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NO.2274(2016年9月5日号)

15年度のアルミ箔6社の企業別生産実績
トップはUACJ製箔の計2.74万d
計41.8%の東洋アルミG3社は今春合併

カロス出版はこのほど15年度におけるアルミ製箔6社の生産実績をまとめた。それによるとUACJ製箔は27,408dで業界シェア25.2%を占め、単独企業としてのシェアトップを維持。一方、東洋アルミグループ3社のシェアは41.8%であり、実質首位が続いている。

 この調査は毎年カロス出版が実施しているもので、アルミ製箔6社がそれぞれアンケートに回答、カロス出版がまとめた。
 15 年度におけるアルミ箔の総生産は10万8,618dで、14年度10万7,762d比0.8%の微増であった。企業別の生産量(各社の自己申告)は次頁・ 表(UACJ製箔は2つに分かれたままのため表示上は7社になっている)のとおりで、企業別の生産量・シェアの変化を生産量順に示すと次のようになる。
@UACJ製箔=2万7,408dで前年度比4.0%減、シェアは25.2%で1.3ポイント減。
A東洋アルミ=2万3,554dで前年度比1.1%増、シェアは21.7%で0.1ポイント増。
B昭和電工=2万1,700dで前年度比8.5%増、シェアは20.0%で1.4ポイント増。
C三菱アルミ=1万4,144dで前年度比0.6%減、シェアは13.0%で0.2ポイント減。
D東海アルミ箔=1万1,484dで前年度比3.3%減、シェアは10.6%で0.4ポイント減。
E東洋アルミ千葉=1万328dで前年度比5.7%増、シェアは9.5%で0.4ポイント増。
 なお、本年4月1日に東洋アルミが東洋アルミ千葉と東海アルミ箔を吸収合併したため、次回からは名実ともに東洋アルミ、UACJ製箔、昭和電工、三菱アルミの4社体制となる。


NEDO航空機向け先進的構造材料や
加工技術の開発を推進

 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、部素材産業や加工・製造産業の競争力強化を目指し、航空機の先進的な構造材料や加工技術の開発について、新たに3テーマ、7者を採択した。
 具体的なテーマは、複合材の高生産性・低コスト生産技術開発、マグネシウム合金の航空機構造材料への適用技術開発、航空機用複合材料の自動積層装置、予測技術をベースとしたスマートな航空機用難削材の高速切削加工技術など。
 これにより、2020年までに国内航空機産業の売上高を2兆円に、2030年には3兆円の達成を目指す。
 事業の内容は以下のとおり。
事業名:次世代構造部材創製・加工技術開発
事業総額:60億円(予定)
期間:2015年度〜2019年度(今回採択のテーマは2016年度〜2019年度)
開発内容:
(1)次世代複合材及び軽金属構造部材創製・加工技術開発(第二期)(研究開発項目〔1〕-2)
    1)複合材構造部材
      アルミニウム合金構造と同等の高生産性・低コスト生産技術の研究開発、複合材構造に由        来する内部剥離等の検査技術(SHM 技術等)の確立及び複合材本来の特性を生かした軽量       化技術開発を実施する。
    2)軽金属構造部材
      マグネシウム合金の開発、加工法の開発とその信頼性の向上検討を実施し、マグネシウム       合金の航空機構造材料への適用技術開発を実施する。
    3)総合調査研究
      国内外の研究開発動向や政策支援の状況、ボーイングやエアバス等のOEM及び航空会社の動        向等を調査・分析し、研究開発の方向性や目標レベル等を常に確認し、研究開発を効率的      ・効果的に推進していくための調査を実施する。
 (2)航空機用複合材料の複雑形状積層技術開発(第二期)(研究開発項目〔2〕-2)
    1)小型タイプ自動積層装置の製造適用に向けた開発
      小型タイプ自動積層装置について、その製造適用に向け、要素技術の深化・成熟化を通し        て技術課題を解決し、複合材部材製造の高生産性・低コスト生産に対応可能な安価で汎用        性・量産性を持った装置を開発する。
    2)実機部材形状に適用可能な設計・製造技術の開発
      小型タイプ自動積層装置による中小型複雑形状部材の設計・製造技術について、適用部材        拡大を念頭に置き、実機部材形状に適用可能な設計・製造技術を開発する。
 (3)航空機用難削材高速切削加工技術開発(第二期)(研究開発項目〔3〕-2)
     航空機用難削材※4 の高速切削、ロボット切削、並びに切削・金属ディポジション複合加工※5 において、加工プロセスの予測には多大な時間とコストが必要となる。このため、各プロセスの最適化や高性能な工具の開発を目指し、最低限必要な切削条件を 効率的に求められるよう、シミュレーション技術やコンパクトで高度な解析技術を開発する。これにより、予測技術をベースとしたスマートな航空機難削材高速 切削加工技術の高度化を図り、革新的な切削加工技術開発を達成する。
委託予定先:
 (1)次世代複合材及び軽金属構造部材創製・加工技術開発(第二期)(研究開発項目〔1〕-2)
 潟Wャムコ
 (一財)素形材センター、三菱重工業梶A川崎重工業梶A富士重工業
 (2)航空機用複合材料の複雑形状積層技術開発(第二期)(研究開発項目〔2〕-2)
  川崎重工業
 (3)航空機用難削材高速切削加工技術開発(第二期)(研究開発項目〔3〕-2)
  東京大学
問合せ先:NEDO材料・ナノテクノロジー部、担当:伊藤、橘、今西、TEL:044-520-5220


YKK APが15年度環境活動報告
エネルギー原単位10年度比13%削減
16年度は15%へ、再資源化率99%

 YKK APは、15年度の環境活動により、国内製造・営業部門におけるエネルギー原単位(出荷重量当たりのエネルギー使用量)を10年度に対して13%削減するなどの成果を出すことができた。
【15年度 国内環境活動のポイント】
(1)製造・営業部門のエネルギー原単位を10年度比13%削減
 ・生産設備の高効率化(押出機等)、待機電力の削減、見える化による自然エネルギーの活用
 ・1990年当時の窓に比べて断熱性の高い窓を販売することによる使用時のCO2削減効果が、昨年   を上回る1,100千d
(2)15年度環境配慮型商品(エコ商品)の開発比率100%達成(3年連続)
 ・高性能樹脂窓シリーズの開発と普及が、「第25回地球環境大賞 経済産業大臣賞」を受        賞
 ・日射遮蔽スライディング「オープンルーバー」が、「第12回エコプロダクツ大賞推進協議会会   長賞(優秀賞)」と「建材設備大賞2015特別賞」をダブル受賞
(3)廃棄物の再資源化率99.1%を達成。ゼロエミッションを11年連続で継続
 ・ガラス屑、廃油、廃プラスチックの減量・リサイクル化を推進
 ・最終処分廃棄物の発生量は、前年度比23%減少
(4)PRTR対象物質排出量の削減を昨年以上に進め、10年度比23%削減
【今後の展望】
 16年度は、環境政策推進の基盤をより一層強化し、事業と連動した活動を進めていく。
 “モノづくり”では、エネルギー全体の80%を占める生産設備において、継続的な省エネ投資や待機電力の削減、高効率空調への切り替えを推進し、エネルギー原単位10年度比15%削減を目指す。
 廃棄物においては、最終処分廃棄物のリサイクル化に取り組み、再資源化率99%以上を達成するとともに、排出物の総量削減も進めていく。
 商品では、エコ商品開発比率100%を継続するとともに、ネット・ゼロ・エネルギーの住宅(ZEH)やビル(ZEB)の実現を視野に、高レベルな断熱基準にも適合するべく、さまざまな環境配慮型商品の開発に取り組んでいく。


不二サッシLED建材シリーズに
アルビームエルドロウを新発売

  不二サッシは、開口部と照明を融合させ、新しいファサードやエントランスをつくるという商品コンセプトのLED建材シリーズALBEAM SYSTEM(アルビームシステム)に、新たに建物のエントランスやショップ空間に様々な光の演出を加えるALBEAM L-Draw(アルビームエルドロウ)を開発し、販売を開始する。
 ALBEAM L-Draw(アルビームエルドロウ)は同社のショップフロントシリーズ Fフロントやカーテンウォールの室内側に、ライトアップ照明ユニットやスポット照明ユニット、ライン照明ユニットなどの様々な照明ユニットや、光を美しく 反射させるリフレクター部材をシステム化し、多種多様な組合せができるように設計した建材シリーズ。
 マンションやオフィスビルのエントランスには落ち着いた雰囲気を演出するブラケットライト、店舗のショーウィンドゥには商品を照らすスポットライトを選択するなど、用途に合った照明演出が可能となる。
 システム化する事で建築家やインテリアデザイナーが自由な組合せで使用することが出来るようになり、今までにない演出の方法や、新しいサッシの使い方を提案していける建材商品である。
 商品名の「L-Draw エルドロウ」は、『灯り(Light)を自由自在に描く』という意味合いを持っている。


ホンダ26年ぶりにフルモデルチェンジ
新型「NSX」8月25日発売
高剛性の押出アルミ材の複数素材

 ホンダは、スーパースポーツカー「NSX」を26年ぶりにフルモデルチェンジし、8月25日(木)より受注を開始し、17年2月27日(月)より発売する。
  初代NSXモデルが提案した、卓越した運動性能を持ちながら誰もが快適に操ることができる「人間中心のスーパースポーツ」というコンセプトを継承。さらに 高効率・高出力の3モーターハイブリッドシステムは、ミッドシップにレイアウトした新開発のV型6気筒ツインターボエンジンと、高効率モーターおよび9速 DCT、そしてトルクベクタリングを可能とするフロントの左右独立モーターなどの組み合わせにより、リニアで力強い加速や、より優れた回頭性能を実現して いる。価格は2,370万円、国内ブランド最高額。
 Hondaは理想の運動性能を求め、モーターの駆動力を加速や旋回性能にも活かす独自技術の研究を長きにわたり続けています。
  今回その最新技術である「SPORT HYBRID SH-AWDョ(Super Handling-All Wheel Drive)」を採用することで、エンジンだけでは達成することが難しい高いレベルのレスポンスとハンドリング性能による、新たな走りの喜びを追求した。
■新型NSXの主な特長
 @ 新型NSXでは、高剛性の押出成形アルミ材を中心とした複数素材によるスペースフレームを開発した。長年の基礎研究の成果を活かし、自動車として初となる アブレーション鋳造や3次元熱間曲げ焼き入れ(3DQ)超高張力鋼管フロントピラーを採用することで、軽量かつ高い剛性と優れたスペース効率、衝突安全性 を実現した。
 Aオールアルミニウム製の独立懸架前後サスペンションは、軽快なハンドリングと高速安定性を両立。フロント19インチ、リア20インチのタイヤと、アルミ鍛造ホイールの組み合わせによって、極めて高い運動性能を発揮。
 更に、フロント6ポット、リア4ポットのモノブロックキャリパーとカーボンセラミックブレーキディスクが、強力かつ安定した制動力を実現する。
 B生産は米国オハイオ州の専用工場「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター」で、最先端の生産技術とクラフトマンシップの高度な融合をコンセプトに、熟練した約100名の従業員がボディー製造、塗装、最終組み立てまでを担当する。
※初代「NSX」については姉妹誌月刊「アルトピア」1990年11月号で「NSXオールアルミボディ」伊東孝紳氏にご執筆いただいている。


「東京ガーデンテラス紀尾井町」に
LIXILGの技術が活かされる

 LIXIL では、西武プロパティーズが7月27日にグランドオープンした「東京ガーデンテラス紀尾井町」(紀尾井タワー/赤坂プリンス クラシックハウス/紀尾井レジデンス)において、乾式工法によるグラニットカーテンウォールや昭和初期に生産されたタイルの復原など高度な技術が採用され た。
 「東京ガーデンテラス紀尾井町」は、『みどりと歴史に抱かれた国際色豊かな複合市街地』を目指しグランドプリンスホテル赤坂跡地に誕生した 複合施設で、オフィス、ホテル、商業施設等からなる「紀尾井タワー」、東京都指定有形文化財に指定されている美しいチューダー様式を基調とした洋館「旧李 王家東京邸」を保存・復原した「赤坂プリンス クラシックハウス」、高級賃貸マンション「紀尾井レジデンス」からなる。
 「紀尾井タワー」では、 オフィスフロア(5〜28階)にインターロック方式のユニットカーテンウォールが採用された。超高層ビルの外装として求められる性能を満たすだけではな く、ユニットを細かく分割することにより、意匠コンセプトであるアコーディオンのようなジグザグの外観を実現した。
 また、東西面には超高層ビル では例の少ない自然の石(花崗岩)を乾式工法でユニットに組み込むグラニットカーテンウォールを採用し、外装の質感に多様性をもたらす意匠を実現した。グ ラニットカーテンウォールは西日などの日射を遮り、断熱性を高める効果も持ち合わせている。施工面においては、すべてのユニットがジグザグであるため難易 度の高い外壁面にかかわらず、1日約60ユニットのハイペースな施工を維持した。
 そのほか、紀尾井タワー30〜36階を占める最上級のプリンス ホテル「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」においては、客室パウダールームに壁タイルが採用されたほか、プールやジャグジーにはすべりに配慮した床タイル、外構の水盤部分には意匠性 を重視した特注タイルが採用された。
 「赤坂プリンス クラシックハウス」は、保存・復原された旧李王家東京邸と新たに増築されたバンケットで構成される。同社は旧館のバルコニーに使われていた施釉床タイル を、昭和初期に生産された既存のタイルと違和感なく調和するよう忠実に復原した。また、新たに増築されたバンケットに採用された低層カーテンウォールは、 大開口ながら可能な限りスリムな形状とし、粉体塗装とメタリック塗装を駆使してクラシックな色合いに調色した。


日本Mg協会が16年需要予測
総需要4万2,200dで2.2%増

  日本マグネシウム協会はこのほど15年度のMg需要と16年度の需要見通しを明らかにした。それによると、15年の需要量は、添加材向け、構造材向けの需 要がともに約1.1%の微増、輸出が倍増となり、全体では41,308dで前年から2.5%の順調な増加となった。また、16年は、全体で42,200d 前年比2.2%増になるものと予測している。
【15年度実績】マグネ合金を使用する構造材向けの需要は、鋳造関連が横這いの推移、展伸材、その他 が若干の増加となり、全体では前年から1.1%増加の7,150dとなった。鋳造、展伸材に関する研究開発が活発に行われており、各分野においてマグネ合 金採用へ向けた動きはあるものの、大きな回復には至らなかった。
 純マグネを使用する添加材向けの需要は、アルミ合金添加、ノジュラー鋳鉄分野が 減少したものの、チタン製錬向けが前年比138.1%増の1,000d、鉄鋼脱硫向けが同1.8%増の5,600d、化学・触媒向けが同22.2%増の 2,200dとなり、全体では前回から1.1%増加の31,800dとなった。
 輸出は、アメリカ向けの合金地金の輸出量が大きく増えたことにより、前年から101.4%増の1,158dとなった。
 中国・天津で発生した爆発事故により、特にマグネ粉粒が関連する射出成形、鉄鋼脱硫、化学・触媒分野に影響が出ると思われたが、純マグネ地金や半製品等を輸入して国内で粉粒にするといった国内回帰の対応などにより、需要が減少することはなった。
【16 年度予測】構造材向けの需要は、輸送分野をはじめとする各分野において、マグネ合金採用へ向けた研究開発等の成果が出始めるもとの見られることから、全体 的に増加傾向に向かうと予測し、ダイカストが6,000d、鋳物が100d、射出成形が400d、展伸材が900d、その他合金が300dといずれも増 加、合計で前年比7.7%増の7,700dと予測した。
 添加材向けの需要は、アルミ合金添加で若干増加が期待されるものの、他分野は横ばいで推移するものと予測し、全体では32,100d、前年比0.9%の微増と予測した。
 防食その他及び輸出も横ばいで推移するものと予測し、共に1,200dと予測した。


YKK80ビル ニューオフィス推進賞受賞

 YKKは、この度、日本経済新聞社と一般社団法人ニューオフィス推進協会が主催する「第29回日経ニューオフィス賞」において、東京・秋葉原の本社オフィス(YKK80ビル)が「ニューオフィス推進賞」を受賞した。
 「日経ニューオフィス賞」は、ニューオフィスづくりの普及・促進を図ることを目的に、創意と工夫を凝らしたオフィスを表彰する制度であり、経済産業省、日本商工会議所の後援を得て、1988年から日本経済新聞社とNOPAが共催で毎年実施している顕彰事業。
 第29回となる今年は、応募総数125件の中から、「快適かつ機能的で、感性を刺激し創造性を高める優れたオフイス」として16件が「ニューオフィス推進賞」に選出され、同社オフィスもその一つに選ばれた。
 YKK グループは、1988年の第1回日経ニューオフィス賞において「YKK50ビル」(富山県黒部市)が「通商産業大臣賞」(現:経済産業大臣賞)、2006 年の第19回において同ビルのリノベーションを行ったYKKビジネスサポート株式会社本社オフィスが「ニューオフィス推進賞」を受賞して以来、3度目の受 賞となる。


ライトメタル表面技術部会

9月28日に第313回例会
 ライトメタル表面技術部会は9月28日(木)午後1時30分〜4時30分まで、第313回例会と東京都立産業技術研究センター見学会・講演会を開催する。
<見学先>i-muse「IHIものづくり館 アイミューズ」及び(地独)東京都立産業技術センター城 南支所
<集合場所>i-muse「IHIものづくり館 アイミューズ」東京都江東区豊洲3-1-1豊洲IHIビル1階
<スケジュール>@i-muse「IHIものづくり館 アイミューズ」13:30〜14:15A(地独)東 京都立産業技術センター城南支所15:30〜 16:30
<参加費>LM部会・普通会員無料(1社2名まで)、LM部会・資料会員2,000円、表面技術 協会・会員4,000円、シニア優遇制度登録者2,000円、一般15,000円
<申し込み>(一社)表面技術協会「ライトメタル表面技術部会」事務局上野宛て。TEL:03-3252-3286、FAX03-3252-3288、e-mail:ueno912@sfj.or.jp
  



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