対応(英語・中国語)も計画中という。
 主なコ ンテンツはインタビュー3件、コラム1件、今日の窓格言1件。インタビューでは原広司氏の「窓の概念」、塚本由晴氏の「コアハウス/板倉の家」、成瀬友梨 氏・猪熊純氏の「窓とシェア」を掲載。コラムでは窓語アラカルトとして言語学者の上田康成氏が世界各国の「まど」の語源に迫る。今日の窓格言では古今東西 の建築家による窓の言説を日替わりで紹介する。


日本アルミ協会が定時総会
山内新会長「需要創造が第1使命」

副会長に日軽金HD石山氏とアルミネ竹内氏
  日本アルミニウム協会は5月29日、都内のホテルで定時総会を開催し、13年度の事業計画を承認した。任期1年の満了に伴う役員改選を行い、会長に山内重 徳住友軽金属社長、副会長に石山喬日本軽金属HD社長とアルミネの竹内正明社長を選出した。山内会長以下新執行部は総会後の記者会見で要旨次のように抱負 を述べた。
 「13年度の国内のアルミ製品総需要は389万dで4年連続400万dに届かなかった。13年度はコーヒー缶のアルミ化・新設住宅着 工増・コンデンサ用アルミ箔の回復などで0.4%増の392万dを予測する。国内景気の回復や復興需要の本格化などから400万dを超える可能性も高い」
  「政府は大胆な金融緩和・機動的な財政出動・民間投資を喚起する成長戦略−のいわゆる3本の矢で景気回復を図る。成長戦略により新ビジネスへの種まきや芽 吹きで新市場が沸き立てば、我々素材を提供する側にも大きなプラス材料。例えば温室効果ガスの削減のためのクリーンエネルギーの導入促進が進めばアルミの 存在感がさらに高まり、自動車の燃費向上のための軽量化が進めばアルミの出番であり、インフラ整備にもアルミ素材の果たす役割は大きい」
 「協会の事業の柱は@新規需要の開拓と技術開発、A人材育成の強化、B広報活動の充実強化である。「アルミ技術開発ロードマップ」では2035年にアルミ総需要を650万dに拡大する目標を掲げ、これを羅針盤に各課題をこなしている」
  (電気・電子機器あるいは鉄鋼など日本の基幹産業は国際的に地盤沈下が著しいが、アルミは大丈夫かという質問に対して)「アルミ素材は合金・鋳造・圧延・ 表面処理・その他の諸々の技術が総合して生産される。日本の各段階の技術は極めて優秀であり、世界市場でも十分伍していける」


日本シヤッター・ドア協会
岩部会長「13年度も活況」と挨拶

定期点検制度と止水事業に全力投球
 日本シヤッター・ドア協会は5月28日、都内のホテルで定時総会を開き、13年度の事業計画を承認した。総会後岩部金吾会長(文化シヤッター会長)以下正副会長が会見し、市場動向と主要事業などについて次のように述べた。
  「12年度の軽量シャッターの出荷は227万uで11.4%増、重量シャッターは99.3万uで12.0%増とともに2ケタ増を記録。軽量も重量も爆弾低 気圧、ゲリラ豪雨で改修需要が伸び、新設住宅着工増でガレージも増えた。リーマンショック前のピークには遠く及ばないが、12年度は快調だったといえよ う。13年度についても出足好調が続いており、12年度水準を上回る勢いだ」
 「防耐火シャッター・ドアについては定期点検制度があるが、一般の重量シャッターはまだない。国民の安全・安心を守るため、点検制度の義務化は是非とも必要だ。メンテナンス元年を掲げる太田国交大臣とは個人的にも親しい間柄なので、応援を得て早期の実現を目指したい」
 「爆弾低気圧やゲリラ豪雨などで問題となっているのが、ビルや地下鉄、地下街などの雨水侵入防止の止水事業。まだ規格やグレード、品質基準もないので、当協会の事業に加えたい」


建築改装協会の賀東会長が所信
「質の向上とストック重視」推進

 ビル改装関連企業で構成する建築改装協会は5月29日、定時総会を開催した。賀東隆会長(三協立山常務執行役員)は総会後記者会見を行い、要旨次のように初心を述べた。
  「建築物のリフォーム・リニューアル工事の受注高は12年上期で4兆円強となり、2.3%増と住宅・非住宅とも堅調。会員の12年度売上高は合計 823.6億円、6%増と好調に推移した。地域別では千葉2.1倍、四国33%増、北陸31%増、中部26%増と大きく伸びた地域もある。13年度は消費 税増税の準備の年であり、政府も関連措置など14年度を見通した政策が予測される。同時にグリーン投資減税、省エネ改修の促進、建物のゼロエネルギー化、 既築住宅における高性能建材導入促進などが検討されることから、ビル改装需要は13年度も堅調に推移するのではないか」
 「当協会は@改装工事の 拡大、A改装技術の向上、B協会活動の活性化─が課題。市場拡大では改装作品コンテストを実施したり、改修用サッシ施工に必要な取替え工事管理者のための 講習会などを実施する。住宅行政の質の向上とストック重視の流れに乗って、協会活動に全力投球する」


日本サッシ協会が12年度実績
サッシ出荷1.1%減、EX8.9%増

アルミ建材の出荷金額2.8%増
  日本サッシ協会はこのほど12年度におけるアルミ建材、スチール建材の生産・出荷・出荷金額をまとめた。詳細は表の通りで、アルミ建材の総出荷は36万 4,104dで0.9%の微増、出荷金額は5,364.85億円で2.8%増となった。スチール建材の出荷は18万2,333dで7.5%増、出荷金額は 1,062.22億円で6.6%増となった。
 12年度統計で特徴的なことは、エクステリアが大きく伸びたこと。エクステリアは門扉・フェンス・ カーポート・バルコニー・テラスなどを含むが、新設住宅着工の増加を反映して、出荷量が9万3,018dで8.9%増、出荷金額が1,027.26億円で 9.3%増と堅調に推移した。いま一つの特徴はアルミ建材の全品種について出荷量の伸び以上に出荷金額が増えたこと。期中のアルミ地金価格は低位横這い だったので、これも住宅着工増により需給がタイト化して価格が通りやすくなったものと見られる。ちなみにアルミ建材のトン当たり平均単価は147万 3,400円で、11年度の144万6,400円比2万7,000円、1.9%の上昇。
 また住宅サッシの生産が大幅に落ち込んだが、これは11年度に貝IXILのトステムタイが大洪水で休止状態となったため、国内生産を大きく伸ばしたその反動による。


全国軽金属商協会の星野新会長
「メーカーとユーザーの連携強化」

  全国軽金属商協会と東京軽金属商協会は5月27日、東京・上野の上野精養軒で定時総会を開催、13年度の事業計画を承認した。同時に任期満了に伴う改選を 行い、両団体の会長に星野肇古河産業常務取締役機能材本部長を選出した。同会長は総会後の懇親会で次のように挨拶した。
 「足元はアベノミクスで 円安・株高に沸き、景気回復の期待が大きい。反面財政悪化を懸念する声もあり、安部政権の実力はこれから試される。国際的には中国や欧州の景気動向が注視 される。圧延業界は古河スカイと住友軽金属の経営統合など、少し前まで考えもできなかった大きな変革が内外で続く」
 「我われ流通はそうした変化に柔軟に対応していく必要がある。メーカーとユーザーの間に立ち、双方のニーズを仕事に的確に反映させていかなければならない。仕事量の増加と会員の増大を目指して協会活動を充実させていく」


三菱アルミの13年3月期
売上高4.4%減・営業利益57.6%減

 三菱アルミニウムの13年3月期連結業績は売上高931.74億円で4.4%減、営業利益11.53億円で57.6%減の減収大幅減益となった。電解コンデンサ用高純度箔、自動車向け需要の落ち込みにエネルギーコストの上昇などが加わり、下期の業績が大幅に悪化した。
 単体の出荷量は14万1,045dで1.5%増。板類は缶材が好調だったので4.2%増加したが、押出は自動車向けの不振で5.0%減、箔はコンデンサ用の不振で5.1%減となった。


貝IXILが夏場製品
外付「スタイルシェード」

女性陣が開発、気配り万全
 LIXILは夏場に使用する日射遮蔽製品の外付スクリーンを「スタイルシェード」の製品名で、6月からトステムブランドで市場投入した。夏のヒット製品「フレシェード」をモデルチェンジした。女性を中心としたスタッフが細かな気配りのもとに企画開発した。
 シェードの収納は自動的にブレーキがかかり、ゆっくりと静かに収納する「オトノン」方式を採用。操作音は約50dBで、騒音を気にしないで済む。
 シェードの出し入れ時に手で掴むボトムバーは手に優しい円形とした。生地も素材から見直し、耐候性に優れた新開発のLIXILオリジナルを採用。汚れても網戸と同様に手入れが簡単。
 フック固定型の「ベーシックスタイル」、A手摺り固定型の「バルコニースタイル」、Bデッキ固定型の「デッキスタイル」─の3種がある。参考価格はフック固定型幅1,820o×高さ2,110oで税込み2万8,875円。


三協立山・三協アルミ社
「簡易防音ドア・引戸」発売

 三協立山・三協アルミ社はインテリア建材「ウッデリアVS」シリーズに「簡易防音ドア・引戸」を品揃えし、市場投入する。家の中で気になる生活音を低減する。簡易防音ドアは70dBの騒音を40dBに引き下げられるという。
 充填材を入れて面材を2枚貼り合わせることでドア・引戸本体が音を吸収し、透過音を低減する。
「簡易防音ドア」はドアの下部からエアタイトが出てくる構造で、床との間の隙間を塞ぐ。また下部両端に隙間塞ぎを採用し、気密性を高めた。さらにヒレ(気密材)付き戸当りを採用し、しっかり密着させることで音漏れを低減する。遮音性能はT-2等級相当。
 「簡易防音引戸」は密着するよう各部位(上部・枠・戸尻・ガイドレール)にパッキンを取付けて防音効果を高めた。遮音性能はT-1。
 参考価格は「簡易防音ドア」が8万5,000円〜11万9,000円、「簡易防音引戸」が12万1,000円〜15万1,000円。


4月度の圧延品市況
東京で板20円、押出30円増

 全国軽金属商協会市場調査委員会はこのほど、4月度の圧延品市況を発表した。東京は板3品種が20円、押出3品種が30円上昇した。また大阪・名古屋は6品種全てが30円アップした。4月積み地金市況の上昇に伴う販価是正による。
  田中孝男委員長(神商非鉄取締役企画部長)は「アルミ地金の海外相場は4月の米国雇用統計の改善、欧州中央銀行(ECB)による追加利下げの実施、さらに 中国当局が景気刺激策として金融緩和の追加策を行うという見方が強まったことから、底堅く推移する。今後も中国の景気動向及び金融市場(為替・株式)の動 静を注視する展開が続く」とコメントした。


TOTOが中国でも発売
Actilight搭載「NEOREST」

アジア最大の国際見本市に出展
 TOTOは中国・上海の新国際博覧中心で5月末に開催された水まわり設備の国際見本市「Kitchen&Bath China2013」(KBC)に最新技術搭載のトイレを出展した。欧米では発表済みで、日本での展開はこれからという。
  最新機種とは光触媒技術を応用した世界初の最先端技術「Actilight(アクティライト)」を搭載した「NEOREST GH/GE」。同技術は光触媒技術「ハイドロテクト」を衛生陶器用に応用させ、便器に残る菌を除去するオリジナル技術。ナノレベルで平滑な従来のセフィオ ンテクト釉薬面の上に、衛生陶器用に新開発した耐薬品性・耐傷性に優れた光触媒層を形成、焼き付けた。
 これにより、ふた閉止時に便器内で光触媒を活性化させる紫外線を一定時間照射することで、便器ボウル内の有機物を分解し、菌の繁殖を抑制する。また光触媒のもう一つの効果である親水性により、便器ボウル表面が水と馴染みやすくなり、汚れが付きにくい状態を維持する。


貝IXILの「建デポプロ」
会員数40万人突破で感謝祭

 LIXILが運営するプロユーザー向け会員制建築資材卸売店舗「建デポプロ」の会員数が40万人を突破した。これを記念し6月17日〜7月14日、日産「NV350キャラバン」などを抽選でプレゼントする「お客さま感謝祭」を開催する。
 「建デポプロ」は第1号店オープンから約3年、全国に62店舗を構える大型商流に成長した。その会員数は3月現在で40万人に達した。
 キャンペーン「日産『NV350キャラバン』を当てよう」では抽選で1名に同車をプレゼントするほか、多数の優待企画を用意する。


日本マグネシウム協会
平成25年度技術講演会

 日本マグネシウム協会では、「実用化に向けたマグネシウム技術開発と進歩」と題する講演会を以下の要領で開催する。
 ▽ 日時:平成25年6月21日(金)10:00〜16:50▽場所:江戸東京博物館 学習室1(東京・両国)▽内容:@岡山県で実施した「フォトニクスを用 いた高性能マグネシウム製品のクローズド製造プロセスの創成」研究について─広島工業大学・日野実Aカーボン強化マグネシウム合金(UH合金)の開発とそ の特性について─慨TU・橋本義昭Bレーザー光を利用した市中スクラップのリサイクル─岡山県工業技術センター・水戸岡豊Cマグネシウム製電子機器筺体 の高性能処理の紹介─鞄。岡エンジニアリング・西本克治D(依頼中)難燃マグネシウム合金の表面処理と着色技術─堀金属表面処理工業括Eマグネシウム合金 の陽極酸化処理について─広島工業大学・日野実F自動車の軽量化と材料開発の方向性─マツダ梶E杉本幸弘G内外におけるマグネシウム動向─(一社)日本マ グネシウム協会・小原久
 ▽参加費:会員20,000円、非会員30,000円、学生5,000円。


日本ダイカスト協会
小野田賞に東芝機械の6氏

菅野賞はアイシンとリョービ
 日本ダイカスト協会はこのほど、東京・新宿のホテルで定時総会を開催し、13年度の事業計画を承認した。
 席上、12年度のダイカスト2大賞の表彰式を執り行なった。受賞者は以下の通り。
【小 野田賞】「ゲート方案・鋳造条件による溶湯射出状況の影響」、東芝機械相田悟・久保木勲・林勇人・藤本将輝・富岡智・中田光栄の6氏。「ダイカストのゲー トより射出された溶湯の状態をハイスピードカメラで射出ごとに撮影し、その動画を自作した画像解析ソフトを用いて溶湯の飛散状態を解析。鋳造方案の選定や 流動解析などに適用を試みた」
【菅野賞】@「アルミ溶解炉の現場改善」、アイシン軽金属ダイカスト工場ダイカスト第2製造部溶解グループラインリーダー川内谷大亮氏(勤続12年)、A「減圧鋳造技術の導入と鋳造方案の改善」、リョービ静岡工場鋳造第1課鋳造第2係段取班藤田仁氏(勤続32年)


図・表・写真は本誌でご覧ください。