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NO.2192(2014年9月8日号)
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貝IXILが高断熱窓2種 樹脂窓「エルスターX」は0.79W 複合窓「サーモスX」は15年3月発売
LIXILは8月27日、高性能ハイブリッド窓「SAMOS X」と高性能樹脂窓「ERSTER X」を開発、発売すると発表した。ともに省エネ基準義務化に向けて国際級の高断熱性能を確保した。販売目標は3年後両種併せ150億円。
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年1月発売の樹脂窓「エルスターX」は2030年までに新築住宅をネットゼロ・エネルギーハウスとする国の政策を見据えて開発した次世代高断熱窓。クリプ
トンガス入りトリプルガラスを装着すると、熱貫流率0.79W/m2・Kと世界最高水準の断熱性能を実現した。熱を通しやすいフレームをスリム化、その露
出を最小限に抑えることでガラス面積を約10%拡大し、採光性を高めた。また樹脂フレームの中空層を多層ホロー構造とし、熱伝導を抑制。同時にフレームの
見込を81oとし、従来品比1.8倍としたことで断熱性能と強度の向上を両立させた。 窓種は引違い窓・縦すべり出し窓・勝手口ドアなど家1棟分の9種を揃えた。藤森義明社長は「ドイツや北欧・北米で通用する断熱性能を確保した。それら地域への輸出も見込む」という。 15
年3月発売の「サーモスX」は、アルミの持つ耐久性・意匠性・採光性と、樹脂の持つ断熱性・防露性を組合わせたハイブリッド窓。従来品と比べ熱貫流率
1.05Wと樹脂窓並みの断熱性能を持つ。フレームを極限まで細くし、ガラス面積を最大化する「スマートシナジーシステム」により、ガラス面積を樹脂窓比
約30%向上し、採光性と眺望性を格段に高めた。 家1棟分の窓種10種を揃えたほか、連段窓・シャッター面格子窓・防火戸にも対応する。
「エルスターX」と「サーモスX」に共通する特徴は、躯体に対する窓の重量負担を軽減するため、柱に掛かる寸法を27oから36oに拡大し、窓の脱落など
を防止するよう強度を高めた共通プラットホームを採用したこと。またガラス厚さ3×3×3oの従来のトリプルガラスから、
3×1.5×3oの特殊薄板ガラス構造とし、19%の軽量化を実現したガラスを搭載できること。
住宅窓はAlPGからAl樹脂構造へ LIXIL藤森社長が住宅窓で指針
貝IXILの藤森義明社長(写真)は8月27日の新製品発表会の席上で記者会見し、国内の住宅窓のこれからの変化について見解を明らかにした。以下その要旨。
「住宅の省エネ化のニーズは今後一層高まる。住宅の省エネ基準は従来部位ごとに定められていたが、改正省エネ基準では住宅1棟の性能基準に改正され、
2020年には住宅の省エネ基準義務化がスタートする。さらに13年度基準に対し一次エネルギーを10%低減する低炭素建築物基準や、消費電力を再生可能
エネルギー利用による創電で相殺するネットゼロ・エネルギーハウスもこれから実行の段階を迎える」 「それらの変化は住宅の窓メーカーにとって高
性能窓の開発を求めているわけで、<窓No.1のLIXILが日本の窓を変える>意気込みで開発に当ってきた。断熱窓はアルミ複層ガラス(PG)窓、アル
ミ樹脂ハイブリッド窓、樹脂窓があり、現状では約70%がアルミPG窓で、アルミ樹脂窓・樹脂窓は30%程度と推定する。しかし既にアルミPG構造はピー
クを過ぎ、2020年には逆に70%がアルミ樹脂窓・樹脂窓に変わろう」 「今回発表の樹脂窓は断熱性能においてドイツ、北欧、北米などで多用される木製窓に匹敵する断熱性能を確保した。国際的にも通用するので、北米などに進出する基礎ができた」
日軽産業がインドネシアに子会社 自動車向けAl加工品などを拡販
日本軽金属は8月29日、子会社の日軽産業(静岡市、竹中諭社長)がインドネシア・ジャカルタに現地法人PT.Nikkei Trading
Indonesiaを設立し、9月から営業を開始したと発表した。日軽金の海外ビジネス展開の一環として高成長の続くインドネシアに営業拠点を構えた。ち
なみに日軽金はインドネシア駐在員事務所を開設済み。 新会社は現地において日軽金グループのアルミ関連商材や今後伸長が期待される自動車向けアルミ加工品の拡販を行う。同時にインドネシア製品の日本への輸出など日軽金グループの東南アジアの各拠点との相乗効果を狙い、多方面でのビジネスの可能性にチャレンジする。 資本金は25億ルピア(約2,500万円)。従業員は片平裕己社長以下3名(うち日本人1名)。
三和HDが定例記者懇親会 高山会長さらなるM&Aに意欲
三和ホールディングスは8月29日、都内の著名ホテルで記者懇親会を開催した。昨年に続き再開2度目で、今後もグレードアップして継続するという。席上高
山俊隆会長CEOは「動く建材のグローバルメジャーを目指し、今後も意欲的にM&Aを展開する」と要旨以下の通り挨拶した。 「三和グループは安全・安心・快適な商品とサービスを提供し、社会に貢献することを社是とする。これまでは日本中心だったが、今後はグローバル展開することで国際的に三和ブランドを一段と高めていく」
「国内は三和シヤッターを中心に経営戦略として多品種化を展開、順調に軌道に乗りつつある。一方海外は米・欧・中国などアジアに進出するが、動く建材のグ
ローバルメジャーを目指し、目下全社一丸となって取り組んでいる最中だ。それぞれ地域事情があって難易度は高いが、今後ともさらにクリアにスピーディに積
極的に対応する。貝IXILやYKKと同様に場所・商品を見極めながらM&Aをスピードを上げて展開していく」 その後去る6月に就任した南本保社長の音頭で乾杯があり、高山CEOの長男で後継者の高山靖司取締役専務執行役員が中締めを行った。
古河電池と凸版印刷が共同開発 世界初紙容器非常用Mg空気電池 水注入だけで発電、出力電圧DC5.0V
古河電池と凸版印刷は8月29日、世界で初めとなる紙製容器でできた非常用マグネ空気電池を開発したと発表した。製品名は「マグボックス」で、14年12月中旬に古河電池が発売する。災害時や非常時に生じやすい携帯機器の電池切れによる情報遮断を防止する。 「マグボックス」はMgを負極物質、空気中の酸素を正極物質とし、水や海水を注入するだけで発電できる空気電池の1種。最大電気量300Whの大容量電気が得られ、発電時間最大5日間の長期保存が可能で、避難所などで多数の携帯機器に電力を供給できる。
負極に用いるMgは塩水に溶けやすく、原子を放出する電子量も多いので発電効率が向上。正極で酸素の反応を活性化させる触媒として従来はプラチナやレアメ
タルを使用していたが、古河電池がそれらを使用しない酸素還元触媒を独自に開発、コスト低減を実現。またMg空気電池は外部の空気を取り入れるため水密構
造を維持して大型化するのが困難だったが、両社は電解液が漏れにくく、かつ実用的な容量を確保できる紙製容器を開発。これによって使用後の廃棄が容易と
なった。古河電池が電池本体の開発・製造・販売を、凸版印刷が紙製容器のセル外装材、外箱の開発・製造を担当する。 外形寸法は233×226×226o。重量は注水前約1.6s、注水後約3.6s。発売先は主として県市町村など地方自治体。
昭和電工がs38円値上げ コンデンサ用高純度アルミ箔価格
昭和電工は8月22日、10月1日出荷分からコンデンサ用高純度アルミ箔の価格をs当り38円値上げすると発表した。地金相場とは関係のない圧延加工費のコストアップに対応する。
同社は10年に圧延加工費の価格改定を実施。しかしそれ以降の電力・ガスの燃料費、圧延油・洗浄油などのコストが高騰、高品位アルミ地金に対するプレミア
ムも高値で推移。これまでコスト上昇を生産性の向上・生産効率化などで吸収してきたが、自助努力が限界に達していることから安定供給体制の維持のために
も、コスト上昇分の一部を顧客に転嫁せざるを得ないという。
東洋アルミもs25円値上げ 10月1日からアルミペーストを
東洋アルミはこのほど、10月1日出荷分からアルミペーストの販売価格をs当り25円値上げすると発表した。主原料のアルミ地金市況の上昇分を製品販売価格に転嫁する。 「アルミペースト市場ではアルミ地金価格の変動を製品価格に反映させるNSPが定着する。昨今、アルミ地金の国際相場が上昇、加えて円安によって高騰していることから、NSPルールに基づいて価格改定を実施する」
7月末の軽圧品市況が上昇
全国軽金属商協会市場調査委員会(委員長・岩田龍一白胴東日本営業部長)はこのほど、7月末における軽圧品の市況投票結果を発表した。それによると東京・
大阪・名古屋の全地区で6品種全種がs当り10〜15円上昇した。原料地金国際相場の低位安定により過去14ヵ月値動きがないという稀有な状況だったが、
地金相場の上昇気配から15ヵ月ぶりに値上がりに転じた。 市場動向は別表の通りで、東京は大板・小板・52S板・56S棒・快削棒の5品種が同10円、需要の旺盛な63S形材が同15円の上昇。大阪・名古屋地区は6品種すべてが同10円の値上がり。
岩田委員長は「地金相場は引き続き上昇基調で推移すると予想される。生産者の減産の影響により国際需給が引き締まっており、LME在庫の減少として表れて
いる。これが国際相場における強材料の一つだ。さらに高騰すればアルミ需要に影響を及ぼす恐れもある」とコメントした。
7月の新設住宅着工は14.1%減 持家25.3%減、非居住6.1%減
国土交通省は8月29日、7月における建築着工統計を明らかにした。それによると新設住宅着工数は7万2,880戸で前年同月比14.1%の減少で、5ヵ
月連続のマイナス。季節調整済み年率換算値では83万9,000戸。新設住宅着工床面積は6,231千uで18.2%の減少。 利用関係別戸数は
持家2万3,524戸で25.3%の大幅減となり、6ヵ月連続のマイナス。貸家2万8,623戸で7.7%減、分譲住宅2万42戸で7.7%減。分譲住宅
のうちマンションは9,011戸で12.7%減。アルミ建材の装着率の高い持家は3月13.0%減、4月16.1%減、5月22.9%減、6月19.0%
減、7月25.3%減と落ち込み幅が拡大、なかなか歯止めが掛からない。 民間非居住建築物の着工床面積は380万uで6.1%の減少(6月の増
加から再び減少に転じた)。用途別では事務所が36万uで7.9%増、2ヵ月連続のプラス。しかし店舗は53万uで34.2%減(4ヵ月連続減)、工場
58万uで19.7%減(2ヵ月連続減)、倉庫68万uで1.4%減(4ヵ月ぶりの減少)となった。比較的に堅調だった非居住建築物も7月にはマイナスに
転じた。
YKK APが黒部製造所を再構築 アルミ押出と排水処理施設を更新 14年度投資額24億円、15年6月完成
YKK APはこのほど、国内のアルミ素材製造の中核工場である黒部事業所黒部製造所について、14年8月に再構築計画に着手したと発表した。14年度はアルミ押出ラインと排水処理施設の更新を行う。投資額は24億円で、15年6月に完成、稼働する。 黒部製造所は09年度までにアルミ素材一貫生産FA化モデルラインを完成済み。今回の再構築ではそれをさらに拡大するとともに、インフラ基盤の強化・構内物流の改善・ラインのコンパクト化の実施に向け、順次計画を推進する。
排水処理施設では環境面における地域社会との一層の調和を目指し、業界最高水準の処理施設1棟を新設する。建屋規模は鉄骨造りで建築面積約900u、延床
面積約1,000u。投資額は設備費含め約9億円で、14年10月着工、15年5月完成予定。主な設備は薬液回収装置2基。 新設するアルミ押出
ラインは最新設備・技術の導入により、品質やコスト競争力を強化するとともに、将来LNGへの燃料転換を勘案した設備とし、省エネ・環境負荷低減に配慮す
る。建屋規模は鉄骨造りで敷地面積約5,300u、延床面積約5,400u。投資額は設備費含め約15億円で、14年8月着工、15年6月稼働予定。 生産品目はアルミ押出形材で、主な設備は1,800d押出機1基及びその他関連設備。
三菱アルミがアルミ箔価格改定 値上げ幅は地金分含めs70円
三菱アルミニウムはこのほど、アルミプレーン箔について、9月1日出荷分から値上げすると発表した。値上げ幅は加工賃分(ロールマージン)s当り40円、アルミ地金価格上昇分同30円の合計70円。アルミ箔の値上げは先に東洋アルミが発表済み。
対象品目はプレーン箔(包装用・産業資材用・アルミ電解コンデンサ用)。値上げ理由は「これまで原料となるアルミ地金価格の上昇や電力・LNGなどエネル
ギーコスト、梱包・輸送費の値上がりに対応するため、生産性の向上やコスト改善に取り組んできた。しかし昨今のコスト上昇は自助努力による吸収の範囲を超
えることから、価格改定の実施に到った」。なお地金上昇分のうち地金連動のNSPルールに基づく顧客については除外し、従来通りNSPルールを適用する。
不二サッシが商品体系を一新 Alショップフロントの拡販政策で
不二サッシはこのほど、アルミ製ショップフロントについて、バリューイノベーションの一環として製品体系を一新すると発表した。同社はショップフロント事
業において、資本提携関係にある文化シャッターと集中豪雨被害を防止する「水防型フロント」を共同開発するなど、フロント事業を強化重点部門に位置付け、
去る4月1日付で「中低層・フロント事業部」に昇格するなど、プロフィットセンターの一つとしている。 「アルミフロント市場は400億円超。内訳は一般店舗約220億円、ビルの低階層約100億円、大型商業施設約80億円。新設はもちろんリフォーム需要の増加が見込まれることから、更なる省エネ・高齢化社会に対応できる製品開発を急ぐ」
新体系ではフロント事業の総ブランドを「Fフロント」と命名し、「フェイシングフロント」と「スタンダードフロント」に大別する。「フェイシングフロン
ト」には@多目的フロント、Aアルビームフロント(一体型)、Bアルビームフロント(後付型)、C水防タイプ、D高デザイン・ハイHサッシ・断熱タイプ−
がある。「スタンダードフロント」には@一般店舗用フロント、Aアルビームフロント(後付型)、B水防タイプ─がある。
不二サッシが品揃え強化 LED「アルビーム」にフロント型
フロント事業強化策、年商目標1億円
不二サッシは8月27日、独自開発の多機能LEDモジュール「アルビームシステム」に、ショップフロントをラインナップ、「アルビームフロント」の製品名
で9月から発売すると発表した。新中期3ヵ年経営計画「躍進」の課題の一つがアルミフロント事業の強化で、その一環として品揃えを充実した。初年度販売目
標は1億円。 「アルビームシステム」はカーテンウオールの主力製品「SR-GARELIA」にオプションパーツとして、化粧方立や化粧無目に
LEDモジュール「アルビーム」を組み込んだLED建材シリーズ。今回店舗や商業施設のショップフロント建材に組み込み、LED照明付フロント材に仕上げ
た。 新製品は夕方から夜間にかけた照射時に、間接光によりフロントの曲面を柔らかく浮き立たせた光の演出によって店舗を印象的に創出する。光色
は温かみのある暖色系とシャープな白色系の2種から選択。一般のフロント材とも組み合わせが可。自動ドアの無目部材などにも後付できるなど多様な取り付け
が可能。
神戸製鋼の米国KAAPが増設完了 Alサスペンション42万本に1.5倍増 日・米・中の3極で月100万本体制確立
神戸製鋼は8月27日、米国における自動車サスペンション用アルミ鍛造部品の製販会社Kobe Aluminum Automotive
Products(KAAP、ケンタッキー州ボーリンググリーン市、小池進社長)において能力増強工事を進めてきたが、このほど完成、量産を始めたと発表
した。これによりKAAPの鍛造プレスは4基から6基体制となり、月産能力は28万本から42万本に1.5倍増となった。また日・米・中を併せた神鋼グ
ループ全体では月産能力100万本に達する。 世界第2位の自動車市場の米国では、今後も自動車生産が増加し、生産台数は13年の約1,300万
台から2020年には約1,800万台に増加する見通し。同時に2025年に向けた燃費規制(CAFE)の強化に対応するため、車体の軽量化ニーズが加速
しており、アルミサスペンションの需要は急速に拡大する見通しという。 神戸製鋼(出資比率60%)・三井物産(同25%
)・豊田通商(同15%)の合弁会社のKAAPはこれまで6,300dメカニカル鍛造プレス4基体制で、月間28万本のサスペンション用アルミ鍛造部品を
生産。しかし供給能力不足の恐れがあったため、総額6,600万j(約68億円)を投じて13年春から前工程のアルミ鋳造棒の溶解鋳造ライン1系列と、
6,300dメカニカル鍛造プレス2基の増設工事を進めてきたもの。 同社の自動車サスペンション用アルミ鍛造部品事業は、日本の大安工場(三重
県いなべ市)、中国の神鋼汽車セT部件有限公司(KAAP-CHINA、江蘇省蘇州市)、米国のKAAPの3極体制を構築済みで、その月産能力はKAAP
の増設完了によって月100万本体制となった。さらにKAAP-CHINAは15年秋にメカニカルプレス1基を追加導入することを決定済み。投資額は約
20億円。これによりKAAP-CHINAの月産能力は25万本から35本に40%増強される。
YKK APが基幹ビルサッシ充実 「EXIMA31」に通風連窓と段窓
YKK
APは8月25日、集合住宅・中低層オフィスビル向け基幹製品「EXIMA31(エクシマサンイチ)」に換気効率を重視した換気窓「ウインドキャッチ連
窓・段窓」を加え、9月から発売すると発表した。引違い窓に比べ通風量が約3倍となり、同社がいま提唱する「小エネ(ローエネ)で快適に暮らそう」に貢献
する。 「ウインドキャッチ」は換気効率に優れた「縦すべり出し窓」を活用することで外の風を室内に誘導し、風の流れを作り出すことで小エネに貢
献する手法。開口部の配置に制約のある集合住宅や医療・福祉施設の居間にその連窓・段窓を設置することで少ない窓数でも高い換気効率を実現し、小エネで快
適な室内環境を実現する。 同社のシミュレーションによると「ウインドキャッチ連窓」45度開きの1時間当たりの通風量は81m3/h。これに対
し引違い窓のそれは25m3/h。設置場所はダイニング・台所・洗面所・寝室などに最適。縦すべり出し窓の開閉操作は手元のオペレータハンドルを回転させ
る簡単操作で済む。
14年1〜6月のアルミ建材統計 総出荷19.3万dで5.2%増と堅調
ビルサッシ4.7%増、EXは18.9%増
日本サッシ協会はこのほど14年上期(1〜6月)におけるアルミ建材の生産・出荷をまとめた。それによると総生産は16万9,037dで前年同期比
7.8%増、出荷は19万2,963dで5.2%増と堅調に推移した。1〜3月に消費税増税前の駆け込み需要があったこと、2月の豪雪でカーポートの倒
壊・破損が2万件以上も続出、その建て替え・補修の「豪雪特需」があったことなどによる。総出荷金額は2,789.60億円で4.7%増。 品目
別出荷は表の通りで、例年に比べ品目別の凹凸が目立つ。すなわち住宅サッシやドアなど住宅関連は消費税増税の影響が年初から顕著となり、生産・出荷とも減
少。一方民間建設投資関連のビルサッシは事務所、病院・医療施設、高齢者マンションなどの着工増で4.7%増と好調。目立ったのがカーポートを含むエクス
テリア(EX)で、出荷量は6万1,165dで18.9%増と大幅に伸び、アルミ建材全体の増加を牽引した。
【訂正】本誌No.2191のアルミ製箔企業別生産実績の記事中に涯ACJ製箔の資本金が4.9億円とあるのは14年1月の発足時のものでした。1月28日付で増資を実施し、現在の資本金は11.9億円になっており、訂正いたします。
図・表・写真は本誌でご覧ください。
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