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NO.2170(2014年2月24日号)
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植田アルマイトが竣工 本社に「アルミ板ライン新工場」 月産能力18万u、幅7mの大型設備
ア
ルミ表面処理大手の植田アルマイト工業は2月7日、堺市の本社工場内にアルミ板表面処理専用の「板ライン新工場」を完成、関係者約250名を招いて竣工式
を挙行した。月産能力は18万uで従来の1.5倍、加工最大寸法は幅6,600oの大型設備で、「受注増に対応した」(植田社長)。
アルミ板専用の自動倉庫を新設
同社は1948年6月創業の国内有数のアルミ表面処理企業で、生産拠点として関西に@本社工場(形材・板材)・本社硬質工場、A堺硬質工場、B三重工場
(形材)・三重硬質工場─の3工場を保有する。今回、本社工場内の遊休地や形材置き場などを活用して、三重工場の完成から16年ぶりにアルミ板専用表面処
理新工場を建設、竣工した。 「板ライン新工場」は建築面積3,774.31u・延べ面積4,702.05u、工場面積1,558.42u、倉庫
面積1,681.43u。新工場の外装は全面長尺材のアルミスパンドレル仕上げで、見学当日は生憎の曇天だったが、晴天であれば太陽光に反射して、陽に映
えると想像する。 国内のアルミ表面処理業界はアルミ形材・アルミ板の長期に亘る内需の低迷による需要の減退、電力費・石油代など原燃料代の高
騰、一段と厳しくなる環境規制などにより、事業撤退する企業も少なくない。そのなか新工場建設を決断した理由について、植田社長は「受注増に対応するた
め」とキッパリ断言する。実際、13年5月には通常勤務体系では納期遅れが生じ、顧客に迷惑をかける状態だったが、従業員がGウィークの出勤を自ら提案、
何とか乗り切ったという。このほか老朽設備の更新、設備の大型化による生産性向上、板材専用自動倉庫の新設による効率化、空調設備の導入による作業環境の
改善なども狙いだった。 処理槽は幅7mと国内最大級 「板ライン新工場」の概要は以下の通り。 @生産能力=18万u(既存ライン比1.5倍) A処理槽=H2,300o×W7,000o×D800o B加工可能最大寸法=H1,800o×W6,600o×t150o C板材専用自動倉庫=ラック数338棚(スタッカークレーン1台、自走台車4台、コンピューターオンライン方式) D養生テープ貼機 アルミ材料の表面処理は材料受入れ→枠付け→脱脂→エッチング→中和→電解→着色→乾燥→枠外し→検査→養生→梱包→出荷の多工程が必要だが、新工場はこれらを全て場内に取込み、一貫体制を構築。 またアルミ板の表面処理でW7,000oの大型槽はおそらく国内最大級と想定する。広幅化することで多本取りが可能となり、生産性が大幅に向上する。表面処理業界における本格的なアルミ板専用の自動倉庫も業界初。 多彩な加工仕様「板ライン新工場」の加工仕様は以下の通り。 @A1=艶消電着塗装(シルバー・ステン色(M-1)〜ブラック(M-6))、マット処理(SM-0〜SM-6) AA2=艶有電着塗装(シルバー、ステン色(C-1)〜ブラック(C-6))、マット処理(SC-0〜SC-6) BAA3〜AA15=封孔処理(シルバー、ステン色(A-1)〜ブラック(A-6))、マット処理(SA-0〜SA-6)
案内順路に従って工場内を見学するうち、気付いたことがある。仕事柄、圧延工場やサッシ工場を見学する機会が多々あるが、その時に何度も経験した表面処理
工場独特のあの「臭い」が一切ないのだ。よく見ると電解槽と通路はガラス隔壁ではっきりと区切られ、電解槽の臭いや雰囲気が通路やオペレーター室に一切流
入しない設計になっている。またオペレーター室などには空調が完備し、従業員の作業環境も大幅に改善する。新工場案内のパンフレットには「創業65年を経
て、更なる飛躍へ」とあるが、その布石の第1弾が今回新設の「板ライン新工場」である。
植田アルマイトが祝賀会 植田社長「能力up・品質up」
植田アルマイト工業は2月7日、堺市の著名ホテルに関係者約250名を招き、「板ライン新工場」完成の祝賀会を盛大に開催した。席上、3代目の植田信夫社長は要旨以下の通り挨拶した。
「新工場建設に踏み切ったのはここ数年板関連のアルマイト需要が急激に増え、生産能力の増強が緊急課題だったことと、品質向上のニーズに応えるためだ。新
工場の建設に当たり3つの拘りがあった。@顧客の重要な製品である板材を保管するための自動倉庫の建設、A作業者の環境改善、Bアルマイトラインと見学者
通路を遮断し、安全性の向上である」 「当社は今年6月、創業66周年を迎える。植田家は元々大阪の西成区で米屋を営んでいたが、日本アルミに勤
務していた長男の健太郎が、アルマイトの将来性に着目、兄弟3人で1948年6月にアルマイト加工業を創業したのが始まりだ。当初は家庭器物が主流だった
が、1967年に堺市に移転して形材に、1990年に板材に進出、1998年に三重県菰野町に新工場を建設するなど業容を拡大してきた」 「安部
政権の3本の矢ではないが、当社の3本柱は押出形材・硬質・板材の各アルマイト事業だ。今後の3本の柱で発展していく。一方、当社の宝は心強い社員たち
だ。実は13年のGウィーク前に板の受注が好調で、納期遅れの心配があった。そのとき職長たちから休暇を取らずに仕事をすると提案があり、それを乗り切っ
た。私はいたく感動した。その社員ともども誠実を原点に創立100周年を目指す所存である」
不況期の大英断に敬服 日軽金の岡本社長が祝辞
「新工場を見学したが、最新の自動倉庫など新鋭技術の導入に感銘を受けた。建設を決断されたのが2011年春と伺う。当時はリーマンショックの影響が色濃
く残る日本経済の停滞期にあった。そして完成した今、アベノミクス効果などで建材や形材・板材の需要が増加するなど、絶好のタイミングである。その大英断
に敬服する」 「植田アルマイトは表面処理技術・硬質アルマイトで業界をリードする。日軽金グループもお世話になっているが、その表面処理の技術力は内外で高い評価を頂いている。今後とも密接な協力関係を築いていきたい」
JR東日本がアルミ車両採用 新型特急「E353系」量産先行車
JR
東日本は2月4日、老朽化した中央線特急「E351系」の取替えを目的に、性能評価や技術検証を実施するため、新型車両「E353系」の先行車を製作する
と発表した。先行車は「基本9両編成」・「付属3両編成」の計12両を製作し、15年夏頃に評価・検証を開始する。 「E353系」の特徴は、車
体構造が既存「E351系」が鋼製だったのに対してアルミ合金製とし、軽量化・省電力を図ったこと。日本アルミ協会は13年10月24日、都内のホテルで
「アルミ製鉄道車両誕生50周年及び2万両達成記念講演会及び祝賀会」を実施したばかり。今回のJR東日本・中央線特急電車のアルミ化は、3万両に向けて
の新たなスタート台となった。 運用区間は中央本線(東京〜塩尻)・篠ノ井線(塩尻〜松本)。特徴は@アルミ合金車両を採用するとともに、室内照
明にLEDを採用、消費電力を低減、A「空気ばね式車体傾斜方式」を採用、快適な走行性能を実現、B先頭車やグリーン車に動揺防止装置を採用、乗り心地を
向上─など。
貝IXILとYKK APが受賞 「ECHO CITY製品大賞」特別賞
LIXILはこ
のほど同社が次世代スタンダードウィンドウとして発売する住宅用断熱窓「サーモスU」が、「ECHO
CITY製品大賞2013」において、特別賞を受賞したと発表した。またYKK
APも溶接を用いない独自のサッシ施工法「非溶接工法」が特別賞を受賞したと発表した。 同賞は大手出版社が「都市や建築・住宅の未来を切り開く
優れた建材・設備を表彰することで産業・社会に貢献する」ことを目的に、13年に創設し、今回が第1回目。応募総数84点の中から大賞1点(住江織物)、
特別賞5点(ニチハ・旭硝子・地盤ネット・貝IXIL・YKK AP)が選ばれた。 LIXILの「サーモスU」は従来の一般複層ガラスサッシと比べて最大で約33%断熱性能を向上した高断熱と、極限まで細くすっきりさせたフレームデザインが特徴。従来の断熱サッシやアルミ・樹脂複合サッシと同価格帯の低価格も魅力。 YKK APの「非溶接工法」は鉄筋コンクリート造りの建物にサッシを取付ける際、一般的だった溶接の代わりに樹脂剤で接着・固定する工法。火気を使用しないので火災のリスクを低減、天候に左右されず施工できるのが特徴。
ヘンケルジャパンが開発 高耐食・高耐熱・高耐摩耗性ECC
自動車アルミ部品等のコート技術 ヘンケルジャパン社(横浜市磯子区新磯子町27-7、資本金4.99億円、玉置眞社長)はこのほど、アルミ合金部品やチタン部品などに使用する特許取得のコーティング技術を開発したと発表した。耐食
性・耐熱性・耐摩耗性に優れたエレクトロ・セラミック・コーティング(略称ECC)。同社HPで公開した。 ECC
は各種アルミ合金・チタン合金に数ミクロン厚のエレクトロ・セラミック・コーティングを施す技術。高耐食・高耐熱・高耐磨耗性が付与されるので自動車駆動
系部品、マリンエンジン部品、汎用エンジンのピストン、金型、調理器具、下地塗装材、各種ポンプのローターやケースなど過酷な環境に晒されるアルミ合金部
品やチタン部品の表面塗装に最適という。 ECCは酸化チタン皮膜を形成することで耐塩水噴霧性を向上。すなわち米国材料試験協会・ASTMの規
定される中性塩水噴霧試験に準拠し、各種アルミ合金にECCを5μコーティングした後、塩水噴霧を行って外観を観察した結果、腐食の進行は全くなかったと
いう。アルミ合金A-7075のECC未処理(写真左)とECC処理済み(前頁・写真右)の試験片による塩水噴霧500時間後の腐食比較が前頁・写真。A
-7075合金以外のA-5052、A-6061、A-6063など他の合金でも腐食の進行は皆無だったとしている。
住団連が新設住宅着工予測 14年度88万8,000戸で7.9%減 持家10%減、分譲5%減、賃貸9%減
(一社)住宅生産団体連合会(略称住団連、会長・樋口武男大和ハウス工業会長)はこのほど記者会見し、13年度における新設住宅着工戸数見込みと、14年
度の予測を公表した。大手ハウスメーカー・デベロッパーなど住団連加盟16社の社長を対象としたアンケート調査をまとめたもので、住宅当事者が把握した業
界の最新実態を反映する資料として高い評価を得ている。 それによると13年度の見込みは96万4,000戸で、12年度89万3,000戸比
8.0%増の見込み。内訳は持家34万9,000戸で同31万6,500戸比10.3%増、分譲住宅26万6,000戸で同24万9,700戸比6.5%
増、賃貸住宅34万5,000戸で同32万900戸比7.5%増。 注目は消費税増税による前倒し需要の反動が予想される14年度の見通し。詳細
は別表の通りで、総計が88万8,000戸で7.9%減を予測する。内訳は持家が31万4,000戸で10.0%減、分譲住宅が25万3,000戸で
4.9%減、賃貸住宅が31万5,000戸で8.7%減。政府のローン減税などにより反動減はやや小幅になると想定する。 なお14年度の新設住
宅着工戸数の予測については先に政府調査機関の(一財)経済調査会・(一財)建築経済研究所が「季刊建設経済予測」の最新号で発表済み。それによると14
年度の総計は89万7,000戸で、内訳は持家32万2,500戸、賃貸住宅30万6,600戸、分譲住宅26万1,900戸、その他6,000戸となっ
ている。
BBSジャパンが試作 Mg合金鍛造ホイールを参考出展
重量はAl製の約2/3、早期に製品化 アルミ鍛造ホイール最大手のBBSジャパン(富山県高岡市、森山明社長)はこのほど、マグネ合金の鍛造ホイールを試作した。去る1月10〜12日に幕張メッセで開催した「東京オートサロン2014」に参考出展した。
マグネ鍛造ホイールはアルミ製に比べ重量が約2/3と軽量化できるため、スピードを競うレース用には採用が進む。しかし表面処理や表面塗装、その他に課題
があるため、量産化が可能な汎用車の一般市場にはこれから。BBSがこれまで積み上げたノウハウをベースに近く一般用を発売する方針で、そうなると一気に
需要が拡大する。 同社がオートサロンへ出展したのは車両に装着したアルミ製・マグネ製鍛造ホイールの2種。アルミ製は「BMWグランクーペ」に
搭載した「BBSアルミ鍛造2ピースホイールLM21インチ」。サイズは21×9.0J・21×10.0Jで、既に市販済み。マ
グネ製は「レクサスIS300h version
L」に搭載した「マグネ鍛造1ピースホイールMP(仮称)19インチ」。サイズは19×8.5J・19×9.5J。同製品は参考
出展で、出展解説の説明文に「近日発売します」とある。 同社は13年12月1日、アルミ鍛造ホイールの名門ワシマイヤーの営業権を継承、体制を一新して再スタート。軽量性・デザイン性に優れ、高付加価値品のマグネ鍛造ホイールについてもワシマイヤー時代から技術を蓄積しており、早い機会に一般市場への進出を急ぐ。
「LIXILデザインコンテスト」 金賞「後山山荘─聴竹居@鞆の浦」
貝IXILが主催する「LIXILデザインコンテスト2013」の金賞は前田圭介氏の「後山山荘─聴竹居@鞆の浦」に決まった。2月4日に公開審査会と表彰式を執り行った。 同賞は新築または改築した日本国内の住宅で、新しい時代の要望に応えた上質な住宅を実現した作品を表彰する制度。今回は応募作品294点の中から金賞1点、銀賞2点、銅賞3点、審査委員特別賞3点、入賞7点の計16点が選ばれた。 審査委員長でインテリアデザイナーの内田繁氏は「今回の応募作品はテーマが多種多様で価値基準の幅が広いため、審査尺度も一定ではなく大変難しかった。金賞作品は歴史や地域的なものと現代的なセンスが融合した思想を感じさせる作品である」と講評した。
アルミ・建材の第3四半期業績
※7.4%増収・57%増益と好調
【文化シヤッター】売上高863億円で7.4%増、営業利益49.80億円で57.4%増、営業利益率5.8%(前年同期4.0%)と好業績をマークし
た。主力のシャッター関連は大規模商業施設・大型物流倉庫向けが伸びて売上高338億円で10.9%増、営業利益44億円で21.8%増、営業利益率
13.0%と絶好調。鋼製ドアが中心の建材関連は大型商業施設・オフィスビルが好調で、売上高310億円で3.4%増、営業利益8.93億円で6.36倍
と大幅増益。サービス事業・リフォーム事業も増収増益。 通期予想は売上高1,200億円で6.3%増、営業利益70億円で26.9%増、営業利益率5.8%と変更はない。期末配当は2円増配の年12円。 ※建材主導で大幅増収増益
【不二サッシ】売上高609億円で9.2%増、営業利益8.59億円で52.2%増、営業利益率1.4%(1.0%)と大幅増収増益だが、利益率は低い。
主力の建材事業は建築着工増、収益優先の営業などにより売上高417億円で8.2%増、セグメント利益11.38億円で59.2%増と好調に推移。一方、
形材外販は売上高159億円で12.9%増となったものの、競争激化などによりセグメント利益は5.64億円、12.3%減、環境事業は売上高22億円で
7.1%増だったが、薬剤販売の価格低下などでセグメント利益は0.64億円で42.3%減と低迷した。 通期予想は売上高1,003億円で8.9%増、営業利益31億円で13.1%増と前回予想通り。
13暦年のカラーアルミ統計 1.85万d・2.5%増・建材20%増
日本アルミ協会はこのほど、13暦年(1〜12月)におけるカラーアルミの出荷統計をまとめた。それによると総出荷は1万8,500dで12年比2.5%増と3年ぶりプラスに転じた。ただ主要用途の建材・電機・輸送とも低水準が継続する。
詳細は別表の通りで、建材は3,334dで20.1%増と大きく反転。中でもサイディングが主力の壁向けは2,188dで42.8%増と大きく伸びた。ア
ルミサイディングはu当り約5sと軽量なため、東日本大震災以降住宅外壁のリフォーム用に需要が伸長する。屋根材も19.4%増と好調。 一方、
構成比82%の非建材は1万5,166dで0.7%減と横這い推移。冷蔵庫・冷凍ショーケース・扇風機・照明器具・空調ダクトなどの電機は3.4%増だっ
たが、海上陸上コンテナ・冷凍庫・鉄道内装・ナンバープレートなどの輸送機器は0.3%減、各種キャビネット家具・インテリア・駐車場・駐輪場・バスス
トップなどの住設機器は32.0%減と大きく落ち込んだ。(注)この統計は日本アルミ協会加盟の圧延大手の自主統計。非会員・輸入は含んでおらず、国内の
カラーアルミの総需要を示したものではない。
13暦年のアルミ圧延品統計 総出荷195万8,197d、1.3%減
200万dまた未達、ピーク時比23%減
日本アルミ協会がこのほどまとめた13暦年(1〜12月)におけるアルミ圧延品の生産・出荷統計によると、生産は195万6,400dで12年比1.1%
減、出荷は195万8,197dで1.3%減となった。ともに年200万d割れの3年連続のマイナスで、過去のピークであった97年に対し生産は
23.1%減、出荷は23.2%減と依然低迷が続く。 生産は板が114万6,696dで1.8%減、押出が80万9,703dで0.3%減。板は3年連続の減少で、過去のピークの04年比18.3%減、押出は4年ぶりにマイナスに転じ、過去のピークの96年比35.2%減と大幅な減産が続く。 出荷は板が114万3,301dで1.9%減となり、3年連続のマイナスで過去のピーク04年比19.0%減。押出が81万4,896dで0.4%減と4年ぶりに減少に転じ、過去のピーク96年比34.7%減。
板・押出の需要分野別の出荷詳報は別表の通りで、板類は構成比36.2%と最も大きい食料品が0.8%増とプラスを維持。ビール系飲料の落ち込み、ボトル
缶もコンビニのドリップ式コーヒー販売で減少したが、チューハイ・カクテル・ホット炭酸・ノンアルコールなどビール系以外が好調。同12.1%の自動車は
エコカー補助金打ち切りで1〜8月に2ケタ減が続き、9月以降消費税増税前の駆け込み需要があったものの、3.7%減と前半のマイナスをカバーしきれな
かった。同14.7%の輸出は円安にもかかわらず中国・東南アジア向けが低調で、8.2%減と落ち込んだ。 押出類は構成比63.5%と圧倒的に高い建設が0.3%減と微減したが、これは12年1〜3月にタイ洪水で代替生産が増加したことによるもので、需要は全般的に高水準。自動車は板と同様に消費税増税前の駆け込み需要で後半回復したものの、前半の減販が厳しかった。
図・表・写真は本誌でご覧ください。
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